Holiday Affair

コニーは競争相手のデパートの商品を買った。商品評価のためである。そしてそれを返品した。
担当者のスティーヴは返品に応じたが、そのために解雇された。スティーヴと知り合って公園で話をした。
< コニーは弁護士のカールから以前よりプロポーズされている。しかし息子のティミーとカールの相性が良くないので保留にしている。
スティーヴが訪ねて来て、ティミーはスティーヴを好きになった。


製作年:1949、監督:ドン・ハートマン、脚本:イソベル・レナート


■ はじめに

登場人物(キャスト)
 コニー・エニス(ジャネット・リー) シングルマザー
 ティミー・エニス(ゴルドン・ゲバート) コニーの息子
 Mr.エニス(グリフ・バーネット) コニーの父親
 Mrs.エニス(エスター・デイル) コニーの母親
 カール・デイヴィス(ウェンデル・コーリー) 弁護士、コニーの恋人
 スティーヴ・メイソン(ロバート・ミッチャム)
 


■ あらすじ

◆ コニーは鉄道模型を買った

コニー・エニスはあるデパートの従業員だが、ちょいと違うことをしている。それは競争相手のデパートの商品を買って評価する仕事である。

コニーはデパートに出かけてオモチャ売り場に行った。子供たちが大勢いて、鉄道模型の実演に歓声を上げている。

子供たちをかき分けて前に進み、店員に鉄道模型を注文した。店員は商品の質問をしないので不思議な顔をした。

コニーは上司に電話した。鉄道模型を買ったことの報告と「遅くなったので直帰する」。

◆ コニーはカールからプロポーズされている

コニーは戦争で夫を亡くして息子のティミーと住んでいる。そして弁護士のカール・デイヴィスと付き合っている。

実は二年も前からプロポーズされている。返事をペンディングにしている理由は、ティミーがあまり乗り気ではないからである。

コニーは鉄道模型を抱えて帰ってきた。ティミーはこっそりと包みを開けて中身を確認した。大喜び。しかしコニーは「これは仕事で使うの」。

コニーはティミーにカールのことを話す。「カールのことをどう思っているの?」「いい人だよ」「結婚したら庭付きの家に住めるのよ」「ここでもいいよ」と決定打にはならない。

◆ スティーヴは解雇された

コニーは買ったばかりの鉄道模型を返品に行った。昨日の担当者、名前はスティーヴ・メイソン。「商品を間違えました」「嘘だろ」とやり取りした後に、ライヴァルのデパートの手先と指摘した。

しかしともかくスティーヴは返品に応じた。コニーは立ち去った。しかし直後上司からスティーヴは解雇された。

コニーは他の売り場で男性用の下着を買おうとしている。スティーヴが隣にきた。「どうしてここにいるの?」「解雇された」と展開した後、スティーヴはコニーを食事に誘った。

