同行者(夫、妻、恋人、子供など)が行方不明の映画/探すが見つからない、周りは同行者の存在を否定

二人でどこかに出かける。一人が姿を消す。もう一人が相手を探すのだが、どこにもいない。周りの人に聞くが「そんな人は見てない、あなたは一人で来た」と言われる。そして本人の精神状態が疑われてしまう。

消えた人物が悪人なのは「危険な航海」「ラストプラン」。私のお勧めは「バルカン超特急」「危険な航海」。

■ (1938)バルカン超特急:消えた女性教師/The Lady Vanishes

出演はマーガレット・ロックウッドなど。

舞台はバルカンの(架空の)小国バンドリカ(Bandrika)。もうすぐ結婚予定のイギリス人のアイリス・ヘンダーソン(マーガレット・ロックウッド)は当地に着ていた。

列車で帰国する。雪が降って予定が遅れたが列車は発車した。コンパートメントになっているが相席。

やはりイギリス人のミス・フロイ(メイ・ウィッティ)と一緒になった。食堂車で二人で話した。

その後、自席で眠ってしまった。目を醒ますとミス・フロイがいない。他の人に聞くと「そんな人はいなかった」との答え。みんなはアイリスを白い目で見る。

だがやはりイギリス人のギルバート・レッドマンだけがアイリスに理解を示す。二人でミス・フロイを探した。

途中で全身包帯の患者が運び込まれる。

また乗客にマジシャンがいて、荷物車の彼の荷物から、ミス・フロイのメガネを発見する。二人はマジシャンと格闘する。

結局、ミス・フロイは患者と入れ替えられて拘束されていた。

その後、列車は別の線路に誘導され、バンドリカの治安部隊に襲撃される。

その時、ミス・フロイは「実は私はイギリスのスパイ」と明かして、列車を下りて逃亡する。バンドリカの機密情報を探っていたもの。

治安部隊との闘いを切り抜けて、列車は元の路線に戻り、本来の行き先に向けて走った。

二人はミス・フロイとロンドンで再会することができた。

■ (1950)万国博覧会行方不明事件/So Long At The Fair

出演はジーン・シモンズ、デイヴィッド・トムリンソン。

1889年5月、ヴィッキー・バートン(ジーン・シモンズ)は兄のジョニー(デイヴィッド・トムリンソン)とともに万国博覧会を見るためにパリに来た。

ホテルにチェックインして、二人は隣同士の部屋に入った。

その後、二人はニーナという女性、ジョージ・ハサウェイという画家と話した。

次の日の朝、ヴィッキーはジョニーの部屋に行った。しかし確かにあったはずのドアがなくなっており、壁があるだけであった。

驚いて支配人のエルヴ夫人に尋ねると「もともとそこには部屋はない」との返事。

さらに「あなたは一人で来て、連れはいなかった」と驚くべきことを言う。ボウイやポーターに確認しても同じことを言う。

宿泊簿にもジョニーの名前はない。

ヴィッキーは警察に行って訴えたが状況は変わらなかった。

納得できないヴィッキーは、さらに調べた。手懸りの一つはニーナだが、ニーナは気球の事故で死亡した。

そこでジョージ・ハサウェイを探した。ジョージはヴィッキーに協力して、真実を追求する。

■ (1953)危険な航海/Dangerous Crossing

出演はジーン・クレイン、カール・ベッツ。

ルース(ジーン・クレイン)の父親は会社を経営していたが死亡した。ルースは財産を受け継いだ。実際の経営は幹部社員が行っている。

ルースはジョン・ボーマン(カール・ベッツ)という男性と知り合い結婚した。

新婚旅行で船に乗ってヨーロッパに行く。1400名の乗客が乗れる巨大客船である。

二人で乗船した。B16の部屋に入った。荷物を置いてB16を出た。ジョンは用事があるということなので二人は別れた。

ルースは船内を見物して回り、約束しているラウンジでジョンを待った。

ジョンはなかなか来ない。退屈にしていると、近くにいた女性が話しかけてきた。

カウンタに行ってジョンのことを聞いた。しかし「ジョン・ボーマンという乗客はいない」とのこと。

部屋もB16ではないと言われたので確認すると空き部屋である。B18の部屋にルースの荷物のみがあった。

