皆さま、おばんです!
先月半ば、奥羽本線の乱川(みだれがわ)駅に行ってきました。
セコい話ですが、ドライブ中に駅巡りを楽しむ際、
入場券を買うたびに気合が入ってしまうワタクシ。
その点、無人駅は気兼ねなく構内に入場することが出来ますので
のんびりまったりと過ごすことが出来ます。
駅好きな皆さんでしたらこの気持ち、きっと理解してくれますよね。
乱川駅は昭和29年に開業した停留所タイプの駅でして、
ホーム長が短いために国鉄時代は長大編成の客車列車は停車出来ず、
短編成の気動車列車だけが停車する駅だったそうです。
昔の航空写真を探したところ、昭和29年に撮影された写真がありました。
写真に写るのは開業したての乱川駅。
当時のホームは50メートル(車両2両分強)しかなかったようですね。
この状態は平成11年の山形新幹線新庄駅延伸に併せた
駅の改良工事(ホームの延長)が施されるまで続いたそうで、
平成5年に普通列車の全列車が電車化された時点でも、
一部列車は乱川駅を通過していたそうですよ。
こちらはホームが延長され、
全列車が停車できるようになった乱川駅の現在のお姿。
ちょっとわかりづらいかもしれませんが、
中央に見える石積みが改良工事前のホームの端部で
その先、手前側が平成11年に延長された箇所です。
こうしてみると、乱川駅のホームは工事以前は確かに短かったみたい。
待合室は、以前は下の写真のタバコの看板の背後にあったようですけど、
建て替えに併せてホーム側に移設されました。
フェンスの位置の不自然さが、ここに待合室があったことを物語っております。
そして待合室の外観、あ~んど中と。
最近は、凝ったデザインの待合室が増えましたよね。
乱川駅の待合室はホーム屋根も兼ねているので
雨に濡れること無く列車内に入ることが出来ます。
一見するとイビツな形の待合室ですけど、そんな効果もあるようですよ。
さてさて、乱川駅の駅周辺のことですが、
駅前も…
ホームの向かい側もみ~んな果実園なんす。
駅構造は大きく変化し続けた乱川駅ですが、
この光景は駅の開業当時と変わっていないようですね。
余談ですが、昭和58年時点での乗車客数はわずか4人/日。
同じ山形県下の南出羽駅とは、
奥羽本線内の乗降客数ワースト1を競っていた仲だったようで。
どちらの駅も現在は、近くに住宅街が建ち並んでおります。
当時の国鉄には先見の目があったということかな。
なお、乱川駅の開業日には、2つ先に無人駅の蟹沢駅も開業しておりますが、
こちらは乱川駅が改良された平成11年に移転・改称され、
現在は新幹線停車駅のさくらんぼ東根駅に変わっております。
国鉄の先見の目、すげ~!
…などと考えながら、ぼ~っと過ごしていた乱川駅での至福の時間。
景色も良いしホント最高でした!
最近はこの気持ちをウチのチビ(14歳♀)にも理解してもらいたく、
TDRに行くたびに、ついでに駅巡りを楽しんでました。
先週は東海道本線・根府川駅に行ってきたんですけど、
大勢のラブライバーがいて、チビがドン引きしていたのは逆効果だったかしら?
↑(福島駅方面)
庭坂駅
米沢駅
高畠駅
かみのやま温泉駅
茂吉記念館前駅
山形駅
漆山駅
天童駅
乱川駅(平成28年3月15日)
さくらんぼ東根駅
村山駅
神崎駅
新庄駅