NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(14・環境別編②)
自由が丘(東京都目黒区)の“近道小道”、、、
*本ブログ管理者2006.7.20撮影
:
道幅が狭い、裏道だ、飲み屋が多くなるなど、悪い方向に行くのを放置しておくのは街の魅力を下落させる。。。
(計画的にそのような道路の活性化はできないか?)
*
人というのは、自分の仲間が多く集まるところに行きたがる。
(例)
・マニアックな人はマニアックな人の多い通りに、、、(秋葉原)
・老人は老人の多い通りに、、、(巣鴨地蔵通り)
・地方の若者は地方の若者の多い通りに、、、(原宿竹下通り)
・読書家は読書家の多い通りに、、、(神田神保町)
:
商店街を活性化=客層のセグメント化
(誰の役に立つか?=誰が喜ぶか?・・・同種の人が集まる商業地計画)
【書誌情報】
山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」誠文堂新光社1981年
(ISBN4-416-78100-8/NDC671)278頁
*
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■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(25・補論編④)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(26・補論編⑤)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(27・補論編⑥)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(28・補論編⑦)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(29・補論編⑧)
■「NOTE/山下勇吉著「商業立地のチェックポイント120」…(30・補論編⑨)
(p.158)
近道小道
↑
・小さくてかわいい店
(コーヒー店、カフェテリア、サンドイッチ店、ファンシー雑貨店、ブティック、工作品など、、、、、、)
:
・メインストリートと並行orそれに付属する道路
・狭くてかわいい感じの通り
・目的地に対して近道になっている
・量販店は皆無
・1つ1つの店が小さいがセンスはあり、素人っぽく、人間的で親しみがあり、仲間意識がある・・・・
・店主が自分の店を発見してくれたことを喜ぶ
・話し方も自然で素朴
:
・デパートやスーパーや、画一的なチェーン店や、型にはまった専門店が馴染めない若者客に人気
(とくに若い女性に人気?)
(P.160)
近道歩行と立地場所
↑
①
・Bが有利、Eが不利(住宅団地居住者狙いの場合)
:
②
・A=区役所・会社への通勤経路
(紳士服店、洋品店、喫煙具店、飲食店、薬局などが有利)
・D=主婦の最寄品買い物の道
:
③
・対象顧客の「目的地」に向かって内側動線に当たる立地場所確保
:
酒場や遊興施設立地の考え方
・地区外居住者の多いところ
(後背地に事業所が存在する通勤客の多い駅前)
:
有利な近道の条件
・距離が(心理的に)近いと感じる
・道路があまり屈曲していない
・車輌からの安全確保
・夜間歩行者を保護する防犯安全施設の設置
・地区内居住者と地区外居住者のニーズが異なる通勤経路
(p.162)
核店舗の場所と有利な地点
↑
①
大型店が左右いずれかの通りに属している場合、無いほうは不利
(但し、大型店がある方でも、その先は不利)
(対象顧客となる客の始発点→目標地点の間は有利)
:
②
同規模の大型店が2店ある場合は、いずれか一方で買い物は満足され相互回遊はまずないと見てよい・・・
(但しデパート同士だったら相互回遊が見込める?)
:
③
大型店が商店街に接続し人通りの起点が商店街の場合は好立地
(ところが一見して商店街と大型店が1つの街区内に形成されているようにみえても、大型店の客はクルマで来て、クルマで帰る・・・商店街は通勤通学者のためだけのものになってまったく効果が上がらず、物販店を出して失敗している事例も存在、、、)
:
④
商店街と大型店の距離が離れていて、回遊性の見込みなし…
(大型店が交通条件がよく、居住人口に近い方の郊外に出店する場合、商圏のすそ野を刈り取られる⇒既存商店街は苦戦)
:
⑤
大型店の位置と商店街との共存共栄ができているかどうかは、(その店の対象顧客となる)客の街区内における行動の始点が、大型店にあるのか?or商店街にあるのか?・・・で決まる。。。
(商店街内に始点があれば可能性アリ/そうでなければ立地見直し必要)
:
⑥
大型店は商店街の“付属施設”・・・くらいの気構えが必要?
:
⑧⑨
ところが、実際には、、、、
大型店が出る通りには、顧客ニーズをつかんだ新しい業態の店が出る
↓
旧商店街が衰退
↓
思い切った経営戦略の転換も必要?
・商品構成・・・(絞って密or広げて密)
・特徴ある品揃え、サービス
・場合によっては業態転換も必要? ■本ブログ内関連記事参照