絵本専門士2人のユニット、sakaguraです。働く大人にもぜひ絵本を届けたいと願い、活動をしています。
「絵本専門士リレートーク」では、 個性豊かな絵本専門士のみなさんが、私たちからの「4つの質問」に答えてくれます
絵本専門士2期の瀬戸口あゆみさんからのバトンを受け取って、30人目に登場してくださるのは、青森県初の絵本専門士である、4期の蛯名智子(えびなともこ)さん。「小さな町の絵本女子」というとても可愛らしいキャッチフレーズで活動をされています。
蛯名智子(えびなともこ)さんのプロフィール
絵本専門士4期
青森県上北郡東北町在住
幼稚園・小学校教諭などを経て、双子男児の母になりました。
社会復帰後は、特別支援教育支援員や小学校講師、学校業務補助員(スクールサポートスタッフ)として勤務し、仕事と子育てをしながら絵本専門士として活動しています。
☆所属等☆
東北町図書館協議会委員
東北町子ども読書活動推進委員会委員
認定こども園ひかり保育園(十和田市)ほっとママプロジェクトメンバー
絵本セラピスト協会認定 基礎絵本セラピスト®
青森県認定 親子ふれあい読書アドバイザー
食育インストラクター
子ども食育健康管理コーディネーター
小さな町の絵本専門店 hokutto ぶっくす 店主
Ameblo:https://ameblo.jp/happytonton102/
Instagram:https://instagram.com/ehonjyoshi?r=nametag
Facebook:https://www.facebook.com/tomoko.saso
E-mail:ehonjyoshi@gmail.com
蛯名智子さんに「4つの質問」
①なぜ絵本専門士になろうと思ったのですか?
教諭、母親として「絵本は良いと言われているから」というなんとなくの理由で子どもたちに絵本を読み聞かせてきたけれど、
絵本はなぜ良いと言われるのか?
赤ちゃんから絵本に触れることにより、成長にどんな変化があるのか?
理由がきっとあるはずで、これまで感覚で得ていた「良さ」を理論的に知り、誰かに絵本の良さをより良く伝えるための説得力を持ちたいと思ったからです。そんな時に「絵本専門士」と言う資格に出会い、応募・受講しました。
②現在、どのような活動やお仕事をされていますか?
主に読み聞かせや選書活動が多いです。
読み聞かせについては、ピアノ演奏とのコラボや月一回地元図書館でのおはなし会、十和田市のひかり保育園では、読み聞かせにワークショップを加えたイベント「絵本フェス」を開催しています。
【ピアノ教室発表会のアトラクションとしてピアノ講師さんとコラボして読みました】
【一昨年、初めて図書館でのおはなし会を開催しました】
【絵本フェスでは親子で自由に絵本にふれあえる時間を大切にするためにフリースペースを毎回確保しています】
【ワークショップの合間に読み聞かせも行います】
コロナ禍になってからは、集う活動が難しくなり、現在はオンラインのおはなし会にも挑戦しています。
【会を重ねるごとに親子さんでの参加が増えてきています】
選書活動については、3期絵本専門士松田規子さんよりお声がけいただき、ブックスオオトリさんでの絵本専門士の選書コーナーに参加させていただきました。
【選書コーナーと松田さんにお会いしたくて家族で横浜へ絵本の旅をしました】
また、地元自治体様よりご依頼いただき、広報誌と自治体公式の食育インスタグラムにて絵本の紹介文を寄稿しています。
東北町HP
http://www.town.tohoku.lg.jp/chousei/t_data/t_data_koho_16.html
東北町役場 公式食育インスタグラム
@oishiku_tohoku
そして、選書のご依頼が増えてきたこととブックスオオトリさんでの経験をきっかけに、選書サービスがメインの絵本専門店を昨年11月にひっそりとオープンしました。
Facebook:https://www.facebook.com/hokutto.books
【我が家の看板猫たちです❤】
③これからどのような活動をしていきたいですか?
これまでにご依頼いただいたご縁を大切に継続していきながら、より地域に根差した絵本専門士として、子どもはもちろん大人も一緒に楽しく読書活動に親しんでもらえるような企画を立てていきたいです。
また、絵本専門士養成講座で得た学びや仲間と共有する情報をしっかり生かせるように、学び続けることも自分の活動として取り組んでいきたいと思います。
④「働く大人」にオススメの絵本を教えてください
『密林一きれいなひょうの話』
おはなし: 工藤 直子
え: 和田 誠
出版社: 瑞雲舎
発行日: 2018年02月01日
ISBN: 9784907613198
ある日、昼寝をしていた1匹のひょうが、くしゃみをして目を覚ました。
寒さを感じて背中を見ると…
なんと、黒い斑点が無い!
慌てて寝床を探すと、あったのはたったの3枚。
あーらら、ぼくのはんてんはいえでをしてしまった…
ひょうは慌てて斑点を探す旅に出かける。
さて、ひょうは斑点を手に入れられたのか…
「きれいなひょう」とはこういう事ね!
と ふふっ❤と微笑ましくなるお話です。
人は、何かが無くなりかけると、それを手放すまい!と奮闘することがあるけれど、
手放したらその分新しい出会いやいいことがきっとあるはずだ☆
と前向きになれる大好きな1冊です。
sakaguraより…
絵本の良さを理論的に理解したいという気持ちから絵本専門士となられた蛯名さん。教育を中心としたキャリアやお母さんとしての経験に加えて、理論的な支柱を持ちながら、地元図書館や保育園など地域にかかわる活動を進めていらっしゃいます。「③これからどのような活動をしていきたいですか?」という質問に「これまでにご依頼いただいたご縁を大切に継続していきながら、より地域に根差した絵本専門士として」という言葉をいただきましたが、ピアノ教室や自治体インスタグラム、広報誌などとも連携されて、まさに地域に根ざした絵本専門士の姿が、すでに体現されているなぁと感じます。
また、ブックスオオトリでの選書やオンラインでのおはなし会など、地域を超えた活動も取り組まれ、それを絵本専門店という新しい形につなげていらっしゃいます。大切な人に贈る絵本、特別な場所に置く絵本、そして自分が楽しむ絵本・・・蛯名さんに特別な一冊を選んでもらえる、素敵なサービスですね
働く大人にオススメしてくださった『密林一きれいなひょうの話』には、「手放したらその分新しい出会いやいいことがきっとあるはずだ☆」という言葉を添えてくださいました。転職や異動など変化の多い3月、4月に、手に取ってみたい一冊です。蛯名さん、ありがとうございました
過去の絵本専門士リレートーク
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