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■ The Accused
ウィルマ・タトル教授は学生のビル・ペリーと車で海岸の断崖のそばに行った。
ビルがキスしようとしたので、何かを掴んで殴った。ビルは転落した。
ウィルマはビルの後見人で弁護士のウォーレン・フォードと知り合った。
二人の距離が近づいて行った。そしてウォーレンはウィルマを疑うようになる。警察の捜査も少しずつ進んでくる。


製作年:1949、監督:William Dieterle、脚本:Ketti Frings、原作:Be Still, My Love(June Truesdell)


■ はじめに

◆ 登場人物(キャスト)
 ウィルマ・タトル教授(ロレッタ・ヤング)
 ビル・ペリー(ダグラス・ディック) 学生
 スーザン・デュヴァル(スザンヌ・ダルベルト) 学生
 テッド・ドーガン警部補(ウェンデル・コーリー)
 ウォーレン・フォード(ロバート・カミングス) 弁護士、ビルの後見人
 キッド(?) ボクサー、ビルに似ている

本作は犯罪映画としては、ちょっと弱い。というかポイントは別のところにある。
 


■ あらすじ

◆ ビルが話しかけて来た

ウィルマ・タトル教授は講義中に簡単なテストを行った。その時にビル・ペリーが自分を見つめているのに気がついた。

授業が終わり研究室に戻って用事を済ませた後、帰宅しようと出たところ、ビルが話しかけてきた。

そのせいでバスに乗り遅れた。ビルの車で送ってもらうことになった。

◆ ビルは転落した

ウィルマは黙っていたが、ビルはやたらと話しかけてくる。そして顔をぐっと近づけてくる。授業の時の目つきは性的なものではないかと思えてくる。

ビルの提案で「海に行こう」と言うことになり、海岸通りを走った。

ドライヴインでコーフィーを飲んだ後、海のそばの断崖に来た。下を覗き込む。絶壁の下は波が砕けている岩場である。

振り返るとビルは水着姿になっていた。ビルはウィルマにキスしようとした。拒否したが押し倒された。

ウィルマは何かを掴んで夢中でビルを殴りつけた。何度も殴った。ビルは崖下に転落した。

◆ ウォーレンが訪ねて来た

道路に出た。車が通ると隠れた。しかしトラックが止まって運転手が下りて声をかけてきた。

トラックに町まで送ってもらい、それからバスで帰宅した。眠れなかった。

翌朝ウォーレン・フォードという弁護士が訪問してきた。ビルの後見人とのことである。

ウィルマは不安になったが、用件はビルと同級生のスーザン・デュヴァルのことだった。

◆ 死体が発見された

ビルの死体が発見された。

ウィルマは心配になって玄関前で倒れた。隣の女性が医師を呼んだ。

病院に運ばれた。病状はたいしたことはなく「明日退院できる」と言われた。

看護師が持って来た新聞には「ビルの死体が発見された」と書かれていた。

警察が来て事情聴取をされた。「アワビ取りに来て転倒して岩に頭をぶつけた」とのことである。しかし学校で二人が一緒にいたところは目撃されていた。

◆ その後の展開

いくつかの出来事があり、まとめると次のような展開となる。

ウィルマはいくつかの出来事で次第に不安になってくる。

ウォーレンは次第にウィルマに愛情を感じる。しかしウィルマを怪しいと感じてくる。

警察の捜査が少しずつ進んできて、ウィルマの身辺が調べられる。

ウォーレンとウィルマは食事をした後、ボクシングの試合を見に行った。一番前の席で観戦。

キッドと言うボクサーが登場。なんとキッドはビルに非常に似ていた。

ビルがノックダウンされてロープに寄りかかった。ウィルマは思わず「ビルっ!」と叫んだ。

◆ 警察の捜査

警察は事故の後ウィルマを乗せたトラックの運転手を探し出した。

ウィルマの写真を見せると運転手はウィルマを肯定した。

またビルの遺体を調べて、死因は転倒ではなく、固いもので殴られたものと断定した。

崖下に落ちていたレンチを発見した。

警察はウィルマを尋問した。レンチを見せた。現場の模型を作ってウィルマを前に立たせた。ウィルマは泣き出した。

ウィルマは容疑を認めた。ウィルマは起訴された。

◆ 裁判

ウィルマの弁護人はウォーレンが引き受けた。

ウォーレンはウィルマは正当防衛で無罪であると主張した。

ウィルマは無罪となった。
 


■ 出演作

◆ ウェンデル・コーリー
(1948)私は殺される/SORRY, WRONG NUMBER
(1948)山河遥かなり/The Search
(1954)笑うアン:嵐に叛く女/Laughing Anne
(1947)暗黒街の復讐/I Walk Alone
(1949)ママの青春/Holiday Affair
(1955)悪徳/The Big Knife
(1956)殺し屋は放たれた/The Killer Is Loose
(1950)テルマ・ジョーダン事件:情事の代償/The File on Thelma Jordon
(1954)ハワイ犯罪地図/Hell's Half Acre

ロレッタ・ヤング
(1934)濁流/Born to Be Bad
(1941)シャイアンからきた女/The Lady from Cheyenne
(1951)Cause for Alarm
(1952)沈黙の声、サイレント・ヴォイス/The Silent Voice/Paula
(1953)木曜日の呪い/It Happens Every Thursday
(1936)ラモーナ/Ramona