絵本専門士2人のユニット、sakaguraです。働く大人にもぜひ絵本を届けたいと願い、活動をしています。
「絵本専門士リレートーク」では、 個性豊かな絵本専門士のみなさんが、私たちからの「4つの質問」に答えてくれます
今回は、絵本専門士5期 江森敦子(えもりあつこ)さんです。取次会社に入社して13年、学校図書館向け選書施設「日販図書館選書センター」の運営に携わられています。たくさんの本に囲まれて幸せそうな江森さん、赤ちゃんを抱いた楽しそうな江森さんのお写真が気になりますね・・・ さて、お話をお伺いしましょう
1. プロフィール
江森敦子(えもりあつこ)
絵本専門士5期生
神奈川県在住、東京都勤務
大学で図書館情報学を学び、司書資格を取得。
取次会社に入社して13年。全国の書店窓口、文庫・新書の仕入担当を経て、現在は学校図書館向け選書施設「日販図書館選書センター」を運営。
第5期絵本専門士の受講期間中に出産。一時は受講継続を断念しましたが、事務局の方々にチャンスを頂き、2年越しで認定頂きました。
そのとき、「未来の子ども達のために私たちの活動はあるから…」と講師の先生から頂いた言葉は人生の宝物。改めてこの資格に、講師の先生方に、そして同じ志を持つ仲間に出会えたことが幸せです。
2. 江森敦子さんに「4つの質問」
①なぜ絵本専門士になろうと思ったのですか?
本のプロである図書館や出版社へ選書や企画を提案する立場として、知識の深みやアイデアのユニークさが足りていないと実感する中で、特に奥深いジャンルである「絵本」の世界をガッツリ学び、自信をつけたいと思ったからです。
絵本専門士は、2回目の挑戦で受講にいたり、手放しで喜んだ矢先に妊娠。我が子のためにも、このタイミングで絵本についてこんなに深く学ぶことが出来たのは運命だと思っています。実際、生まれたばかりの子どもと一緒に取り組むことで、新鮮な発見がたくさん!乳児を抱えての課題はめちゃくちゃ大変でしたが…笑
②現在、どのような活動やお仕事をされていますか?
学校図書館向け選書施設「図書館選書センター」にて、2016年の開設時よりコンシェルジュをしています。
日々出版社とやりとりしながら、児童書新刊は全て手に取り(取次の強み!)、選書&棚作り&イベント企画をしながら、年間1000を超える学校・図書館をお迎えします。(絵本専門士の方々にも来てもらえるので嬉しい♡)
コロナ禍となり、直接ご来場頂くのが難しい状況の中で、
【SNSでのおすすめ図書の紹介】
日販図書館選書センター@こんしぇるずさん (@sensho_c) / Twitter
【オンラインセミナーの開催】
【当社の書店向け人気冊子『いくつのえほん』(左)とコラボした、公共図書館向け絵本ガイド(右)の選書】
など、新たなことをスタートするきっかけとなり、首都圏に限らず全国の司書さんとの接点が増えました。
③これからどのような活動をしていきたいですか?
私は、直接子ども達と接する機会も少なければ、パフォーマーとしてのスキルもない。でも、毎日のように出版社&司書&書店の方々とやりとりしている人脈は、私の源。絵本と人を、そして人と人との出会いの繋げる活動を目指します。
④「働く大人」にオススメの絵本を教えてください
sakaguraより…
なんと、絵本専門士講座受講中にご出産、2年越しの資格取得・・というお話に、びっくり 絵本専門士講座は課題が多く、なかなかに大変なのです。出産・育児をしながらというバイタリティに脱帽です。
現在は、コンシェルジュとして、児童書新刊の全てを手にして(うらやましい)、選書&棚作り&イベント企画、さらにSNSにオンラインイベントと八面六臂のご活躍ですが、ここにお母様としての視点が加わって、お仕事にもいっそう広がりが出ていることでしょう
プライベートでも絵本を届けたい、ゆくゆくは「移動絵本棚」をという江森さんの夢を伺って、私もわくわくしてきました。ご紹介いただいた「空の飛びかた」には「読むたびに、忘れかけていたピュアな気持ちを取り戻させてくれる」とのコメントをいただきましたが、絵本と人、人と人とつなぐことへの江森さんの夢の原動力も、きっと絵本と人へのピュアな気持ちにあるのだろうと感じました。これからのご活躍がとっても楽しみです
過去の絵本専門士リレートーク
これまでの絵本専門士リレートークには、下記の方にご登場いただきました。お名前をクリックすると、絵本専門士リレートークの記事に飛びますので、ぜひクリックしてご覧ください