(7)Capilano Suspension Bridge
すでに入場料金を支払っている私たちは、券売所に行くこともなく、レシートを渡して入場しました。入場時には手にスタンプを押されましたが、どうやらいったん外に出ても再入場をできるようです。
Capilano Suspension Bridgeは、ただ吊橋があるというだけではなく、その吊橋をメインとして自然環境を活かしたテーマパークとなっています。そのため、けっして安いとはいえない入場料金を支払って入場することになります。
事前に調べておいた情報では、スタンプラリーもあってすべて集めると完走証をもらえるという、日本人が好む企画も用意されています。もちろん私たちは、入場してすぐにその台紙を手に入れました。この台紙は園内の地図もついていて、いろいろな言葉に対応したものが用意されていました。日本語バージョンもしっかり用意されていました。
相変わらずどんよりとした曇り空です。この天気では、予定しているGrouse Mountainへ行っても、景色は楽しめそうにありません。けっして安くはない料金を払ってゴンドラで上がっても、雲がかかって景色を楽しめなかったというのでは台無しになってしまいます。加えてCapilano Suspension Bridge内は、想像以上の広さがあり、1時間や2時間では駆け足での見学になりそうです。そこで私たちはGrouse Mountain行きを諦めて、Capilano Suspension Bridgeを極めることにしました。
入ってまもないエリアには、Story CentreやKia'Palanoがあり、開拓当時、あるいは先住民族の資料が展示されています。そしてその先にあるTotem Parkには数々のトーテムポールが展示されていました。トーテムポールの個人コレクションとしては世界最大だそうです。
Totem Parkを過ぎると、お目当てのCapilano Suspension Bridgeが目に入ってきます。
長さ137m、高さ70mというこの吊橋。現在の橋が完成したのは1989年のようです。現在の吊橋は鋼鉄製のワイヤーでできているので、強度的には心配がありません。手すりもけっこう高い位置にありますので、渡っていても転落の不安はありません。
とはいえ、けっこう揺れます。高所恐怖症で、とりわけ橋が苦手な私にはけっこうな試練です。それでもどうにか渡りきりました。が、帰るときにはもう1度渡る必要があります。
渡ってからも、さまざまな施設が広がっています。Rain Forestと呼ばれる森の中をぐるっと回っているNature's Edgeを散策しながら、森を見て歩きます。中には苔むした木も生えていて、幻想的にも見える森が広がっています。
そんな中にこんな木もありました。
種類はDouglas Fir(米松)ですが、高さはなんと205フィート(約62.4m)。直径は20フィート(約6.1m)にもなるようです。樹齢は1,300年!Ogakunがずいぶん小さく見えてしまいます。
またTreetops Adventureは、木々の間を小さな吊橋でつないでいます。
こうして園内を散策していると、いくつかの団体客とでくわします。その団体さん、日本人がけっこういました。しかもその一部はチーム名入りのウインドブレーカーを着ていたりして・・・明日走る皆さん、今日はCapilano Suspension Bridgeに来ているという人が多いのかもしれません。
それから再びCapilano Suspension Bridgeを渡って戻ります。それからTrading Postに行きました。ここではDowntownの土産物屋では見られなかったようなものもたくさんあって、ついついいろいろと買い込んでしまいました。
なかでもとりわけ気に入ったのは、革製の財布でした。その財布を見ていると、Ogakunとでこちゃんもやってきます。ちょうど3個しかなかったその財布。みんなで手にとって眺めていると、店員さんがやってきていろいろ話してくれました。でも残念ながら、私にはなんと言ってるかわかりません。
「これ、バッファローの皮なんだって」
Ogakunは店員さんの説明を理解したようです。バッファローか・・・。日本じゃ手に入らないだろうなぁ・・・。値段も$52とけっして安くはありませんが、私は思いきって買うことにしました。するとでこちゃんもOgakunも買うと言いました。3人でおそろの財布です。
お土産を買い終えた後、私たちはCliff Walkに向かいました。ここは崖に沿ってワイヤーとボルトで支えられた全長213m、高さ91mの崖沿い通路です。高さそのものはCapilano Suspension Bridgeより高いのですが、吊橋と違い揺れないので助かりました。
渡りきってから、園内の遊歩道を歩いて再びTrading Postに行きます。Story Centre、Kia'Palano、Capilano Suspension Bridge、Treetops Adventure、Cliff Walk、そしてここ、Trading Postで6個のスタンプをすべて集め終えました。
Guests Serviceにこのスタンプ台紙を持って行き、無事に完走証をいただきました。
時刻は12時30分を回っています。私たちは十分に満足して、園外に出ました。(つづく)
バックナンバー
第1部 感激記(当選に 喜びよりも 狼狽し)
第2部 観光記(ハプニング 旅のスパイスと 言うけれど)
第3部 完走記(バンクーバー 自分の足で 観光ラン)