スティーヴは解雇されたことをあまり気にしてないようである。食事をした後、動物園に行った。

スティーヴは戦争に五年間行って、その後はいろいろな仕事をした。帆船を作りたいなどと話した。

コニーは楽しそうに話した。二人は気が合うようである。

◆ スティーヴはコニーにキスした

コニーはスティーヴと一緒に行って次の商品を購入した。

買った商品はスティーヴが持って一緒に電車に乗った。つもりだったが、混雑でスティーヴが乗れなかった。

コニーは自宅に帰った。カールが来ていてティミーとクリスマスの飾りつけをしている。カールはなんとかティミーに気に入られようとしている。

三人で作業をしているとチャイム。出てみるとスティーヴ。苦労して住所を調べたとのこと。

コニーはカールにスティーヴが来た事情を説明して、飲み物を作るために別の部屋に行った。カールとスティーヴは話しにくそうに会話した。

スティーヴはティミーとも話した。オモチャ売り場にいたので子供と話すの得意である。

それを見ていたカールがティミーのご機嫌を取ろうとするが失敗する。コニーはティミーに注意しカールに抗議した。カールは怒って出て行った。

スティーヴはコニーに挨拶をしてでていく。いやこっそりとティミーの部屋に行った。二人でいろいろ話す。ティミーはスティーヴが気に入ったようである。

しばらく話して部屋から出て来て、コニーの背後に立って肩をチョンと叩いた。振り返ったコニーにキスをして出て行った。コニーは呆然自失状態。

◆ 元日に結婚することにした

コニーはカールとデート。

「昨夜は悪かった」「話しておけばよかった」「彼は関係ない」と展開した後にティミーの事を話した。

「父親になったら、叱ったりもする」「二人の子供にするわ」。

若干唐突ではあるが、コニーは「元日に結婚しましょう」と言う。カールは何の異論もない。

◆ ティミーにプレゼント

夜、コニーが帰宅した。ティミーが抱き着いてきた。「玄関の外にプレゼントが置いてあった」。鉄道模型。しかも何両もセットになったもの。コニーには覚えがない。

しかしメッセージが入っていた。「ティミー、欲しがっていたものを送るよ」。スティーブが贈ったものだろう。ティミー「金持ちなんだね」コニー「いや、金持ちじゃないのよ」。

カールから電話があった。どうすればいいか相談した。「スティーヴに代金を送る」ことになった。

◆ 公園でコニーはスティーヴに会った

スティーヴのホテルに行ったが退去したとのこと。そこで二人で行った公園に出かけた。のんびりとリスにかまっているスティーヴがいた。

「親切に甘えるわけにはいかない」と言うが「俺とティミーの問題だ」と断られた。

その後、スティーヴは子供の扱いについていろいろ忠告をした。

コニーはスティーヴにネクタイをプレゼント。スティーヴは自分のネクタイを外してそばにいたホームレスにプレゼント。貰ったネクタイをつけた。

元日に結婚することを報告した。ローラースケートの女の子が走ってきた。先ほどのホームレスからのお返しを渡した。塩胡椒入れ。

スティーヴは「カリフォルニアに行って造船所で働く」と言う。

◆ スティーヴが警察に疑われた

コニーの両親が訪ねてきた。ティミーは鉄道模型のプレゼントを嬉しそうに自慢する。

つづいてカールが来た。両親とは初対面。両親がプレゼントをカールからのものと誤解する。

コニーはカールに「代金を返そうとしたけど、受け取らなかった」と説明。

さてまたチャイム。警察である。事件が発生してスティーヴが疑われているらしい。みんなで警察に行く。スティーヴもいる。

事件は「ある人が殴られてネクタイで縛られて、財布と塩胡椒入れを奪われた」。

コニーは「八時から九時までスティーヴと一緒にいた。ホームレスにネクタイをやった。その後ローラースケートの女の子が、ネクタイのお礼として塩胡椒入れを持って来た」と証言した。

