皆さま、こんにちは！
今日は奥羽本線・漆山（うるしやま）駅の訪問記です。
実は自分、「漆山駅」は昔からよく知った駅名でして…
昭和59年に当時の国鉄で実施されたダイヤ改正で
全国の貨物列車が大削減されたのですが、
仙山線ではその後も貨物列車が残り（地元ネタですみません）、
その行き先が「蔵王駅」「漆山駅」だったのですよ。
陸前山王駅で25年前に撮影したこの貨車も、
今思うと漆山駅行きだったのじゃないかな？
ED78形という、主に奥羽本線と仙山線で活躍した機関車が
東北本線の陸前山王駅まで乗り入れていたので、
貨車好きな自分は暇を見つけてはここに来てたのですよね。
それなのに、漆山駅にはそれまで一度も来たことがなく…
でもでも…ついに来ました漆山駅に!!!
いつも車内から眺めているだけでしたが、
ようやく下車することが出来ました。
あらら、知らずのうちに新しい駅舎に代わってたのですね。
漆山駅は明治35年に開業した駅で
現在の駅舎は平成21年に建て替えされたモノだそうですよ。
漆山駅は山形市内の北方にあります。
周囲では「べにばな」の栽培が盛んで、
駅自体はどちらかといえば長閑な雰囲気の駅だったそうですけど、
戦後になると近代的なセメント基地や油槽所が設けられ、
貨物輸送の一大拠点に変化したんですって。
漆山駅が貨物輸送で賑わっていた様子を見たくて
昔の航空写真をチェックしてみました。
下は国土地理院のサイトから転載した昭和52年撮影の写真です。
わかりますかね？
漆山駅の裏側に数多くの貨物専用線が伸びていて無数の貨車がいるのが。
上に写るシルバーのタンクはガソリン向けで
中ほどの白いのは液化天然ガス…下はセメントサイロかな？
同じ時期に撮影された別の写真もUP。
それにしても油槽所のタンクの数のすごいこと。
これってリアル・ゼビウス!?
どこかにスペシャルフラッグが隠れているの？
漆山駅がある奥羽本線は
山形新幹線が営業を開始したことから平成11年に改軌され、
貨物列車は廃止されてしまいました。
規模が縮小されてしまった漆山駅をさっそくチェックしましょう。
まずは駅舎からです。
駅舎は無人駅化（平成17年）後に建て替えされたので
舎内に出札窓口は無し、
ガラス張りのでっかな待合室といった様相でした。
駅舎全体が"山"っぽく見えるのは、やはりここが「漆山」だから？
改札端末はなく、あるのは近距離用の自動券売機だけ。
奥羽本線の無人駅は大概このパターンです。
続いてはホームにイン。
列車の行き違いが可能な相対式ホーム２面２線構造でしたよ。
２本のホームは跨線橋で結ばれてます。
古い航空写真に写り込んでる跨線橋ですね。
跨線橋の上から構内を見渡す。
昔は跨線橋の後側（北側）にもホームが伸びてたはず。
長大な客車列車が運行されなくなったので短縮されたのでしょう。
それでは、かつて大量の貨車が留置されてた専用線跡ですけど…
大量のタンクが消えてる。
その代わりと言っちゃなんですが、住宅が建ち並び公園が出来てました。
貨物列車が消えてから20年ちょっとですが、
こんなにも変化してたんすね。
１個だけタンクが残ってました。
これが消えたら駅裏も住宅地に造成されそうな予感。
漆山駅では貨物専用線の面影は完全に消えてしまったようですね。
少しは残っているのではないかと期待しながら来たのですけど。
この様子をしょんぼりしながら見てたのですが…
まだ貨車がいるじゃないですか!!!
現役のヤツじゃなくて本当に申し訳ない。
でもでも貨車ファンはこんなモノでも萌えちゃうのですよ。
これはサイズ的に見てワム60000の廃車体かな？
こうして新駅舎に代わった現在の漆山駅を見終えました。
ところで、待合室を見たら窓ガラスが割れてましたが
まさか投石が原因ではありませんよね？
漆山駅のガラス窓がキレイ過ぎて鳥が突っ込んだ跡だと思いますが、
何はともあれ駅は大切に利用しましょう。
ところで自分も、自動ドアが反応してくれずに
そのままドアに突っ込むことがあるのですけど、
ひょっとして自分、生気がないのかしら？
↑（福島駅方面）
山形駅
漆山駅（平成26年10月13日）
天童駅
神町駅（平成22年６月６日） ・新駅舎（平成30年７月１日）
村山駅
神崎駅
新庄駅
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