絵本専門士2人のユニット、sakaguraです。働く大人にもぜひ絵本を届けたいと願い、活動をしています。はじめましての方は、こちらをご覧ください音譜

 

「絵本専門士リレートーク」では、 個性豊かな絵本専門士のみなさんが、私たちからの「4つの質問」に答えてくれます音譜

今回ご登場いただくのは、絵本専門士6期の岸春江さん。

フリーアナウンサーとしてお仕事をされる傍ら、札幌を拠点に絵本の魅力を多くの人に伝えていらしゃいます。

 

1:プロフィール
岸 春江 絵本専門士6期

 


フリーアナウンサーとして札幌を拠点に活動中。
STV「どさんこワイド」のリポーターをはじめ、テレビやCM出演多数。
JRA競馬中継 BS「グリーンチャンネル」の札幌開催パドックアナウンスは25年以上のキャリアを持ち、現在もレギュラー出演中。
オープニングセレモニーやトークショー司会を得意とする。
出産をきっかけに絵本の魅力に気付き、猛勉強。
絵本ナビゲーターとしての活動も開始。
講演は「わかりやすい!」と評判を呼び、札幌市内はじめ各地から依頼を受ける。
2015年に絵本サークル【フリューリング絵本部「ファンタジア」】を立ち上げ、2019年に北海道読者推進運動協議会より「優良読者グループ奨励賞」を受賞。

岸春江HP https://kishi-harue.com
Facebook https://www.facebook.com/profile.php?id=100006075600856
Instagram https://www.instagram.com/harue.kishi88/
Twitter https://twitter.com/haru884

2:4つの質問

①なぜ絵本専門士になろうと思ったのですか?

すでに絵本の読み聞かせ会や講演活動は行っていましたが、2018年9月に胆振東部大震災が発生しました。
北海道全体が真っ暗になるブラックアウトを経験し、家族の結びつきと共にアナログの必要性をより強く感じました。
子どもたちが笑顔になる絵本を、もっともっと家庭内に普及させたいと願い、学びを更に深める決意をしたのです。
中でも「絵本専門士」は講師陣の顔ぶれの豪華さに魅力を感じました。
第一線でご活躍されている方々から直接学べる機会は、今後の宝になると思って受講を決めました。
実際に学びも大変多かったですし、受講生の皆さんとの出会いも素晴らしい繋がりとなり、参加出来た意味の大きさを実感しています

② 現在、どのような活動やお仕事をされていますか?
毎年「プロから学ぶ!絵本読み聞かせのコツ」と題した読み聞かせ講習会を主催しています。
子どもたちに絵本を読んでくれる方をひとりでも増やしたいとコツコツ続けてきました。受講生は300名を超えています。


 

この他、手島圭三郎さん、あべ弘士さん、とよたかずひこさん、きくちちきさん、小寺卓矢さん、かとうまふみさんなど絵本作家さんをお招きした親子向けイベントも行いました。


 

目まぐるしく変化する子どもたちのネット環境に危機感を感じ、『子どもとメディア北海道』の資格も取得し、絵本とネットの子育ての違いなども含めて講演中です。


今年度も札幌市教育委員会が主導となる「親育ち応援団」をはじめ、北海道内の各自治体からの講演依頼を頂いていますので、誰かのお役に立てるようにしっかり準備してお話したいと思っています。

③これからどのような活動をしていきたいですか?
親子で一緒に楽しめる絵本イベントを中心に活動していきたいです
コロナ禍の前はサークルメンバーと一緒に「視覚支援の学校」で小学生に絵本を読んでいましたので、状況を見ながらこちらも再開したいと思っています。
同時に、病院から出られないお子さんなどにも積極的に絵本を読んでいきたいと考えています。
また、読み手を増やしていく講習会も必要だと感じていますので、「なぜ、絵本が大切なのか。」と言う基本的な部分から、多くの方に“絵本のちから”を伝えていきたいと思います。

④「働く大人」にオススメの絵本を教えてください!

●「ヒワとゾウガメ」 安東みきえ・さく ミロコマチコ・え 佼成出版社

別れの辛さを味わわないために心を閉ざすゾウガメと、無邪気で明るい小鳥ヒワの物語。
いつも当たり前のようにそばにいる人が、大切な存在であることを気付かせてくれます。。
いつか別れが来ると分かっていても、心を通わすことの素晴らしさを感じさせてくれる絵本です。

●「なまえのないねこ」 竹下文子・文 町田尚子・絵 小峰書店

なまえのない野良ネコは、なまえのあるネコがうらやましい。
でも本当に欲しかったのは、なまえではありませんでした。
ひとの温かさにふれ、ほっこりと幸せな気持ちになれる一冊です。

 

sakaguraより…

私が絵本専門士の講座を受講している時、同じグループにアナウンサーとして活動されている方がいらっしゃったのですが、絵本を読んでくださる声の確かさと美しさにうっとりしたのを覚えています。きっと、岸さんの読み聞かせも多くの人を魅了されていることでしょう。

ブラックアウトの最中、アナログな絵本の持つ力を実感されたという一文がとても印象に残りました。今の私たちがいかに電気に依存しているか、それが断たれてしまった時に、絵本は心を癒し、人と人とを繋いでくれるのですねラブラブ

声と心と絵本への思いを武器(?)に、今後も読み聞かせや講演で大活躍されることと思います。同じ絵本専門士としても楽しみですねラブ