皆さま、おはようございます!
先日、リゾートみのり号に乗って山形路を旅しました。
当初から、山形県内の駅巡りを目的にした旅だったのですが、
いざ下車する駅を探すと、思いのほか趣ある駅って少ないのですよね。
陸羽東線内は2年前の宮城ディスティネーション・キャンペーンの際に、
奥羽本線内は平成11年の山形新幹線・新庄駅延伸時に、
それぞれ、多くの駅が新駅舎に建替え(もしくは改装)られましたから。
そんな中で、当初から絶対に行こうと決めていたのがこちらの駅でした。
奥羽本線・神町(じんまち)駅です!
明治34年8月、奥羽本線・楯岡駅延伸の際に開業した駅でした。
戦前は神町海軍航空隊基地の最寄り駅として、
戦後は現在の神町駐屯地にあった米軍キャンプ地の駅として、
賑わってた駅みたいですね。
米軍キャンプ時代は駅舎内に連合軍鉄道運輸司令部事務所が置かれ、
神町駅は重要な役割を担ってたそうですよ。
駅舎はこの時に進駐軍によって改築されたモノで昭和22年築。
駅舎中央に残る司令部事務所の入口や横文字表記の駅名標など、
それにしても、終戦から既に65年が経過したというのに
こんな駅が東北地方にあったとは…
いつまでもこの姿を留めていてほしいですね。
神町駅は平成18年に無人駅化され、現在は自動券売機が1台あるのみ。
窓口業務は一切行われてません。
以前は駅舎左側にも待合室が設置されていたようですけど、
現在は閉鎖され、倉庫として利用されているようです。
神町駅は、山形新幹線が営業を開始する以前は、
単式ホームの他に島式ホーム1面、
それと多くの側線を持つ、巨大な構内を持った駅だったとのこと。
駅の北側にはかつて、
米軍キャンプまで続く専用線が伸びていたみたいですね。
撤去された島式ホームが、架線柱の根元の部分、
ほんのちょこっとだけ残ってましたよ。
架線柱がある関係で、すべてを撤去出来なかったのでしょうね。
最後は嵩上げされたホームの様子を見て終了です。
ちょうど「つばさ号」が通過してゆきましたよ。
神町駅の駅舎、JR東日本エリア内では
トップレベルの名駅舎だと思うのですけど、
気がかりなのは老朽化が進行していること。
いつまでも、歴史の生き証人として残ってほしいですね。
訪問駅リスト(JR線)
↑(福島駅方面)
米沢駅
山形駅
漆山駅
天童駅
神町駅(平成22年6月6日)
さくらんぼ東根駅
村山駅
神崎駅
新庄駅