絵本専門士2人のユニット、sakaguraです。働く大人にもぜひ絵本を届けたいと願い、活動をしています。はじめましての方は、こちらをご覧ください
「絵本専門士リレートーク」では、 個性豊かな絵本専門士のみなさんが、私たちからの「4つの質問」に答えてくれます
今回は、アナウンサーであり、ベビーサイン講師でもある絵本専門士8期の大西友子さんが登場してくださいます。確かなデータをもとに絵本の素晴らしさを伝えたいと、絵本専門士講座にチャレンジされた大西さん。アナウンサーやベビーサイン講師としての知識やご経験も活かした活動について、お伺いしました
1. 大西友子(ともこ)さんのプロフィール
絵本専門士8期 アナウンサー・ベビーサイン講師
アナウンサーの仕事とは別に、お母さん向けに実施している講座に「そのまんま」という屋号をつけ、ベビーサインや話し方講座を開催しています。読み聞かせの方法を教えない読み聞かせ講座「よみっこ ききっこ」もそのひとつです。
https://www.facebook.com/sonomanmasonomanma/
2. 大西友子さんに「4つの質問」
①なぜ絵本専門士になろうと思ったのですか?
主に乳幼児のお母さんたちに絵本の素晴らしさや読み聞かせの楽しさを伝えています。これまでアナウンサーとして、また自分の経験からお話をしてきましたが、確かなデータをもとに伝えたいと思い受講しました。活動するにあたり資格が欲しいという邪な気持ちも多少ありましたが、そんなものを超越した学びと仲間を得られて本当によかったです。
②現在、どのような活動やお仕事をされていますか?
「よみっこ ききっこ」は「プロに絵本の読み方を教えて欲しい」という声から生まれました。私は読み聞かせに上手い下手はない、と思っています。つっかえても訛っていても、お父さんお母さんが時間を割いてその子のペースで読んでくれる読み聞かせに勝るものはありません。ですから講座の開催は不要だと思っていたのですが、要望は絶えません。そこで「読み聞かせに正解はないんだよ」と伝える講座を始めたのです。
ポイントは、参加者に皆さんの前で我が子に読み聞かせをしてもらうことです。それをみんなで見る!その方の読み聞かせがたどたどしくても、お子さんが喜んでいる様子を目の当たりにしていただきます。お手本は必要ないと考えていますので、私は一冊も読みません。がっかりされる方もいますが、そんなときは大人向けに読む時間をとったりしています。
ラジオパーソナリティとして絵本紹介のコーナーを持っていますがこちらは勉強不足を痛感しています。あちこちで読み聞かせをしたり、地元のブックタウンブロジェクトの一員としてイベントを行ったりもしています。
③これからどのような活動をしていきたいですか?
絵本専門士の講義を受けて、全ての子どもたちに絵本を届けたい!という思いを強くしました。ベビーサイン講師は乳児やそのご家族と深く関わる仕事ですから、主にお父さんお母さんに絵本の大切さを伝える活動をしていきたいです。自治体や団体からの依頼もあり、ニーズを感じています。
④「働く大人」にオススメの絵本を教えてください
「むかしむかし」イーストプレス 詩 谷川俊太郎 絵 片山健
私の場合は仕事そのもので悩むことよりも、家庭とのバランスや家族への申し訳なさ、自分の時間を作れないといった悩みを感じることが多いようです。そんなときはあれこれ考えてしまって、大切なものや自分の気持ちが見えなくなっています。
この絵本を読むと、余計なことを脱ぎ捨てて仁王立ちしている人間の姿がイメージでき、力が沸いてきます。昨年片山健さんの原画を見てさらに好きになった一冊です。
sakaguraより…
アナウンサーであり、絵本専門士である大西さんに、「プロの絵本の読み方を教えてほしい」という要望がたくさん届くのは、当然だなぁ・・と思います。(わたしも教えていただきたい・・と思いました)
ですが、「お父さんお母さんが時間を割いてその子のペースで読んでくれる読み聞かせに勝るものはない」「講座では読み聞かせに正解はないんだよと伝えている」と伺って、大西さんは親子で絵本を囲む時間を本当に大切に思われているのだなぁと感じます。親子で読み聞かせを楽しめる時間。子どもはあっという間に大きくなってしまうので、かけがえのないひと時を大切に味わいたいですね
オススメ絵本として「むかしむかし」を紹介してくださった背景に、家庭とのバランスや家族への申し訳なさ、自分の時間を作れないといった悩みがあるとのこと。活躍の場が広がる一方で、仕事と家庭のバランスに悩む大西さんの一面が垣間見えて、陰ながら応援したい!という気持ちになりました。アナウンサー、ベビーサイン講師、絵本専門士として、大西さんらしいご活躍をお祈りしています
過去の絵本専門士リレートーク
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