■ The Happy Ending
メアリーは夫の浮気などで酒を飲むようになった。夫には内緒でナッソーにでかけた。
昔の友達に会った。友達は今でも独身。友達の恋人もいて優しくしてくれた。


製作年:1969、監督:Richard Brooks、脚本:Richard Brooks


■ はじめに

◆ 登場人物
 メアリー・ウィルソン(ジーン・シモンズ)
 フレッド・ウィルソン(ジョン・フォーサイス) 夫
 マージ・ウィルソン(Erin Moran → Kathy Fields) 二人の娘
 アグニス(Nanette Fabray) ウィルソン家のメイド

 フロー・ハリガン(シャーリー・ジョーンズ) メアリーの大学時代の友人
 サム(Lloyd Bridges) フローの恋人
 フランコ(Bobby Darin)

◆ 補足・感想

本作は私が好きなジーン・シモンズが出ているが、最後は若干意表を突かれた。それは秘密にしておく。最後まで読んでいただきたい。

映画の雰囲気としてはジョン・フォーサイス&ジーン・シモンズにぴったり。

画面は綺麗でシャープ。グッド。

本作は過去を回想する場面が何度かあるのだが、それがしっかり見てないと分かりにくい。普通は過去回想に移動する時に、画面がゆらっと揺れるとか、画面がいったんぼやけるとか、画面が回転するとかするのだが、そのようなことがないので注意して見てないと分かりにくい。

テレヴィで実際の映画が何度か映される。「カサブランカ」だけは分かった。
 


■ あらすじ

◆ 二人は結婚した

1953年。メアリー・スペンサーとフレッド・ウィルソンはコロラドに来ていた。雪が積もっておりスキーを楽しんだ。

メアリーはあと少しで大学を卒業するはずだったが、中退してフレッドと結婚した。

当地で結婚式を挙げた。二人で見たテレヴィには結婚式の映画が映されている。

◆ メアリーは隠れて酒を飲んでいる

1969年。フレッドは税理士として成功している。生活には何の問題もない。

メアリーはブーツの中に酒を隠して飲んでいる。フレッドはメアリーが酒に溺れているの知っている。これまでにもあったからである。

フレッドはメイドのアグニスに「メアリーが酒を飲まないように」と監視するように言いつけた。

アグニスはメアリーが飲んでいるのを知っているが、フレッドには「何も飲んでません」と虚偽を報告する。

◆ メアリーはナッソーに

メアリーは美容院に行った。その後結婚指輪を売ろうとしたが、価格が合わないので中止した。

そして空港にに行った。ナッソーへの切符を購入した。アグニスは旅行用品を揃えて持って来た。

ここまではメアリーが悪いように書いた。しかしフレッドは浮気している。しかしメアリーには「I Love You」を繰り返している。

◆ フロー・ハリガンと会う

飛行機の中でメアリーは大学時代の友人フロー・ハリガンに会った。

フローは結婚しておらず、いろいろな男性と楽しく付き合ってきたようであった。フローは若干の誇張を含めて言葉にしたかもしれないが、メアリーはフローが羨ましくなった。

フローは今の恋人サムに会うためにナッソーに向かっているとのこと。フローはメアリーの事情を理解した。

◆ 自殺未遂のことを思い出す

メアリーとフローやサムと一緒に遊んだ。サムもメアリーを優しく扱った。

フランコという男性がメアリーに声をかけてきた。フランコは映画スターについて記事を書いているジャーナリストであると言うが、実は詐欺師でメアリーを金持ちと誤解して近づいたもの。

フランコは、メアリーがさほど金持ちではないことを知ると離れていった。

メアリーはフレッドが浮気をした時のことを思い出した。その時には自殺未遂をした。それからメアリーは酒を飲むようになった。

飲酒運転をしたこともある。

◆ メアリーは家を出る

サムはフローにプロポーズをした。フローは長い間独身を保って来たが、プロポーズを受け入れた。

メアリーは二人と一緒に帰国した。

メアリーは別にアパートを借りた。フレッドやマージには秘密の場所である。

アグネスは引っ越しを手伝った。

メアリーは仕事を見つけた。それと夜間の大学に通うことにした。人生のやり直しである。

フレッドはメアリーがなぜ姿を消したのかよく分かってないようである。
 


■ 出演作

◆ ジョン・フォーサイス
(1955)ハリーの災難/The Trouble with Harry
(1956)恋はパリで、大使の娘/The Ambassador's Daughter
(1969)ハッピーエンド、幸せの彼方に/The Happy Ending

ジーン・シモンズ
(1948)青い珊瑚礁/The Blue Lagoon
(1949)アダムとエヴリン/Adam and Evelyne
(1950)The Clouded Yellow
(1952)天使の顔/Angel Face
(1952)アンドロクレスと獅子/Androcles and the Lion
(1956)ヒルダ・クレイン/Hilda Crane
(1958)大いなる西部/Big Country
(1960)エルマー・ガントリー/魅せられた男/Elmer Gantry
(1954)デジレ・クラリー/Desiree
(1954)セラーズ先生、こんにちは/She Couldn't Say No
(1953)聖衣、キリスト教弾圧/THE ROBE
(1954)止まった銃弾/A Bullet Is Waiting
(1967)大いなる遺産/Great Expectations
(1969)ハッピーエンド、幸せの彼方に/The Happy Ending