絵本専門士2人のユニット、sakaguraです。働く大人にもぜひ絵本を届けたいと願い、活動をしています。
「絵本専門士リレートーク」では、 個性豊かな絵本専門士のみなさんが、私たちからの「4つの質問」に答えてくれます
絵本専門士リレートーク18人目に登場してくださるのは、富山県富山市の堀地はるみ(ほりちはるみ)さん。ラジオのパーソナリティとして、絵本や子どもの本の魅力を発信したり、学校での活動、朗読など、絵本を届ける活動に幅広く取り組まれています。
ラジオで絵本紹介
堀地はるみ(ほりちはるみ)さんのプロフィール
絵本専門士第4期。富山県富山市在住。富山シティエフエム市民パーソナリティとして絵本と子どもの本を7年ほど紹介していました。
http://www.city-fm.net/smile/wakuwaku_booklist.html
FB こもれび @wakuwakusmilebook
富山市内の公立小中学生全員に配布するリーフレット「おもしろい本みつけたよ」の選書編集発行に1997年より参加。現在vol.24を作成中です。http://pta-toyama.jp/custom_gb/良書推薦リーフレットno-23/
文字・活字文化推進機構 山根基世朗読指導者養成講座4期終了生。やまねこ朗読会所属。ひつじの会主宰。
「おもしろい本みつけたよ」市立図書館TOYAMAキラリでの展示。
毎年、図書館と協働でPTA会員の皆さんが中心になって。
堀地はるみさんに「4つの質問」
①なぜ絵本専門士になろうと思ったのですか?
ラジオでは絵を見せずに絵本の良さを伝えるので、絵本について多角的に学ぼうと思いました。世の中にはなんて素敵な絵本がたくさんあるのだろうと感じて。
②現在、どのような活動やお仕事をされていますか?
・富山市内の小中学校の読書フェスティバルや学習活動の時間などで絵本の魅力に触れる講座を担当しています。
小学校は学校図書館の本も紹介しあいながら絵本に親しみ、読書へと誘います。先生方とは、こどもたちの下校後、絵本を持ち寄って絵本談義。絵本を通して互いの理解と対話を深め、なごやかな時間を過ごす趣旨です。
小学校読書フェスティバル。TVで紹介されました。( KNB「ワンエフ」)
・中学校は職業や生き方のひとつとして絵本専門士をこどもたちに紹介して下さり、絵本を通して感受性を育みたいとの趣旨で依頼を受けています。1年次に絵本講座をし、そのあとは時々放課後に絵本の時間と称して、学年を問わず自由に絵本を囲んで読み語り読み合いしています。
中学校絵本講座「絵本の魅力に触れよう」
・また、心に描く絵本としてお話を朗読する楽しさも感じています。
児童文学作家木村研さんと原正和さんの作品によるお話のサイト「よむよんで」https://note.com/yomuyondeでお話の世界に親しんでもらえるように朗読しています。
https://note.com/hashtag/堀地はるみ , BGM付き朗読セレクションhttps://anchor.fm/yumuyonde
「よむよんで」には2万件のアクセスがあり、東京新聞に紹介されました。中国語版もあります。
https://sukusuku.tokyo-np.co.jp/life/32251/
③これからどのような活動をしていきたいですか?
小中学生と絵本をひらく時間がとても楽しく、味わいも深く、多感な時期のこどもたちのそばにいて絵本との出会いのお手伝いができたらうれしいです。先生方とも絵本を通して対話を深めたい。小学生からは教えてもらうことの方が圧倒的に多く、このまま絵本と本の教え合いっこをして楽しく学びあいたいです。絵本を声にのせる、文章で紹介するなどの機会を作り、絵本に触れることでやさしい気持ちになり、おたがいを思い合えたらいいなあと思います。
放課後の絵本時間
http://www.ehonkan.or.jp/images/mag_tu_pdf/mag_tu_56.pdf
(射水市大島絵本館マグちゃん通信vol.56「絵本のある居場所」)
④「働く大人」にオススメの絵本を教えてください。
「りすとかえるとかぜのうた」うえだまこと/作 BL出版
つかれたなあ、しんどいなあと思ったときにおすすめです。舟に寝そべってゆらゆら川を漂い、時折手でひんやりと冷たい水をかいたりして、舟べりにあたる波の音に身を任せている自分を想像してみて下さい。行き着く先には仲良しのかえるくんが待っている。遠くへ旅に出られないけれど、2人で寝そべって空を眺めるのもいいね。風が舟を押してくれます。
sakaguraより…
長くラジオで絵本の魅力を発信してこられた堀地さん。私はまだお目にかかったことがないのですが、今回、堀地さんが朗読されているサイトを教えていただいたので、聞かせていただきました。優しくて表情豊かな朗読に惹きこまれました。大人になると、子どもに読んであげることはあっても、なかなか読んで聞かせてもらう機会は少ないもの。このようなサイトで、朗読を聞いて楽しむことができるんだなぁと発見でしたし、おだやかな時間を楽しむことができました
最近は、小・中学生に直接絵本の楽しさを伝える時間を、大切にされているご様子の堀地さん。こうやって、丁寧に絵本の楽しさを体験する機会を持った子どもたちは、大人になっても絵本を愛する仲間になってくれそうだなぁと嬉しくなりました
今年はいつもよりお出かけが控えめの夏になりそうですが、紹介していただいた「りすとかえるとかぜのうた」を読んで、ゆったりした時間を感じるのもよいですね ありがとうございました
過去の絵本専門士リレートーク
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