

この日、九州産交バス・産交バスの西部車庫にて撮影を行っていました際に、熊本都市バスの教習車が入ってきておりました。
熊本都市バスも、この西部車庫~近見~済生会病院~熊本中央病院~熊本市民病院~日赤病院~長嶺間を運行します「東バイパスライナー」を運行しておりまして、実際定期バスとしてこの西部車庫にも熊本都市バスの車も乗り入れておりますので、おそらくはその「東バイパスライナー」の教習運転としてその西部車庫へ乗り入れてきたのではないかと思われます。
さて、この教習車として使用されておりましたこの日野ブルーリボンは、熊本市交通局(熊本市営バス)時代の平成7年に導入されました車でありますが、この車自体は全国的に見ましても大変希少な車でもありまして、形式自体も「U-HU2ML改」と呼ばれる形式でもありました。
この車の特徴は、この当時は希少なタイプでもありましたワンステップ低床であるとともに、スロープ・リフト付きと言う形でありました。そのため、より全国的に希少なタイプでありますし、熊本市営バス(→熊本都市バス)でも通常の緑地に白ラインに加えまして、赤ラインも入っていた事で「超低床バス」とも呼ばれておりまして、従来の車と見分けを付けるようにもなっておりました。
(平成20年撮影)


しかし、導入自体は熊本市営バス以外東京都交通局(都営バス)などにも少なからず導入がなされておりましたが、1台当たりのコストが割高である事や、リフト操作に手間がかかる事、さらにその後もスロープ付き低床車やノンステップバスが登場した事などから、少数の導入にとどまりまして、熊本市営バスでも2台の導入にとどまっております。
以下画像が、平成21年に撮影しました、熊本都市バスに変わりました後の同車であります。画像4に関しましては直後でありますが、画像5に関しましてはその2か月後に撮影していた同車でありましたが、この時には広告枠も外されておりまして、その後塗装変更へと至る事になっておりました。


(塗装変更前)


そして、こちらからが再び現在の姿であります。西部車庫構内を周りまして、これから再び「東バイパスライナー」のルートを戻って行く事になるのではないかと思われますが、よく見ますと「教習車」の表示自体も固定化されておりまして、路線バスとしての任は降りている事も伺える姿が見られておりました。やはり、この車自体も20年経過している訳ですので、それを思いますと定期運用からは外れている事もわからなくはないでしょうか。


この姿は、定期運用から外れている事に関しましては正直残念ではならない所ではありましたが、それでもこのように教習車両として使用されている訳ですので健在の姿が見られてよかったとは思っております。本当に考えてみましてもこのタイプ自体は貴重の車でもありますので、教習車両であれども1年でも長く活躍していただければと思っておりますがね。

