絵本専門士2人のユニット、sakaguraです。働く大人にもぜひ絵本を届けたいと願い、活動をしています。
「絵本専門士リレートーク」では、 個性豊かな絵本専門士のみなさんが、私たちからの「4つの質問」に答えてくれます
絵本専門士リレートーク26人目に登場してくださるのは、岡山県倉敷市の絵本専門店「つづきの絵本屋」の店主で、絵本専門士(4期)の都築照代(つづきてるよ)さん。
JPIC読書アドバイザー、絵本講師、絵本セラピスト、またティーインストラクターでもある都築さんのお店は、絵本と紅茶の専門店だそうです。先日は、新潟県柏崎市の渡邊麻美さんのお店「絵本と珈琲 松涛」をご紹介しましたが、倉敷市にもこんな素敵なお店があるんですね!
お店での取り組みに加えて、各地での講演など、多方面で絵本の魅力を発信されている都築さんの活動をご紹介します。
都築照代(つづきてるよ)さんのプロフィール
愛知県犬山市出身。第4期絵本専門士、ティーインストラクター。
司書・司書教諭として長年図書館(公共・小学校・大学)に勤務したのち、2016年4月、岡山県倉敷市川入にギャラリーを併設した、絵本と紅茶の専門店「つづきの絵本屋」をオープン。JPIC読書アドバイザー、絵本講師、絵本セラピストなどの資格を生かし、全国各地で読み聞かせ講習会や絵本講座の講師を務める。
「つづきの絵本屋」HP:https://tsuzukinoehonya.com/
Facebook、Instagramあります。
都築照代さんに「4つの質問」
①なぜ絵本専門士になろうと思ったのですか?
岡山県倉敷市で「つづきの絵本屋」をオープンして、お越しくださった方といろいろやり取りしていて感じたことがあります。それは、お客様の話を一人一人丁寧にお聞きして絵本をご紹介、直接手渡すのが特徴となっているお店なのですが、絵本の奥深さを知るたびに、今までの経験で培ってきたものにプラスアルファが欲しい。もっと多角的に様々な視点から絵本について深く学びたいということです。
②現在、どのような活動やお仕事をされていますか?
来年の4月に5周年となる、絵本専門店「つづきの絵本屋」代表としての活動を中心に、新聞や雑誌でテーマに応じた絵本の書評を執筆しています。また絵本専門士として、図書館や子育て支援センター・教育委員会や大学からのご依頼により、全国各地で「絵本講座」の講師をしています。最近では、教職員や企業の社員研修で絵本に関する講座をさせていただくこともあります。
③これからどのような活動をしていきたいですか?
「絵本を売っているだけでない絵本屋さん」お世話になっている方から掛けられた言葉です。まさしく、それを目指しているので嬉しかったのですが、まだまだ…。
現在はコロナ禍で難しい面もありますが、ギャラリーを併設しているので、これからも絵本作家さんの原画展やトークイベント、ワークショップ等を開催して、作家・出版社・お客様を巻き込んで「絵本っていいな!」をより多くの方々に伝えていきたいと思っています。
④「働く大人」にオススメの絵本を教えてください
『はかれないものをはかる』
作:工藤あゆみ 出版社:青幻舎 発行年:2018年
イタリア在住。ボローニャ国際絵本原画展入選の日本人アーティスト。岡山にご実家があるご縁で、何度か「つづきの絵本屋」へお越しいただき話をお聞きしました。ヨハネの黙示録からヒントを得て作られたそうです。数字では表せないものや出来事、感情などをはかってみると…。発想の素晴らしさと絵に添えられた一文に心を鷲掴みにされます。その日の気分で、パッと開いたページから楽しめるのもこの本の魅力です。
sakaguraより…
新聞や雑誌での書評、図書館や子育て支援センター・教育委員会や大学、そして、教職員や企業の社員研修でも絵本についての講演をされているという都築さんのお話から、絵本がいろいろな方から求められていることに、改めて気づかされました。お店でお客さんに直接絵本を届ける以外に、多様なルートで絵本についての情報発信をされている都築さん。お寄せくださった写真をみて、お話をしている都築さんから、絵本愛が溢れているように感じました
紅茶と絵本という組み合わせと明るい店内のようすに、ゆったりとした時間が過ごせそうな「つづきの絵本屋」。ギャラリーもあり、イベントも開かれているとのこと
原画をみることや、絵本作家の方のお話を聞くことで、絵本を読む楽しみは何重にも広がると思います。「絵本を売っているだけでない絵本屋さん」を目指しているという「つづきの絵本屋」さんは、そうした幅広い絵本の楽しみを感じられる大切な場ですね。「つづきの絵本屋」をリードしている都築さんのこれからのますますのご活躍が楽しみです
過去の絵本専門士リレートーク
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