(9)Lions Gate Bridge
English Bayに入るとすぐ、左手にイヌクシュクが見えました。
その横を軽快に通過します。
すでに午前11時を過ぎており、English Bayでは多くの人々がくつろいでいます。そんな中を私たちランナーは駆け抜けていきます。
2日前の夕食をとったthe Boathouseの近くを通ります。食事の後、English Bayに出て、「ここはきっとコースですね」と確認した場所です。横の広場では、A-MAZE-ING LAUGHTERの像が、笑って眺めています。(写真は5月4日夜に撮ったもの)
English Bayを抜けてStanley Park Seawallに入ると、応援の人は少なくなります。でも海の景色は次々と変わり、飽きることはありません。写真を撮りながら走っていると、ここでもシャッターを押してくれるというランナーと出会います。
おかげで今回はレース中の自分の写真に事欠きません。
SeawallはStanley Parkの外周をぐるっと回る遊歩道です。この間は平坦なので安心できます(笑)。
特にガードレールも何もないので、意識が朦朧としてふらついたときは転落する恐れもあります。洞爺湖マラソンの終盤もそうでしたから、似たようなイメージを持っていました。
でも湖の外側を回る洞爺湖マラソンのコースは、景色の変化が乏しいのに対し、こちらは海に突き出した陸地の周りを走るので景色は次々と変わります。しかも慣れない異国の景色ですから、見るものすべてが新鮮です。
そしてSeawallでも演奏をしながらの応援はあちこちで見かけられて、私たちの目と耳を楽しませてくれます。
私は相変わらず写真を撮りまくりながら走っていましたが、31kmは6分13秒、32kmは6分25秒と、6分台前半のラップは維持していました。
バンクーバーに来てから、夜は疲れきってすぐに眠れるのですが、2~3時間で目が覚めてしまい、そのあとは眠れないという状態が続いています。そのため、昼間突然猛烈な睡魔に襲われることもあり、これが時差ボケというものかと実感しています。
この状態でマラソンを走るのは厳しいかと思い、急遽ファンランに切り替えたのですが、ここまで体力的には余裕のある状態でこれました。そればかりではありません。ゆっくりペースで走っているおかげで、前ばかりじゃなく左右をキョロキョロしながら走っています。おかげでいろいろなものが目に留まります。
33kmの表示は見落としましたが、34kmのラップを平均すると5分43秒です。いや、それはありえないよ・・・。これだけ写真を撮りながら走って5分43秒ということは、5分台前半で走っていることになります。
この先、Seawall内のラップは首をかしげるようなものばかりとなります。だから気にしないで走るようにしました。
まもなく、Lions Gate Bridgeが見えてきました。ここは楽しみにしていた場所のひとつです。昨日、Capilano Suspension Bridgeに行くときに渡りましたが、こうして遠景で見るのも楽しみでした。
そして下から見上げるのも。
さらに通過したところにはカメラマンも待っていました。
でもSeawallにはまだまだ見どころがありました。(つづく)
バックナンバー
第1部 感激記(当選に 喜びよりも 狼狽し)
第2部 観光記(ハプニング 旅のスパイスと 言うけれど)
Coming Soon
第3部 完走記(バンクーバー 自分の足で 観光ラン)