【まったり駅探訪】奥羽本線（山形線）峠駅に行ってきました。（現駅編）

皆さま、おはようございます！

今回は、板谷峠のど真ん中にあるこちらの駅をいっちゃいます。

奥羽本線・峠（とうげ）駅です！

福島駅から奥羽本線に乗車すると、
しばらくは平坦な市街地を行くのですが、
庭坂駅を過ぎると最大33‰にも及ぶ急こう配に突入します。
この間には、赤岩駅・板谷駅・峠駅・大沢駅と、
４つの元・スイッチバック駅が連続するのですが、
その中の最高地点にあるのが峠駅でした。

峠駅が開業したのは明治32年のこと。
長らくスイッチバック構造を保っていた駅でしたが、
平成２年にまさかの山形新幹線が開業。
同時に普通列車も電車化されて、スイッチバックも解消されたのでした。

で、それを機に、それまで使用されていた駅施設は廃止されて
スイッチバックの通過線上に新ホームが造られたのですが、
その場所は、スイッチバック時代には車窓からしか眺めることが出来なかった、
スノーシェッド（雪覆い）の中だったのですよ。

そんなことで、以前は旧駅舎に線路が延びていた、
スノーシェッドの入り口からホームに向かいます。

シェッド内は部分的に舗装されていましたが、
大部分は旧線時代のバラストが残ったままになっており、
分岐器があった辺りは、レールがそのままの姿でありました。
ちなみにこの先は、旧線時代のスイッチバックの引き上げ線に繋がります。

シェッド内では、旧駅で使われていた観光案内の看板を発見！

「いい日旅立ち」のマークがあることから、
昭和53年辺りに制作された看板ですよね、これ？

シェッドを突き進んでいくと、ようやくホームが見えてきました。
警報機が鳴ると新幹線が通過しますので要注意ですよ。

峠駅は島式ホーム１面２線構造で、
旧線時代の通過線の路盤がそのまま転用されております。

ホームは結構狭いんですけど、
さすがの新幹線も、この区間は徐行運転で通過しますから大丈夫。
でもそれなりに風圧を受けますから、
不安な方は待合室で待ってた方がいいかも。

こちらは福島駅方向を見た峠駅のシェッド内の様子です。

トンネルが３つありまして、
右側の２本が現在使用されている本線、
一番左が廃止されたスイッチバックの引き上げ線です。
１日に６往復の普通列車しか停まらなくなった峠駅ですが、
「峠の力餅」の売り子さんは今でも現役ですよ。
窓を開ければ、すぐに売りに飛んできてくれます。

実は一昨日のことですが、
新聞の全国誌で峠駅の様子が特集されたらしく、
昨日の峠駅、結構賑わっていたんですよ。

自分が電車から降りたった時にも、
家族連れ、ファンを始め、大勢の方がいらっしゃいましたっけ。
大部分の皆さんは車でお越しになられていたようで、
電車が発車した20分後には、静まり返った峠駅に戻ってました。

自分はこの後、次の電車が到着する１時間後まで、
じっくりと峠駅の構内を楽しみます。

峠駅の最大の特徴は木造のシェッドですが、
それがいつ頃からあるものなのかが気になりました。
ふと見るとこのシェッド、レールを構材に使用しているようです。
そのレールには、こんな刻印がありましたよ。