Bunny Lake Is Missing

アン・レイクは娘のバニーを保育園に預けた。だが迎えに行くとバニーがいない。
保育園からはバニーを預かったことを否定された。兄や警察が来て調べたが、やはり見つからない。
そのうちにアンの頭がおかしいと疑われた。


製作年:1965、監督:Otto Preminger、脚本:John Mortimer、Penelope Mortimer、原作:Bunny Lake Is Missing(Merriam Modell)


■ はじめに

登場人物(キャスト)
 アン・レイク(キャロル・リンレイ) シングルマザー
 バニー・レイク(?) 娘、本名はフェリシア
 スティーヴン・レイク(キア・デュリア) 兄、記者

 ホレイショ・ウィルソン(ノエル・カワード) 家主
 ニューハウス警部(ローレンス・オリヴィエ)

 エイダ・フォード(マーティタ・ハント) 保育園創立者
 エルヴィラ(アンナ・マッセー) 保育園の管理者
 クック(ルーシー・マンハイム) 保育園の職員

本作には論理的なおかしなところがあるのだが、このような映画でそれを指摘するのは無意味だろう。


■ あらすじ

◆ バニーが見つからない

アン・レイクはフェリシアという四歳の女児のシングルマザー。アンはフェリシアを「バニー」と呼んでいる。

アメリカから記者の兄スティーヴンがいるロンドンに引っ越してきた。いったんあるアパートに入るが、別のアパートに引っ越したところ。

仕事が終わってバニーを預けているリトル・ピープルズ保育園に迎えに行った。ちょうど親たちが子供を迎えに来ているところ。

バニーが見当たらないので、教室を見て回ったり、職員に聞いたりした。だがバニーは見つからない。

◆ スティーヴンも警察も来た

エルヴィラという管理者に聞くと、そもそもバニーを預かっていないと驚きの答えである。

「そんなことはない」とアンが反論する。エルヴィラはアンをバカにして、引き出しを開けて「バニー、どこにいるの?」と呼んだりする。

補足。アンからバニーを預かったのはクックという職員だが、彼女はその日に退職して行方不明。

事態の重大性を認識したアンはスティーヴンに連絡した。スティーヴンはすぐに駆け付けて、保育園の中を探し回った。だがバニーは見つからない。

警察にも連絡した。ニューハウス警部たちが到着し同じように探し回った。

◆ アンの頭がおかしい?

とりあえずアンは自宅アパートに戻った。衣服や玩具などバニーのものがすべてなくなっていた。

この事態に及んでニューハウスは「アンの頭がおかしいのでは?」と考えた。すなわち「バニーという娘は最初から存在しない」。

実は「バニー」という名前は、アンの子供の時の空想の中の人格である。

ニューハウスはアメリカから来た時の乗船名簿を調べたが、アンは一人で乗ってきたことになっていた。

◆ アンは精神病院に

アンはバニーの人形を修理に出していたことを思い出した。夜だったが、人形店に出かけて調べた。誰もいない店の中を探す。

バニーの人形が見つかった。そこへスティーヴンが現れた。

アンは二階に上がった。するとスティーヴンは人形に火をつけてゴミ箱に叩き込んだ。

下りてきたアンは驚く。スティーヴンはアンを殴り倒して気絶させ、抱えて運び出した。

それからアンを精神病院に入院させた。

◆ バニーを発見

気がついたアンは精神病院を脱出した。イギリスに来た時に最初にいたアパートに行った。

スティーヴンの車があり、トランクにバニーが入れられていた。バニーを助け出す。また庭にはなくなったバニーの荷物が埋められていた。

◆ 真相は?

スティーヴンが現れた。ここから非常に奇妙な光景が展開される。

具体的な描写は省いて、スティーヴンは実は妹のアンに異常な愛情を持っており、バニーを邪魔にしたというのが事件の真相である。

アンとスティーヴンはブランコなど子供の遊びをする。そのようにしてバニーを逃がすチャンスを伺う。だがなかなか逃がすことができない。

だがニューハウスが現れてスティーヴンは逮捕された。