■太筆の洗い方
〜試行錯誤してたどり着いた、習字の筆のお手入れ方法
こちらは
毎月1,600アクセスほど
いただく人気記事です。
筆の洗い方は多くの方が
気になっていらっしゃるようです
太筆は、基本的には
根本から墨を落とし切ってください。
(先生によっては、
少し根本を残す場合もあります。
ご不安な場合は、通っている教室の先生にご確認くださいね)
なお、小筆は
根本から洗うのではなく
穂先の3分の1ほどを
軽く洗う方が
次の時に使いやすくて良いです。
↑小筆については、こちらにより詳しく書いています。
筆を洗うのは
面倒かもしれないですが
そもそも
効果的な洗い方を知らない…
というのもあるかもしれません。
こちらの記事を読んで洗い方のコツを知っていただくと、次回のお稽古で気持ちよく筆を使うことが出来て、技能向上の近道になりますよ
何か参考になりましたら嬉しいです
……………


筆の洗い方で、筆の寿命・使いやすさは
変わるといっても過言ではない!!
楽しいお習字の時間にもつながります

話は遡りますが
私の小中学校時代は、
習字の時間の最後は
水道のところでみんなで横並びになって
筆を洗っていたのですが(遠い目・・)
最近は、学校の授業で使った筆はそのまま
筆巻きに巻いて持ち帰るのですよね。
使い終わった筆を
使い終わった半紙に
そっとやさしくくるみ、
それから筆巻きにまいて、持ち帰ってくださいね
子どもが筆を持ち帰ってきたら、さぁ本番
私がベストだと思う
あまり洗い場が汚れない
毛筆の洗い方、お伝えいたします
では、いきますーー!
まず、大切なのは、持ち帰ったら
①その日のうちに洗う!
それから、
②洗う時は、水かぬるま湯で!
お風呂で洗うという方を
どこかのサイトで見知ったのですが
特に冬場はお湯の温度が高くなってしまいがち
熱いお湯では、筆が痛んでしまいます
また、真冬のように、水が冷たすぎると
墨が十分に落ちない場合があります。
水の温度…お気をつけください
それから、話がそれますが
筆を洗う場所、
もう決まっていますか?
筆を洗う場所に悩まれているご家庭が多いと感じています。
ちなみに我が家は、試行錯誤の末
キッチンのシンクで筆を洗っています。
我が家のシンクはステンレスなので
墨が付いても落としやすいのです。
我が家のように
キッチンで筆を洗っているご家庭も
結構多いのではないかと思います。
ただ、
食べる物を扱う場所で筆を洗うことに抵抗がある
という方もいらっしゃいますよね・・
でも、洗面所だと
陶器に墨が付くと
落ちにくいというお悩みも・・
(ちなみに、
洗面所など絶対汚したくない!という場所での毛筆の洗い方案はこちらの記事に書いてみました
ので、よかったらこの記事と併せてお読みください。)
じゃあどうする・・
?
?
?
私も、キッチンで洗うのは少し抵抗があったので
家の外の洗い場で洗おうかな??
と考えてみたこともあります。。
でも・・・
冬は寒いし・・
暗くなると、墨がちゃんと落とせたかどうか
わかりづらい・・
何より、外に出るのが面倒だったり・・
あぁ意外と悩ましい
「どこで筆を洗うか問題」・・・(勝手に名づけ)
ということで
我が家は、今のところ
キッチンで筆を洗う、に落ち着いています。
・・・話を戻します。
娘の通っていた小学校では
3年生から、お習字の授業が始まるのですが
筆の洗い方として
当初、このようなご指導がありました。
====================
瓶に水を入れて
その中で筆をゆすぐ。
そうすると「洗い場があまり汚れないですよ」って。
====================
ふむふむ。なるほど〜
それを取り入れましょう
ということで、ポイントその③
③大きめの瓶に水を入れ、その中で筆を振り洗い
小さな瓶だとすぐに真っ黒になり、気が遠くなるので
大きめの瓶がいいです。
半切を書くような大筆になると、何回繰り返しても
すぐに水が黒くなる・・
なかなかにエンドレスな感じ・・デス。
で、残念ながら、これだけだと
墨が十分取りきれない
瓶の中で洗うのを終える目安が
瓶の水が薄いグレーになってきた時。
次に行っていただきたいことは、こちら↓↓
ポイント4つ目(これが大事!)
④筆の根本の部分を360度
筆の軸を一回転させながら
墨が出なくなるまで洗う。
ぐっぐっと、根本にたまった墨を親指の腹で押し出すように❣️
こんな感じ。
根本に墨がたまるから
根本からきれいにしてしまうと良いのです♡
そして、この時、
毛の部分には
水でもぬるま湯でも
直接当てないでくださいね
毛の部分に直接水を当てると
筆が傷んでしまい
筆が割れてしまう原因になってしまいます
筆の持ち手(軸)の部分に水を当てて
筆先に伝わせてください。
こんな風に↓↓
(写真では分かりづらいのですが
筆先のほうを下にして、高低差をつけ水を伝わせます。)
根本から洗うプロセス、とても大事です!!
もし、この↑ステップをやらないで終わってしまうとどうなるか・・
以下、いずれも私の実体験なのですが
乾かす際に吊り下げていると、洗いが不十分な為に、墨がぽたっぽたっと落ちてきたり…
墨が筆から十分に落としきれていない為、
筆先に墨がたまり
それが乾燥して固まり、次に書く時には、
力づくで放していくことになったり・・・ (←筆が傷みます)
もしくは、↑のようになるのを避けるために
一日おきくらいに、2回か3回は筆を洗うことになる・・(←面倒)
とか・・
とにかく良いことなし!!
なので、筆の根本360度の押し洗いをしてください
さぁここまできたら
いよいよ最後のステップ(お疲れ様でした)。
ポイントその⑤
⑤筆先をきれいになでるように整えて、吊るす。
まず、水を細~く
持ち手の真上から流します。
こうすることで毛並みが自然に整います。
毛並みが整ったら、筆の位置はそのままで
水を止めます。
そして、付け根から、そーっと穂先に向かって
水を切りながら、撫でていきます。
そーっと そーっと・・です。
そうしたら、あとは数日乾かすのみ!
筆のお尻に吊るせるようにかけ紐がついています
決して、筆巻きに濡れたままの状態で筆を戻したり
瓶に逆さまに入れるのではなく
必ず吊るして乾かしてくださいね
我が家はキッチンの一角に吊るしています。
でも、筆の本数が増えてきたので
こんなのを使ってみようかなと
買ってみました。
使っています
こちらの方が値段が高いのですが
同じモノだと思います。
他にも「筆吊り」「筆掛け」で検索するといろいろ種類がありますよ。
(ネックレスの収納にも使えそうな!)
愛情こめて筆をケアすると
長持ちします。
書いている時に筆が割れるなどの
トラブルがなくなります
・・・ということで
長くなりましたが
以上が筆の洗い方、でした!
ぜひとも取り入れてくださいね
こちらも併せてご覧ください
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「コレクション」≫「美文字レッスン」のページをご覧ください☆
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