The Sundowners

オーストラリアでカーモディ一家は羊を飼いながら各地を放浪している。放浪癖は夫のバディの性癖にはあっている。
だが妻のアイダや息子のショーンは定住したいと思っている。アイダは売り上げの中から牧場を買うための資金を貯金している。
だがバディが賭博に負けて、アイダが貯めた金をなくしてしまった。


映画関連目次(闇雲映画館)

製作年:1960、監督:Fred Zinnemann、脚本:Isobel Lennart、原作:The Sundowners(Jon Cleary)


■ はじめに

登場人物(キャスト)
 アイダ・カーモディ(デボラ・カー)
 パディ・カーモディ(ロバート・ミッチャム) 夫
 ショーン・カーモディ(Michael Anderson Jr.) 息子

 ルパート・ヴェンネカー(ピーター・ユスティノフ)
 ファース夫人(グリニス・ジョーンズ) パブ経営
 Mr.ハルステッド(?) 牧場主
 ジーン・ハルステッド(ディナ・メリル) 妻

設定はオーストラリア、1920年代。キャストはデボラが先となっていて、アイダが主人公。

いつもは上品なデボラ・カーが、わりと荒っぽい言葉遣いをしていたりする。夫を引っ叩く場面も。そういう役なのでそうしているだけだが。

ロバート・ミッチャムは今回はだらしない夫だな。
 


■ あらすじ

◆ サンダウナー

アイルランド系のオーストラリア人のパディ・カーモディは羊を放牧し羊毛を刈って生活している。妻のアイダと10代の息子ショーンが一緒。

彼らは各地を放浪し、牧草がある場所で羊を飼っている。その場所にテントを張って生活している。

しばらくするとまた別の場所に移動する。このような生活をしている人々は「サンダウナー」と呼ばれる。

アイダとショーンは、このような生活を止めて定住したいと思っているが、バディはこの生活スタイルを好んでいる。バディの生まれながらの特性と言ってもいいだろう。

◆ コーディラの町

イギリス人のルパート・ヴェンネカーと会った時、コーディラの町まで羊の大群を運ぶ手伝いをしてもらった。

途中で危険な山火事があったが、無事通過した。

コーディラでパブを経営するファース夫人と出会った。彼女とルパートは意気投合して付き合い始める。

だがルパートは結婚して束縛されることを望まない。

◆ 牧場に就職した

アイダはバディを説得してバディは(羊の)牧場で働くことになった。

アイダはコックをして、ショーンはタールボーイと言って羊毛を狩る職人の補助をした。ルパートも同じところで働いた。

アイダは雇い主の孤独な妻ジーン・ハルステッドと友人になり楽しく過ごした。今までの生活にはなかったことで、アイダは満足した。

また従業員の妻が出産した時に、いろいろと手伝い、充実した生活を過ごすことができた。

◆ 競走馬を買った

アイダは今まで稼いだ金を牧場を買うために貯金している。

だがバディは、シーズンが終わったら、またサンダウナーに戻るようなことを言うので、アイダは必死に説得した。

だがバディは大金を手にして競走馬を買った。彼の夢であったのだが、アイダは裏切られたような気分になった。

バディはその馬をまさに「サンダウナー」と名付けた。ショーンが地方競馬に出場することになった。

幸い初レースに勝利した。

◆ 賭博で金を失って再出発

アイダは貯めていた金で牧場を買うようにバディを説得する。

だがなんとバディはアイダから渡された金を賭けで擦ってしまった。

バディは「サンダウナーで金を取り戻す」と強がったが、レースは失格となり、取り戻すことはできなかった。

真に反省したバディはアイダに謝罪した。アイダは、その真摯な謝罪を認め、二人は牧場を買うために貯蓄をしようと誓った。
 


■ 出演作

ロバート・ミッチャム
(1947)過去を逃れて/Out of the Past
(1947)十字砲火/Crossfire)
(1954)帰らざる河/River of No Return
(1957)眼下の敵/The Enemy Below
(1952)天使の顔/Angel Face
(1962)恐怖の岬/Cape Fear
(1949)仮面の報酬/THE BIG STEAL
ケープ・フィアー/CAPE FEAR(1991)
(1946)危険な女/The Locket
(1951)替え玉殺人事件/HIS KIND OF WOMAN
(1946)底流/Undercurrent
(1949)ママの青春/Holiday Affair
(1954)セラーズ先生、こんにちは/She Couldn't Say No
(1950)ゼロへの逃避行/Where Danger Lives
(1955)街中の拳銃に狙われる男/Man with the Gun
(1955)見知らぬ人でなく/Not as a Stranger