絵本専門士リレートーク〜桃子さん

絵本専門士２人のユニット、sakaguraです。働く大人にもぜひ絵本を届けたいと願い、活動をしています。はじめましての方は、こちらをご覧ください

「絵本専門士リレートーク」では、個性豊かな絵本専門士のみなさんが、私たちからの「４つの質問」に答えてくれます

今回ご登場いただくのは、桃子（ももこ）さんです。絵本専門士７期、放送局のアナウンサーをなさっています。お子さんを通じて５年前に絵本と「再会」されたという桃子さん。どのような活動をなさっているのでしょう

1. プロフィール

絵本専門士７期の桃子です。

放送局のアナウンサーとして勤務しています。入社以来、報道、バラエティ、スポーツ、情報番組など様々なジャンルの番組に携わってきました。

2. 桃子さんに「４つの質問」

①なぜ絵本専門士になろうと思ったのですか？

５年前に息子が生まれて絵本と「再会」しました。自分が子どもの頃に好きだった絵本が何十年もの時を超えて読み継がれていることに驚き、その魅力を再確認。本好きな子どもに育ってほしくて、図書館や子育て支援センターなどあちこちのおはなし会に連れていきました。

国立オリンピック記念青少年総合センターで毎月開催されているおはなし会もそのひとつ。生後３か月の頃から参加していたので、読み手の絵本専門士の先輩方に成長を見守って頂きました。

子どものためと思ってせっせと通ったおはなし会ですが、その時間を楽しんでいたのはむしろ私の方かもしれません。職業柄、本を読む順番や読み方の工夫などは大変勉強になり、何より絵本を介して共有する温かな雰囲気に癒されていました。

その会場で養成講座のポスターやパンフレットを目にして絵本専門士養成講座を知り、自分も絵本の素晴らしさを伝える側になりたいと思いました。

②現在、どのような活動やお仕事をされていますか？

現在は、リポーター兼ディレクターとしてSDGｓ企画のVTRを制作。未来に向けて考え活動している人や団体などを紹介しています。取材を通して出会う方たちはとてもエネルギッシュ。思いを行動に移す大切さを学んでいます。

絵本は「誰も取り残さない」SDGｓの目標を実現するために大きな役割を担っています。いつか絵本をテーマに取材したいと考えています。

また、地域貢献活動の一環として読み聞かせイベントに参加しています。

③これからどのような活動をしていきたいですか？

この記事が掲載される頃、絵本紹介の動画を公開予定です。初回は節分とバレンタイン。絵本を通じて親子で季節や行事を楽しんで頂けるような選書をしていきたいです。

（sakaguraより・・動画が公開されたらこちらにリンクをアップしますので、楽しみにお待ちください）

④「働く大人」にオススメの絵本を教えてください

『パンやのくまさん』

フィービ・ウォージントン　作・絵

セルビ・ウォージントン　作・絵

まさきるりこ　訳

（福音館書店）

対象年齢３歳からのこの絵本を大人にもおすすめする理由は、仕事のモチベーションを上げてくれる作品だからです。

朝早く起きてパンやケーキを作り、車で売りに行ったり店番したりするパンやのくまさん。誠実な人柄でお客さんから絶大な信頼を得ています。仕事が終わると暖炉の前で晩御飯。その日の売り上げを数えてから眠りにつきます。一日の労働を終え、心地よい疲労と充実感を感じていることでしょう。

仕事に行き詰まった時、私はよくこの絵本を開きます。真面目にコツコツと働くくまさんの姿に背筋が伸びる気がするのです。

優しく温かい画風で丁寧に描きこまれたパンやお菓子は、どれも美味しそう！翌朝の朝食のパンも楽しみになること間違いなしです！

働く「くまさんシリーズ」は他に『ゆうびんやのくまさん』『せきたんやのくまさん』『うえきやのくまさん』などがあります。

sakaguraより…

国立オリンピック記念青少年総合センターでのお話会に参加されて、絵本専門士講座に辿り着かれたのですね！

アナウンサーでもいらっしゃる桃子さんの読み聞かせを聞いてみたいなぁと思ったら、もうすぐ動画が公開されるとのこととても楽しみです

現在はSDGsをテーマに取り組まれているということで、絵本の新しい可能性を見出していかれるのだろうと、こちらもとても楽しみです

働く大人におすすめの絵本として「くまさんシリーズ」をあげてくださいました。sakaguraのわたしたちも大好きなシリーズで（ブックレビューでもとりあげています）嬉しくなりました　真面目にコツコツと働くくまさんの姿に励まされ、丁寧な暮らしぶりに日々を大切に暮らしたいという気持ちになる絵本たちぜひ手にとってみてくださいね。