カールも弁護士として警察に鋭い質問を投げかけた。一応嫌疑は解けたが、警察がスティーヴがカリフォルニアに行くことに難色を示した。

スティーヴは「旅費を稼ぐために、しばらくここど働くことにした」と言って住所を教えた。

◆ カールは喧嘩して出て行った

スティーヴも含めてコニーの家に戻った。

ティミーがスティーヴのネクタイはコニーがプレゼントしたものであることをばらした。みんなシーン。

しかし全般は明るい雰囲気で、父親が母親のことを褒めたたえながら、クリスマスの祝いを述べた。カールも話した。その間コニーはカールの手を握った。

ティミーが「スティーヴも話して」と言う。少し躊躇した後でスティーヴが立ち上がった。「カールは非常に良い相手だが、僕と結婚してくれ」と爆弾発言。

そしてコニーに返答を求めた。コニーは「帰ってちょうだいっ!」。スティーヴは出て行った。

その後、ティミーとカールもトラブってカールも出て行った。

◆ ティミーは鉄道模型を返金してもらう

ティミーは鉄道模型の箱を抱えてデパートに向かった。途中でぶつかって、少し壊してしまった。

売り場で返金を要求するが断られた。客の女性が友達に「故障したと店長に交渉して返金してもらった」と話すのを聞いて店長に会いに行った

店長に会うことができて「友達(スティーヴ)から貰ったけど、友達は貧乏なので金を返したい」と言って返金してもらった。

一方、コニーとカールはティミーが行方不明になって探している。

外に車が来た。デパートの人に送られてティミーが戻ってきた。ティミーは金をだして「代金をスティーヴに返して」。

◆ スティーヴに金を返しに行く

カールとコニーは車でスティーヴのアパートの前まできた。コニーは「金を返してきて」と言う。

ここでカールは弁護士が裁判で弁論する口調になる。そしていろいろな状況証拠を挙げていく。「コニーがスティーヴを好きなこと」を論証する。「最終弁論」と言って間を開ける。「本件の結論は(カールとコニーの)婚約解消」。

「返金は君が行ってこい。五分待つ。出てこなければ立ち去る」。

コニーはスティーヴの部屋に入った。ティミーが返金してもらったことを話して代金を返した。

スティーヴの部屋には帆船の模型があった。新年にはカリフォルニアに行くとのこと。

コニーは「カールとは結婚しない」と話す。「君の夫とカールを含めて四角関係だな。みんな、君が思う存分に生きることを望んでいる」と言った後、コニーの後ろに夫の影があることを指摘した。

コニーは出て行ってカールの車に乗った。コニーは戻って来たが、カールとは結ばれないことを認識している。

◆ コニーはスティーヴを追いかけた

コニーの自宅。大晦日。ティミーと二人だけ。

ティミーは「僕も結婚する。僕が家を出たら、ママは一人になる」と言う。

コニーは考えている。「ママは自分の将来を考えなきゃ」と言われた。

二人で家を出た。駅に向かう。二人は発車間際の列車に飛び乗る。スティーヴを探す。スティーヴとコニーがキス。
 


■ 出演作

ジャネット・リー
(1949)若草物語/Little Women
(1949)フォーサイト家の女/That Forsyte Woman
(1950)暴力行為/Act Of Violence
(1949)ママの青春/Holiday Affair
(1958)黒い罠:凄腕の警部/Touch of Evil

◆ ウェンデル・コーリー
(1948)私は殺される/SORRY, WRONG NUMBER
(1948)山河遥かなり/The Search
(1954)笑うアン:嵐に叛く女/Laughing Anne
(1947)暗黒街の復讐/I Walk Alone
(1949)ママの青春/Holiday Affair
(1955)悪徳/The Big Knife
(1956)殺し屋は放たれた/The Killer Is Loose
(1950)テルマ・ジョーダン事件:情事の代償/The File on Thelma Jordon
(1954)ハワイ犯罪地図/Hell's Half Acre
(1949)美しき被告/The Accused

ロバート・ミッチャム
(1947)過去を逃れて/Out of the Past
(1947)十字砲火/Crossfire)
(1954)帰らざる河/River of No Return
(1957)眼下の敵/The Enemy Below
(1952)天使の顔/Angel Face
(1962)恐怖の岬/Cape Fear
(1949)仮面の報酬/THE BIG STEAL
ケープ・フィアー/CAPE FEAR(1991)
(1946)危険な女/The Locket
(1951)替え玉殺人事件/HIS KIND OF WOMAN
(1946)底流/Undercurrent
(1949)ママの青春/Holiday Affair
(1954)セラーズ先生、こんにちは/She Couldn't Say No
(1950)ゼロへの逃避行/Where Danger Lives
(1955)街中の拳銃に狙われる男/Man with the Gun
(1955)見知らぬ人でなく/Not as a Stranger
(1960)サンダウナー:オーストラリアで羊を飼って放浪する生活/The Sundowners
(1947)追跡/Pursued