■ Born to Be Bad
レティはシングルマザー、ミッキーという子供を育てていた。ミッキーは学校にも行かず遊び歩いていた。悪いこともしていた。
ある日ミッキーは交通事故を起こした。ケガはなかったが、それを利用してレティは裁判を起こした。
レティの不正がばれて、さらに母親の資格がないとみなされ、ミッキーは養育院に送られた。
さらにミッキーは金持ちのトレヴァー家に引き取られた。レティーはミッキーを取り戻そうとしたが、ミッキー自身が拒否した。


製作年:1934、監督:Lowell Sherman、脚本:Ralph Graves、Harrison Jacobs


■ はじめに

登場人物(キャスト)
 レティ・ストロング(ロレッタ・ヤング) シングルマザー
 ミッキー・ストロング(Jackie Kelk) 息子
 ファジー(ヘンリー・トラヴァース)

 マルコム・トレヴァー(ケイリー・グラント) 会社社長
 アリス・トレヴァー(マリオン・バーンズ) 妻

邦題は意味不明。

同じ原題で「(1950)生まれながらの悪女/Born to Be Bad」があるが、まったく別の映画。ジョーン・フォンテイン主演。
 


■ あらすじ

◆ レティ・ストロング

レティーは父親を明らかにできないミッキーという子供を産んだ。幸いにもファジーという老人の助けを得た。

その後レティーは服飾品会社のマネキンになり、それなりの生活を送るようになった。

しかしミッキーは学校にも行かないで、毎日遊んでいる状態であった。さらに盗みなどの悪事も憶えた。

◆ ミッキーが交通事故

ある日、ミッキーはミルク会社のトラックに衝突する事故を起こした。ミッキーは道路をローラースケートで車の間を走り抜けており、相手の車に過失はなかった。

この時に立ち会った医師のドロプシーが「ミルク会社から金を取れる」とレティに入れ知恵をした。

その時は、たまたまミルク会社の社長のマルコム・トレヴァーが、業務視察のためにトラックを運転していた。

レティは悪徳弁護士のアドルフを使って、マルコムを相手に損害賠償訴訟を起こした。

◆ ミッキーはマルコムの屋敷に

しかし裁判において、ミッキーはケガをしておらず、元気なことが暴露され、裁判は敗訴した。

さらにレティにミッキーを育てる資格がないとのことで、ミッキーは養育院に入れられた。

ここでレティーは、なんとマルコムに頼み込んで、ミッキーを養育院から出した。ミッキーはマルコム夫妻に育てられることになった。

◆ ミッキーは幸福になった

これはミッキーにとって幸運であった。マルコム夫妻には、金と立派な屋敷があった。

だがそれよりも、ミッキーはマルコム夫妻の愛情を受けて、生き生きとなった。

レティーは、自分の元にミッキーを取り戻そうとしたが、ミッキー自身が拒否した。

◆ レティはマルコムを誘惑した

困ったレティは、マルコムを誘惑するという非常手段に出た。

しかし事態はレティの思わぬ方向に展開した。

マルコムは本気でレティを好きになり、妻のアリスと離婚し、レティと結婚しようとした。

さらにアリスもマルコムの幸せのために身を引く覚悟であった。

レティは、そこまでは望んでおらず、あくまでもミッキーのみが欲しかった。

◆ レティは新しい人生を歩む

このような状況の時、レティがトレヴァー家を訪れていた。

レティがミッキーを連れ戻そうとし、レティとアリスが口論していた。ミッキーはプールに入っていた。

しかし突然ミッキーの脚が吊って、ミッキーが溺れかけた。

即座にアリスはプールに飛び込み、続いてレティも飛び込んで、ミッキーを救った。

この件があって、レティはミッキーを夫妻に預ける決意をした。

レティは、新しい人生を歩むことにした。ミッキーを抱きしめた後、レティは立ち去った。
 


■ 出演作

◆ ロレッタ・ヤング
(1934)濁流/Born to Be Bad
(1941)シャイアンからきた女/The Lady from Cheyenne
(1951)Cause for Alarm

◆ ケイリー・グラント
(1939)コンドル/Only Angels Have Wings
(1940)フィラデルフィア物語/The Philadelphia Story
(1941)断崖/Suspicion
(1946)汚名/Notorious
(1934)濁流/Born to Be Bad