皆さま、おばんです!
昨日に引き続き、
今回も6月6日に訪問した駅をご紹介いたします。
この駅は下車する予定ではなかったんですけど、
列車から眺めた駅の様子が、なんだかステキだったんですよね。
奥羽本線・東根(ひがしね)駅です!
明治44年12月に開業した駅です。
この地に奥羽本線が開通したのは明治34年のことでしたが、
東根温泉の玄関口の駅としての請願を受けて開業したんですって。
駅舎に残る、温泉旅館の名を連ねる看板。
かつてこの駅が、観光客で賑わいを見せた時代の名残ですね。
駅の構内にはミニ庭園の跡が残っておりました。
現在は無人駅となってしまった東根駅ですが、
新幹線開通以前は特急停車駅だったんですよ。
以前は多くの観光客で賑わった東根駅でしたが、
平成11年の山形新幹線の新庄駅延伸により、
お隣には新幹線の停車駅として「さくらんぼ東根駅」が新設、
東根駅はそれまでの特急停車駅から、
普通列車しか停車しない無人駅に格下げされてしまったのです。
以来、行き違いの設備も撤去され棒線化、
島式ホームは西側の線路を撤去したう上で、
単式ホームへと姿を変えてしまいました。
山形駅方面を見た東根駅ホーム。
新庄駅方面を見た東根駅ホームです。
ホームと駅舎を結ぶ跨線橋。
この跨線橋、駅舎が改築された
昭和34年に新設されたもののようです。
現在は無人駅化されてしまった東根駅ですが、
同時に西側にあった行き違い線と側線を撤去、
跡地には新たに駅西口が設置されました(平成18年)。
それまで駅舎内に設置されていた券売機も
こちらが新たに造られた西口と設置されたきっぷうりばです。
多くの観光客で賑わった東口駅舎は
完全に空洞化してしまったようですね。
時代の変化に翻弄され続けてきた東根駅でしたが、
明治44年の開業以来、
開業当時のままのホームの母屋です。
柱には上下線の案内板掛けも残されており、
ここが島式ホームであったことを物語っておりましたよ。
なぜこの母屋が明治時代の遺構と確証できるのか?
この母屋には建造物としてレールが使われているのですが、
古レールではなく新造されたものが利用されております。
米・カーネギー社による1906年(明治39年)製のレールなのでした。
駅の開業年が1911年(明治44年)ですから、
年代が見事に一致するのですよ。
その他にも、
ホームの石積みが東北地方でよく見る明治末期の手法でして、
同様の造りのホームが、
駅舎の脇にある旧・貨物荷役線にも残されておりました。
画面中央に開業当時からのモノと思われるホームが見えます。
こちらのホームは昭和末期まで
保線車両の留置線として使用されていたようですが、
東根駅の棒線化とともに、役目を終えたようでした。
こうやって見ると、東根駅って見どころの多い駅なんですよね。
かつての特急つばさや東北新幹線開業後の特急こまくさが停車して、
多くの観光客を吐き出していた時代がまるで嘘のようです。
10年前は当たり前の風景だったのに。
「わたしの旅駅スタンプ」のスタンプ台です。
1980年から全国の主要駅に設置されていた駅スタンプです。
ちなみに東根駅のフレーズは「サクランボといで湯の駅」でした。
小学生の頃に、スタンプ集めに夢中になっていた頃が懐かしいです。
機会を見て収集したスタンプも、紹介しちゃいましょうか?
奥羽本線
↑(福島駅方面)
山形駅
北山形駅
羽前千歳駅
南出羽駅
漆山駅
高擶駅
天童駅
乱川駅
さくらんぼ東根駅
東根駅(平成22年6月6日)
村山駅
神崎駅
大石田駅
北大石田駅
芦沢駅
舟形駅
新庄駅
↓(秋田駅方面)