絵本専門士2人のユニット、sakaguraです。働く大人にもぜひ絵本を届けたいと願い、活動をしています。
「絵本専門士リレートーク」では、 個性豊かな絵本専門士のみなさんが、私たちからの「4つの質問」に答えてくれます
絵本専門士リレートーク22人目に登場してくださるのは、新潟県柏崎市の渡邊麻美さん。絵本専門士2期で、sakaguraのわたしたち(絵本専門士3期)の1年先輩の絵本専門士さんです。新潟県柏崎市で『絵本と珈琲 松涛』を経営し、絵本を広げる活動をされています。
実は、「松涛」が開店する以前、絵本専門士講座でお世話になった先生から
「絵本のカフェを開きたいと、相談にいらした絵本専門士の方がいらっしゃるの!いま、企画書を書いて準備されているのよ!!」
とお話を伺っていて、素晴らしい実行力!絵本のカフェとは、なんと素敵な!と思っていたのです。前回登場してくださった、京都の洞本昌哉さんからご縁がつながり、リレートークのバトンを受け取ってくださることになりました
渡邊麻美(わたなべ まみ)さんのプロフィール
新潟県柏崎市在住 絵本専門士2期
幼稚園教諭、病院での医療事務、子育て支援センターでの療育指導を経てJPIC読書アドバイザーを受講、そして絵本専門士となりました。
その後2017年3月、大人向けに珈琲を飲みながら絵本を楽しむ空間提供を目的として『絵本と珈琲 松涛』を開業しました。
『絵本と珈琲 松涛』のブログ
URL:https://blog.goo.ne.jp/syoto0312
渡邊麻美さんに「4つの質問」
①なぜ絵本専門士になろうと思ったのですか?
毎月取り寄せている絵本がどんどん増え、以前からその絵本を活用するすべはないかなと考えていました。また、子育て支援センターで療育指導に携わっていた時に、子どもと関わる保護者の感性、感覚を育てる必要性を感じました。
自分の中で「絵本」について学びたいと思い始めた時に出会ったのが柳田邦男さんの本『みんな、絵本から』。もうこれは絵本専門士を受講するしかないと、思いはすでに絵本専門士(笑)。蔵書の活用にも生かせると思い、受講いたしました。
②現在、どのような活動やお仕事をされていますか?
現在「松涛」では、珈琲とケーキの提供の他に、ほんの少し絵本や手作り雑貨の販売、絵本の取り寄せ販売をしながら週4日程度、営業をしています。
時々、原画展を開催したり地元のイベントに参加したりしながら空間利用もしています。また、「柏崎えほん亭」(1期の田村いづみさんと活動)として大人向けの絵本講座をしたり、乳児検診でのブックスタート配本後にフォローアップの場を設けたりしています。
③これからどのような活動をしていきたいですか?
今までどおりに、大人自身が絵本に興味を持てるような発信をしながら、赤ちゃんが産まれる前段階で絵本に親しむ環境づくりの発信もしていきたいなと思っています。
コロナウイルスによる制限の昨今、お店の空間を生かしながら何ができるのかを考えながら、今できることは、お店を続けること。「松涛」という畑に蒔いた「絵本」という種を大事に育てていきたいなと思います。絵本専門士の皆様は、私にとっては畑を育てる大事な「肥料」のような存在です。時々、お店に来て一緒に畑を育てていただけると嬉しいですね。お待ちしています!!
④「働く大人」にオススメの絵本を教えてください
『だくちる だくちる ……はじめてのうた…… 』
原案:V・ベレストフ 文:阪田寛夫 絵:長新太 福音館書店 1993.11.25
太古の昔に想いを馳せ、イグアノドンと共に喜びをかみしめながら読んでいます。絵本を閉じると、そこにはいつも笑顔の自分がいて…さあ、原点回帰、明日も頑張りましょう!
sakaguraより…
子育て支援センターでの療育指導の経験から、子どもが生まれる前から大人に絵本を届け、大人の感性、感覚を育てたいと考えられたという渡邊麻美さん。絵本と珈琲というアプローチには、そのような気持ちが込められていたのですね。
お店の写真をたくさん送っていただきましたが、落ち着いた暖かな雰囲気で、絵本と珈琲を楽しむ豊かな時間が過ごせそう・・・ 原画展や「柏崎えほん亭」の活動のほか、地元のイベントにも参加されているとのこと、私もいつか訪れてみたいです
地元にこんな素敵なお店がある地域のみなさんがうらやましくなりました。
一方で、「今できることは、お店を続けること」という渡邊さんの言葉に、コロナの感染拡大防止に気を抜けない昨今の状況での、活動を模索されるご苦労を感じました。ご紹介くださった『だくちる だくちる ……はじめてのうた…… 』に元気をもらいながら、こうした素敵なお店が育ち、制約なく活動ができる日が早く戻ることを願っています。
過去の絵本専門士リレートーク
これまでの絵本専門士リレートークには、下記の方にご登場いただきました。お名前をクリックすると、絵本専門士リレートークの記事に飛びますので、ぜひクリックしてご覧ください