(8)講習会と前夜祭
そろそろ昼食の時間です。Capilano Suspension Bridgeの向かいにレストランがありましたが、そこには寄らず、バスでLonsdale Quayまで行って食べることにしました。Lonsdale Quayにはマーケットもありますから、食べるところはあるはずです。私たちは$2.50を握りしめてバス停に佇んでいました。
やがてやってきたバスに乗り、料金箱に$2.50を入れます。するとトランスファーチケットが出てきますので、それを受け取ります。そして空席を見つけて座りました。
ところがこの席、バスの中央やや後ろ寄りにある、後ろ向きのシートです。2人掛ということもあり、Ogakunと並んで座りました。
珍しいものにはついつい挑戦してしまう私たち。でもこれは大失敗でした。
運転が荒っぽいのか、道路状況が悪いのか、バスはよく揺れます。そこに後ろ向きで座っていると・・・酔ってしまいました。バスがLonsdale Quayに着く頃には、私たち2人とも気持ちが悪くなっていました。前を向いた席に座ったでこちゃんは平気だったようです。
私たちはターミナルに隣接しているマーケットに行きました。土曜日の昼ということもあり、マーケットの中は活気にあふれています。見て回るだけでも楽しむことができます。
フードコートもあり、さまざまな食べ物が売られています。そんな中から思い思いの食事をしました。でこちゃんは、16時からの直前講習会の前にひと仕事したいということで、いったんホテルに戻っていきました。
私たちはもう少し残ることにしました。日本でもおなじみのコカコーラもありますが、日本のような500mlのペットボトルはありません。591ml(20オンス)と一回り大きいサイズとなっています。飲み応えもありました。
食事を終えてシーバス乗り場に向かいます。バンクーバーではバスもシーバスもスカイトレインも、同じTransLinkが運行しており、土日は全エリアが均一料金になるため、1時間30分以内であれば先ほど乗ったバスのチケットでシーバスにも乗れます。でもそこに印字されている時刻は午後3時。ちょうど3時をちょっと過ぎたところであり、チケットを買って乗船することにしました。自動販売機に20ドル札を入れて購入したのですが、お釣りにじゃらじゃらと2ドル硬貨がたくさん出てきたのにはまいりましたが・・・。
シーバスもスカイトレインも改札はありません。ですからチケットを買わなくても乗ることができますが、ときおり抜き打ちで検札があるそうです。そこで無賃乗車(船)が発覚すると罰金を取られてしまうとか。その額はいろいろなサイトでまちまちな額が書かれていますが、150ドル以上であることは間違いなさそうです。
しっかりとチケットを持ってシーバスの到着を待ちます。やがてやってくるのが見えました。
シーバスの中からDowntownの摩天楼が迫ってくるのを見ることを楽しみにしていた私は、先頭側の席に着きます。しかし船の窓は海のしぶきを浴びるためでしょうか、塩がこびりついていて汚れています。なんとも残念でした。
Waterfront駅に到着し、直前講習会に参加するため、私たちはHyatt Regency Vancouverに向かいます。地図を見ながらウロウロして、ようやく見つけました。会場に行き受付をして、最前列右側の席に陣取ります。
やがて時間となり、金哲彦さんによる講習会が始まりました。いろいろと印象的なお話がありましたが、中でも印象に残ったのは下りの走り方でしょうか。足への負担を少なくするためにストライドを小さくするということと、「タイムの貯金は体の借金」ということです。特に後者は、身に覚えがたっぷりあります(笑)。
講習会終了後、BC州観光局のSさんにご挨拶をしました。出発までの間も、Sさんにはいろいろとお世話になりました。そして金さんとも記念写真を撮らせてもらって、会場を後にしました。
次はRunning Smile Vancouver(ランスマ)の皆さんによる前夜祭です。JogNoteのランスマコミュに入れてもらい、前夜祭も同席させてもらうことにしていました。聞いている住所と地図を頼りに、会場であるPacifico Pizzaを探しました。どうにか探り当てて会場に到着し、ランスマの皆さんと合流できました。
各自がめいめいにピザやパスタなどを注文して飲み食いします。聞いていた通りボリュームもたっぷりの店で、明日に向けたエネルギーも注入できました。
ランニングマガジンクリールの企画で走りに来ていた爆風スランプのパッパラー河合さんもこの場に来ていました。でも宴の最中にお話しする機会がなく、帰り際に一緒に写真を撮るだけで終わってしまいました。
アルコールも炭水化物も元気もしっかり蓄えて、前夜祭を終了しました。
ホテルに戻る途中、Robson Stにあるみんなのコンビニ屋に立ち寄ります。ここは日本の商品を扱っているコンビニ屋で、弁当やおにぎりもあるということでしたが、残念ながらおにぎりは平日のみの扱いだとか。残っている弁当も牛丼でしたから、マラソン当日の朝に肉というのはちょっと避けたいところです。残念ながらごはんは諦めて、パンと大福を買いました。
ホテルに到着したのは20時前でした。でも昨夜の睡眠不足とアルコールも手伝って眠くてたまりません。外はまだまだ明るいのですが、私は着替えてベッドに潜り込みました。
いよいよ明日は本番のバンクーバーマラソンです。初めての海外マラソン。私はどんな走りをできるのでしょうか・・・。zzz・・・。(第2部 おわり)
バックナンバー
第1部 感激記(当選に 喜びよりも 狼狽し)
第2部 観光記(ハプニング 旅のスパイスと 言うけれど)
第3部 完走記(バンクーバー 自分の足で 観光ラン)