絵本専門士2人のユニット、sakaguraです。

働く大人にもぜひ絵本を届けたいと願い、活動をしています。

 

1ヶ月に一度の「絵本専門士リレートーク」音譜

 

個性豊かな絵本専門士のみなさんが、私たちからの「4つの質問」に答えてくれます。

 

4人目に登場するのは絵本専門士3期、2017年に熊本県初の絵本専門士となった夜川(よかわ)けんたろうさん。絵本を読む側としてさまざまなワークショップを開き、絵本を読者に届けるだけでなく、創る側をサポートする絵本デザイン工房を運営し、まさにマルチに絵本に関わっていらっしゃる夜川さん。写真からその多彩な活動ぶりが伺えます合格

 

  

 

夜川(よかわ)けんたろうさんのプロフィール

第3期絵本専門士。活動地域の熊本県で最初に絵本専門士に認定されました。

絵本や紙芝居の手作り講座から読み方や演じ方、朗読コンサートなど絵本をもっと深く積極的に楽しむための絵本ワークショップをしています。

また、絵本出版の編集からデザインなど読む側だけでなく創り手のためのフォローをします。

(絵本の自費出版に興味のある方は絵本工房デザイン室迄。ehon@yokawa.com)

 

 

夜川(よかわ)けんたろうさんに「4つの質問」

 

① なぜ絵本専門士になろうと思ったのですか?

地元公民館の文化講座で「手創り絵本教室」の講師をやっているときに館長さんから勧められました。

調べてみると講師陣が多彩で、講座内容もたいへん興味深かった。

折りしも、もっと深く多角的に絵本の世界を見てみたいと思っていた矢先だったので応募することにしました。

 

 

② 現在、どのような活動やお仕事をされていますか?

所属する絵本工房の活動の一環として、絵本や紙芝居作りのワークショップや読み聞かせ、朗読と音楽コンサートとのコラボイベント等を企画しています。

また、絵本を実際に出版していみたいという人たちに、編集から装丁デザイン、そして印刷するためのDTPデータ作りなど出版までの絵本製作をお手伝いしています。

 

 

③ これからどのような活動をしていきたいですか?

子どもたちにはおおらかな絵を自由に描けるような想像力を延ばすための絵本を使ったワークショップを、大人たちには子ども心を取り戻せるような楽しい参加型の絵本イベントを企画していきたいですね。

熊本はカフェ・ギャラリーなどで音楽イベントや展覧会などが盛んです。そういう人たちをつなげて、様々なジャンルの人が世代を超えて文化的にひろがっていける様に熊本から発信していきたいです。

 

 

④ 「働く大人」にオススメの絵本を教えてください。

『ウエスト・ウイング』

著者=エドワード・ゴーリー 著

判型=B5変形 

頁数=68ページ

出版社=河出書房新社

ISBN=978-4-309-26589-6 C0071

発売日=2002.11.07

 

モノクロの文章のない絵本。

独特の緊張感を湛えた絵が不気味で、少し怖いといった印象を受ける方も多いようです。

不思議な静寂のある画面から自分の想像力を引き出して、ぜひ絵本の世界に入って自分なりの物語を展開していって欲しい面白いジャンルの絵本だと思います。

この絵本に意味や説明を求めるのではなく、何も無いけど「なに」かがありそうな世界の中で、グラス片手にひと時の現実遊離の世界に浸ってみるっていうのも、ちょっと乙な大人の夜の過ごし方ですよ。

 

 

sakaguraより…

グラス片手に大人ならではの絵本の楽しみを提案してくださった夜川さん。絵本を軸に、多くの人を結びつけていく夜川さんの熊本発の活動から目が離せませんねベル

 

 

 

過去の絵本専門士リレートーク

これまでの絵本専門士リレートークには、下記の方にご登場いただきました。お名前をクリックすると、絵本専門士リレートークの記事に飛びますので、ぜひクリックしてご覧ください音譜

 

チューリップ紫 Isaacさん

チューリップ紫 中澤由梨子さん

チューリップ紫 高橋真生さん