■ The Blue Lagoon


製作年:1949、原作:ヘンリー・ドビア・スタックプール、脚本:フランク・ローンダー、ジョン・ベインズ、マイケル・ホーガン、監督:フランク・ローンダー


■ はじめに

登場人物(キャスト)
 エメリン・フォスター(スーザン・ストランクス → ジーン・シモンズ)
 マイケル・レイノルズ(ビーター・ルドルフ・ジョーンズ → ドナルド・ヒューストン)
 バディ・ボタン(モエル・パーセル)
 マードック(ジェームズ・ヘイター)
 カーター(シリル・キューザック)

本作は1980年にブルック・シールズとクリストッファー・アトキンズでリメイクされている。
 


■ あらすじ

◆ 無人島に漂着した

1841年、南太平洋をオーストラリアに向かって航行中の船。

八歳のマイケルと七歳のエメリンは甲板で話している時に、煙が上がっているのを発見し船員に知らせた。

消火活動が行われたが船は沈没した。ボートで乗客と船員は脱出したが、多くは死亡したようである。

二人は水夫のバディに救われてボートで漂流した。

エメリンはいつも大事に抱えていた人形を持ってきた。一冊の書籍がボートにあった。その他に小鳥を一羽連れてきた。

ある島に漂着した。無人島のようである。バディの心配をよそに二人はきれいな景色に感動した。

◆ バディが死んで二人になった

洞窟の中には、骸骨があり岩に文字が刻まれていた。

三人はこの洞窟の中で暮らした。柱に傷をつけて日付をカウントした。

沖に船が見えた。火を焚いて知らせようとしたが、雨が降り出して火は消えた。船は遠くに消えていった。

ある夜、バディは二人が寝た後、洞窟の中で酒を飲んだ。そばにあった骸骨が動いた(ような気がした)。バディは逃げ出した。

外に出たら骸骨の形をした岩があった。注、この岩はすでに三人は発見していた。単に形が骸骨の形をしているだけ。

驚いたバディは崖から落ちた。叫び声を聞いた二人は、バディの死体を発見した。

二人は歌を歌って、バディを海に流して弔った。エメリンは涙を流して泣いた。

◆ 十年が過ぎた

十年が過ぎてマイケルは18歳、エメリンは17歳となった。

小屋を作って、いろいろなものを揃えた。それなりに生活は安定した。船から連れてきた鳥もまだ一緒。

二人は相変わらず仲が良かった。喧嘩をした時は、しばらく別にいて、それが冷却剤になった。

ある時マイケルは海に潜り漁をしていたが、オオダコに襲われた。エメリンは槍でオオダコを突き刺してマイケルを助けた。

◆ 二人の男が来た

沖にヨットが現れた。ヨットのマードックとカーターはボートで上陸した。注、ヨットには他の乗員もいる。

二人はエメリンを見た。エメリンは急いでマイケルに知らせた。

彼らは悪人だったが、二人はそんなことは知らず「イギリスへ連れて帰って」と頼んだ。

マードックはエメリンが髪につけている真珠を見つけると、イギリスを餌にして、さらに真珠の採取をさせた。注、エメリンはその話にはあまり乗り気ではない。

マイケルが潜っていて足が吊る事故があり、マイケルは「もうやりたくない」と言うがマードックに拳銃で脅されて、作業を続けた。

そのすきにカーターはマードックの上着から真珠を盗んで、小屋に行ってエメリンを騙して、二人でヨットに向かった。

それを知ってマードックが追いかけた。

エメリンはマイケルが来ていないので騙されたと知って、逃げ出して泳いで島に戻った。

マードックとカーターは拳銃とナイフで戦って二人とも死亡した。

二人はもとの生活に戻った。

◆ 二人は結婚し男の子が生まれた

二人は結婚した。船から持ってきていた本に書いてあったことを真似して結婚式をした。

エメリンは妊娠した。

マイケルが漁にでていたら、急に嵐が襲ってきた。やっとのことで島に戻った。

小屋も嵐で壊れそうに揺れている。小屋に駆け込んでエメリンを抱いた。

その夜に男の子が生まれた。名前は「バディ」とつけた。

バディが歩けるようになった。水に入って楽しそうに遊んでいる。二人をそれを見ている。

◆ ボートで出発した

沖に船が見えた。二人は一生懸命に知らせたが、気づかずに通過していった。エメリンは泣いた。

原始生活ではあるが安定している。しかしバディの将来を考えて島を出ることにした。

二人はボートを修理して柱と帆をつけた。食料や水、衣類など必要なものを選んでボートに運び込んだ。もともと船から持ってきていた鳥と人形もボートに積んだ。

日付を記録していた柱に最後の印をつけた。バディを抱いてボートに乗って島を離れた。



あるイギリス船は、大洋を漂流するボートを見つけた。

二人の大人と一人の小さな子供が乗っており、大人は死亡していたが子供は泣いていた。

大人を海に流して弔って、子供を助け上げた。
 


■ 出演作

◆ ジェームズ・ヘイター
「真紅の盗賊/The Crimson Pirate(1952)」
 

ジーン・シモンズ
(1947)黒水仙/Black Narcissus
(1948)青い珊瑚礁/The Blue Lagoon
(1949)アダムとエヴリン/Adam and Evelyne
(1950)The Clouded Yellow
(1952)天使の顔/Angel Face
(1953)悲恋の王女エリザベス/Young Bess
(1960)エルマー・ガントリー/魅せられた男/Elmer Gantry
(1960)スパルタカス/Spartacus