絵本専門士2人のユニット、sakaguraです。
働く大人にもぜひ絵本を届けたいと願い、活動をしています。
1ヶ月に一度の「絵本専門士リレートーク」。 個性豊かな絵本専門士のみなさんが、私たちからの「4つの質問」に答えてくれます
絵本専門士リレートーク12人目に登場してくださるのは、東京都の清水彰子(しみずあやこ)さん。
出版社でお仕事をなさりながら、ご主人が募集の記事を見つけた絵本専門士講座に申し込んで、1期生になられたとのこといまは、絵本専門士5名で構成する「ピコの会」で精力的に活動をされていらっしゃいます地元の東京都だけではなく、福島県、茨城県、鳥取県と、広い地域で、群読など絵本専門士のチームならではの取り組みに、私たちも興味津々です
清水彰子(しみずあやこ)さんのプロフィール
絵本専門士1期。東京都府中市在住。教育関係の出版社に勤務。
18年前に書籍部門に異動してからは、営業として主に専門書を中心に、書店様にお伺いする仕事をしています。
子ども二人が卒業した小学校のお話会「木いちご」に所属。
絵本専門士1期5名(波賀さん・細澤さん・谷島さん・佐藤さん・清水)で構成する「ピコの会」代表。
絵本セラピスト(TK10)
NPO法人りぷりんと・ネットワーク中級インストラクター
清水彰子さんに「4つの質問」
①なぜ絵本専門士になろうと思ったのですか?
理由はふたつあります。ひとつめは、下の子どもが小学校に入学したことがきっかけです。もう一段階深く絵本のことを学びたいと考えていました。
ふたつめは、子どもに直接関わるために、絵本の力を借りたいと思っていたからです。仕事で家庭教材部門に所属していたこともありましたが、エンドユーザーに直接関わることはなく、もどかしい気持ちでいました。何かしたい、私が直接何かをできるなら、それは絵本だ!と思っていた時に、夫が新聞で絵本専門士の講座募集の記事を見つけてくれて、チャレンジしたいと応募しました。
「ピコの会」府中会場にて
「ピコの会」の定番“群読”
②現在、どのような活動やお仕事をされていますか?
絵本に関わる活動は、地元の小学校や保育園、小社開催の地域交流のお祭り、「ピコの会」で行う子ども(親子)対象のお話会と、大人対象の絵本セラピーが中心です。「ピコの会」では私の地元府中市をはじめ、メンバーの地元である福島県南相馬市や茨城県下館市の図書館、鳥取県の保育園など活動を広げています。書店様やイベントなどでも読ませていただいています。
イベントにて
小社ふれあい祭りにて
③これからどのような活動をしていきたいですか?
これまでの活動は継続しつつ、活動の場や回数を広げていきたいと考えています。
また、絵本専門士の講師としてご登壇いただいた「東京都健康長寿医療センター研究所」の藤原佳典先生とのご縁で、NPO法人りぷりんと・ネットワークが開催する、シニアの方の認知症予防のための講座を担うインストラクターの勉強中です。講座を一人で担える上級になれるよう頑張ります。
絵本を介して、人と人とのつながりを大切にしていきたいと思うとともに、絵本の魅力をお伝えできる力をもっともっと身につけられるよう勉強していきたいです。
絵本セラピー®
④「働く大人」にオススメの絵本を教えてください。
『ボヨンボヨンだいおうのおはなし』
ヘルメ・ハイネ/作 ふしみ みさを/訳 朔北社
「働く大人」に、と伺って、真っ先に思い浮かべた絵本です。私自身も、疲れた時に読むと心が軽くなる1冊です。仕事に追われていると感じたら手に取っていただきたいなと思い、選書しました。あなたにとっての“ボヨンボヨン”が見つかりますように…。
『光の旅 かげの旅』
アン・ジョナス/作 内海 まお/訳 評論社
モノクロのだけの絵ですが、美しいです。しかけ絵本で、細部まで丁寧に描かれていて、遊び心もあり二度楽しめるところも気に入っています。人はつい、自分の見ている世界が正しいと思いがちですが、違う角度からも見ることができる、ということに気づかされます。不思議な世界を体感してください。
sakaguraより…
お子さん対象の「ピコの会」だけでなく、シニア向けの認知症予防、絵本セラピー®など、清水さんの幅広い取り組みは、絵本の可能性の広さを感じさせてくれました。そんな清水さんが紹介してくださった「働く大人」にオススメ絵本、大人の心を温めてくれそうですね。
新型肺炎が問題となっている時節柄、お話会などの活動は難しいことと推察しますが、お子さんに、大人に、絵本を届ける清水さんの活動が、またいつものように開かれる日が近いことを願いつつ・・・
過去の絵本専門士リレートーク
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