マニングという医師に相談したが、医師はルースの精神状態を疑っているようである。

種を明かすとジョン・ボーマンは偽名で、正体は客船の船員。目的はルースの財産狙い。

■ (1965)バニー・レイクは行方不明/Bunny Lake Is Missing

アン・レイク(キャロル・リンレイ)は娘のバニーと一緒に兄のスティーヴン(キア・デュリア)を頼ってアメリカからロンドンに来た。

アンはバニーを保育園に預けて働き始めた。

だがある日、バニーを保育園に迎えに行くとバニーがいない。

保育園からはバニーを預かったことを否定された。スティーヴンや警察が来て調べたが、やはり見つからない。

そのうちにアンの頭がおかしいと疑われた。

アンはアパートに戻ったが、衣服や玩具などバニーのものがすべてなくなっていた。

バニーの人形を修理に出していたことを思い出して、夜だったが人形店に出かけた。人形が見つかった。

そこにスティーヴンが現れた。驚くべきことが起こった。

■ (1973)恐怖のレストラン/Dying Room Only

ボブ＆ジーン夫妻は、ロスアンジェルスに戻る途中、あるダイナー(軽食店)に入った。

ジーンはトイレに入って出てくるとボブがいなくなっていた。だが店ではまともに対応しない。隣にあるモーテルにも行ったが、こちらの対応も悪かった。

ジーンは警察に連絡し警察が来たが、埒が明かず時間が過ぎて行った。

ボブも男性トイレに入ったが、その時に誘拐されていた。経営者も客もモーテルの管理人も悪人。

■ (1997)ブレーキダウン/Breakdown

ジェフ・テイラー(カート・ラッセル)とエイミー・テイラー(キャスリーン・クインラン)は、ボストンからサンディエゴに向けて走っていた。ジェフの転職で引っ越しするため。

途中でトラックが割り込んできてトラブルになる。その後軽食店で休んだ。トラックの運転手も入って来た。

出発したが車が故障。手の打ちようがないので、通りがかりのトラックでエイミーが軽食店まで戻って電話してレッカーを呼ぶことにする。だがいつまで経ってもレッカーが来ない。

車に細工されているのを発見して修理して、軽食店まで戻った。だがエイミーはいない。店主や客に聞いても知らない。

エイミーは誘拐されていた。車の故障はトラック運転手の細工。軽食店のオーナーも一味。

その後、ジェフは一味と壮絶なアクションを展開する。

■ (2005)フライトプラン/Flightplan

ジョディ・フォスター。

ベルリンで航空機の設計に携わるカイルは夫が死亡して遺体をニューヨークに運ぶために娘のジュリアと飛行機に乗った。

しばらくしてジュリアが行方不明になった。探したが見つからず、ジュリアの搭乗記録もなく、カイルの精神状態が疑われる事態となった。

機長は航空保安官にカイルの拘束を指示。だがカイルは「トイレ」と言ってトイレに入り、トイレの天井から貨物室に忍び込む。

悪人は航空保安官、CAの一人、ベルリンの検視官。カイルをハイジャック犯に仕立てて身代金を奪うため。

■ (2009)ラストプラン/Abandoned

出演はブリタニー・マーフィ、ディーン･ケイン。

銀行員のメアリー(ブリタニー・マーフィー)は、恋人のケヴィン(ディーン･ケイン)が怪我をして手術をするので、仕事を休んで一緒に病院に行った。

手続きを済ませてケヴィンは手術室に消えた。メアリーは待合室。

予定の一時間を過ぎたがケヴィンは戻ってこない。しばらく待ったが、戻ってこない。

ナースステーションで聞くと「そんな患者はいない」と驚きの答え。看護師長や警備担当に探してもらうが見つからない。たまたま居合わせた刑事も探してくれる。

担当した看護師の名前を言うと「そんな看護師はいない」。ケヴィンから教えてもらっていた母親の電話番号にかけるが、使われていないとのこと。

ケヴィンの社会保障番号(Social Security No)を調べてもらったが別人である。メアリーが騒ぐので、逆にメアリーが疑われ始める。

精神科の医師が呼ばれる。メアリーは監視される立場となる。

メアリーは監視を振り切って病院内を探して回る。