絵本専門士2人のユニット、sakaguraです。
働く大人にもぜひ絵本を届けたいと願い、活動をしています。
「絵本専門士リレートーク」では、 個性豊かな絵本専門士のみなさんが、私たちからの「4つの質問」に答えてくれます
絵本専門士リレートーク25人目に登場してくださるのは3期の森實摩利子さん。
子育て支援や障害児支援の分野で、セラピストのお仕事をされています。
1:プロフィール
森實 摩利子
絵本専門士3期
絵本セラピスト協会認定絵本セラピスト
普段は子育て支援や障害児者支援をしていて、こころとからだの発達相談えいところにてセラピストの仕事をしています。
えいところblog
https://ameblo.jp/eitocorokochi/
対人援助の仕事に就く中で落ち込んだ時期があり、それを乗り越える力をくれたのが1冊の絵本でした。この体験から、子どものみならず大人のこころにも絵本を届けて、絵本と人をつなぎ、そして絵本を真ん中に人と人をつなぐ場づくりしています。
絵本でつなぐまりろblog
https://ameblo.jp/mariro-eitocoro/
2:4つの質問
① なぜ絵本専門士になろうと思ったのですか?
赤ちゃんから高齢者まで幅広い年齢層に絵本を読む活動をしている中で、絵本の力によって、人が明るく生き生きと変わっていく姿に驚きと感動をもらい、私自身、さらに絵本の理解を深めたいと思って絵本専門士の受講を決めました。
② 現在、どのような活動やお仕事をされていますか?
日々関わる子ども達への読み聞かせのほか、子育て支援に関わる方向けの絵本を用いた研修会の講師をしています。支援の時の声かけやほめ方のコツなど絵本を交えながらお伝えすることで、イメージが膨らみ共感できると感想をいただいてます。
また、埼玉で配布されているフリーマガジン「ピースなじかん」や、絵本専門士仲間で作っているウェブマガジン「にこっと絵本」で絵本を紹介するページを担当しています。その他、専門学校で未来の保育士の「ことば」の授業を担当し、学生たちに絵本の奥深さや子どもたちとどうしたら一緒に絵本を楽しめるか教えています。
ピースな時間
にこっと絵本
③ これからどのような活動をしていきたいですか?
対人援助職に就く方や、介護に携わる方に向けた絵本の会を開催したいと思っています。私自身がそうであったように、1冊の絵本との出会いがその人のこれからを変えることがあります。大人の頑なになったこころを優しく解きほぐしてくれ、そっと側に寄り添ってくれるような作品を必要とする方に届けたいです。
④ 「働く大人」にオススメの絵本を教えてください!
だんろのまえで
鈴木まもる作 教育画劇
疲れ果てた僕がたどりついた大きな木の穴。そこには暖かい暖炉とそこでくつろぐ動物達がいました。
「つかれたらやすめばいいんだ」
そっと語りかけてくれるうさぎ。暖かい炎がぼくを優しく包みます。
時には立ち止まり、休むことも必要だと私に教えてくれたのはこの作品でした。
ぼくはあるいたまっすぐまっすぐ
マーガレット・ワイズ・ブラウン・ 坪井郁美作 林明子絵 ペンギン社
おばあちゃんから電話をもらった男の子が、おばあちゃんの家までの道のりをまっすぐまっすぐ進んでいく物語。目的地が遠くてうんざりした気持ちになった時も、いっぽいっぽ歩みを進めれば最後にはきっとゴールにたどり着ける。
まずはいっぽから始めてみようと思える作品です。新しいことにチャレンジするタイミングにおすすめです。
sakaguraより…
子育て支援や障害児支援に関わる森實さん。どのお写真もほんわかと優しい雰囲気が伝わってきて、絵本を読み聞かせてもらったらさぞかし癒されるのだろうなあと感じました
ご自身の経験をもとに、対人援助や介護に携わる方々へ絵本の力を伝えていく。
とても大切なお仕事だと思います。
人と人とのつながりを作ることがより難しくなっていく中で、「絵本を真ん中に人と人をつなぐ」という森實さんの言葉に希望をもらいました