■ It Happens Every Thursday
マカヴォイ夫妻は潰れかけた新聞社を買い取って、新聞発行を始めた。
最初は順調だったが、いろいろと問題が発生する。


製作年:1953、監督:Joseph Pevney、脚本:Leonard Praskins、Barney Slater、Dane Lussier、原作:Jane S. McIlvaine


■ はじめに

登場人物(キャスト)
 ジェーン・マカヴォイ(ロレッタ・ヤング)
 ボブ・マカヴォイ(ジョン・フォーサイス)
 スティーヴ・マカヴォイ(Harvey Grant) 息子
 生まれた娘(?)

 フレッド(フランク・マクヒュー) 新聞社の従業員
 ジェイク(エドガー・ブキャナン) 新聞社の従業員
 マイロン・トラウト(ウィラード・ウォーターマン)
 ホームズ夫人(グラディス・ジョージ)

「毎週木曜日(新聞の印刷日)には必ず印刷機が故障する」というセリフがある。
 


■ あらすじ

◆ 新聞社の売却広告

ボブとジェーン夫婦にはスティーヴという息子がいる。そしてジェーンは二人目妊娠。お腹も大きくなって、出産も近いという情勢。

ジェーンは働いている。出勤の列車の中で新聞広告を見た。

「あなたの新聞発行の夢が叶います」とあって「Eden Archive」という新聞社が売りに出されている。

◆ 新聞社を買い取った

オッチョコチョイですぐに夢中になるジェーンは、自分が新聞社夫人になったつもりになった。注、なにしろロレッタ・ヤングが演じている。

帰宅してボブをさっそく説得する。突然の提案にボブはオロオロする。

しかしジェーンには叶わない。想像するに今までもジェーンに押しまくられたことがあったに違いない。

ボブは「ちょっと待てよ」と言うが、ジェーンは「今すぐよ」と言う。

ともかく新聞社を買い取って、仕事も辞めて、三人で現地に向かった。

◆ 子供が産まれた

現地に到着。二階建ての一見普通の家。一階が印刷所、二階が住居になっている。

二人の年寄りの男性従業員がいた。

冷静に考えれば分かることだが、事業がうまく運んでいれば、売却したりはしない。

みなさんお分かりのようにEden Archiveの経営は傾いていた。

到着してすぐにジェーンの陣痛が始まり、女の子が産まれた。

◆ 発行部数が伸びた

ジェーンはアイデアを思い付いた。自分の赤ん坊の写真を掲載して「この子は誰でしょう?」とクイズを出した。

続けて町の赤ん坊の写真を載せて、次々とクイズ。

発行部数は伸びて、まずは順調なスタート。

今度は誰かの家を載せて「この家は誰の家でしょう?」と企画が進んでいく。

これも当たった。

◆ ピンチ

しかしホームズ夫人が経営する売春宿を掲載したことで町の人々から非難を浴びた。

たちまち発行部数が減少した。新聞広告も減少した。

ジェーンは広告を出してくれるように企業を回っていた。いやもちろん産まれた赤ん坊の世話はきちんとしている。

するとマイロン・トラウトという人物に言い寄られる事件が発生した。もちろんジェーンは断る。

◆ 降雨実験

しかし少しずつ二人の努力が実ってくる。町のクラブで町民との交流会を開催する。

次に購読者に新車が当たる抽選を行う。注、ずいぶんと豪勢だな。

次第に部数が回復してきた。

さてエデンでは、ここのところ雨が降っていない。農業者は困っている。

ボブは空軍パイロットの経験がある。

ボブは「雨を降らせる」とEden Archiveで宣言する。

方法は飛行機にドライアイスを積んで積乱雲に突っ込んでドライアイスを巻く。

◆ 雨が降り続いた

ボブはドライアイスを巻いた。雨が降り始めた。

Eden Archiveにはボブの活躍を描いたジェーンの記事が掲載された。

だが雨はずっと降り続いた。場所によっては水浸しとなってしまった。

この機会を利用してジェーンに恨みがあるトラウトはマカヴォイ夫妻に損害賠償を求める集会を開いた。

二人は町を出ていくことにした。

◆ なんとか生き残った

町長は気象学者に連絡を取り、調査をしてもらった。

その結果によると、ボブの降雨実験は、なんら影響を及ぼしておらず、ボブがしなくても雨は降って、さらに降り続いたとのこと。

二人は町に残り、Eden Archiveの発行を続けることになった。

新しい印刷機も購入した。
 


■ 出演作

◆ ジョン・フォーサイス
(1955)ハリーの災難/The Trouble with Harry
(1956)恋はパリで、大使の娘/The Ambassador's Daughter
(1969)ハッピーエンド、幸せの彼方に/The Happy Ending
(1953)木曜日の呪いIt Happens Every Thursday

◆ ロレッタ・ヤング

(1934)濁流/Born to Be Bad
(1941)シャイアンからきた女/The Lady from Cheyenne
(1951)Cause for Alarm
(1952)沈黙の声、サイレント・ヴォイス/The Silent Voice/Paula
(1953)木曜日の呪いIt Happens Every Thursday