(6)オガカワラ
3月5日になりますと、オーバーシーズトラベルから2人分のツアーの申込書とOgakunのツアーの見積書が送られてきました。その見積もり額は13万円台。私が当選したツアーはこれにエントリーフィーを追加した額に相当するということですね、きっと。
今年の日程は、出国はGW中ですが、帰国はGWを外れています。そのため、大会が5月1日で出国も帰国もGW中だった昨年よりもツアー料金は半額程度と言われました。おかげで持ち出しは少なく済みましたが、自分が当選したツアーの価値が昨年の半額程度かと思うとちょっと複雑でした(笑)。
申込書の用紙をスキャンして、Ogakunに送り、必要事項を記入してこちらに送るように言いました。同時に私の分もコピーをとり、下書きをします。いきなり書くとよく間違うんですよね。
パスポートの番号と有効期限は空白にしておきます。交付された後、オーバーシーズトラベルに連絡をすることにして。すでにパスポートを持っているOgakunにはパスポートのコピーを送るように言いました。
3月6日の夜には、Ogakunのツアー料金の申込金30,000円を振り込みました。3月9日にはツアーと海外旅行保険の申込書を書き終え、10日の朝に投函しました。出発に向けた準備は、毎日少しずつ進んでいきます。
申込書を書いていた3月9日に、私はOgakunに電話をして、申込みに関する話をいろいろとしていました。お仲間エントリーしたときに、仲間にメールで知らせるということでメールを送っていたのですが、その開封確認が来ていませんでした。その話をすると、案の定、彼はそのメールを開いていませんでした。
そのメールの中のリンクには有効期限があったので、電話をしながらもう1度送りました。するとすぐに彼のもとにメールが届き、彼はそのリンクをクリックして開こうとしました。ところが、「名前が違う」とエラーが出て開けないと言います。
「お父さん、何か間違って登録していない?」
と言われて、慌ててエントリー内容を確認します。でも、間違っていそうなところは見当たりません。
「あっ!」
「どうした?」
「お父さん、ごめん。俺だ。」
「間違っていたのか?」
「うん、どうしてかわからないけど、フリガナがオガカワラになってるわ」
おいおい・・・小学生じゃあるまいし、自分の名前を間違えるなよ・・・。たかがフリガナとはいえ、その修正はPCからではできません。RUNNETに電話をしなければならないということで、時間がかかりそうです。まったく世話の焼ける息子です。
このときはこの程度に軽く考えていました。しかしこれは「たかが」と言えるような軽い問題ではなく、重要な問題だったことが後日明らかになります。
旅の準備が順調に進む一方で、レースに向けたトレーニングはどうかというと、これが芳しくありません。2月19日に走ったのを最後に、走らない日が続いていました。
最大の原因は体調です。2月22日の午後からの発熱がランオフの始まりとなりました。熱が下がってからも体調はなかなか完全に戻らず、切りのいいところで3月になってからランを再開しようと考えていたのですが、3月になると路面状況が非常に悪くなってしまいました。歩道は凍ってツルツルになり、転倒して負傷するのではないかという不安が大きくなります。特に夜ランは暗いのでよけいに危なく、及び腰になってしまいました。
よし、週末、3月3日の日中から走りだそう。そう思っていたのですが、今度は2日の夜から喉が痛くなります。3日の朝になると、喉の痛みと鼻水に悩まされるようになりました。風邪です。そしてそれがなかなか治ってくれません。
春が近づいているようで気温は高くなり、それに伴って今度は歩道の雪がどんどん融け始めます。ぐちゃぐちゃになって1番走りづらい時期を迎えました。
もう焦っても仕方ありません(笑)。幸い、バンクーバーマラソンに当選したおかげでモチベーションだけはたっぷりありますから、条件が整いさえすれば放っておいても走るはずです。バンクーバー前に30km走を3本こなせば、きっちりと走れるでしょう。そう開き直って考えました。
ようやくランを再開したのは、3月10日土曜日でした。しかしランオフ期間は3週間にも及んでしまったため、走る体ではなくなってしまっています。まずはじっくりと体作りから始めなければなりませんでした。
1週間走ったと思ったら、3月17日土曜日は札幌でamebloのグルっぽ「走る人」のちょっと遅れた新年会に参加します。ここでしこたま飲み過ぎてしまい、翌日は二日酔いでダウンしてしまいます。19日からは走ろうと思ったのですが、天候が大荒れとなり走ることができません。そして21日には職場の送別会と、またまた走れない日が続いてしまいます。ようやく23日から、またランを再開しました。
でも3月の走行距離は100kmを超えるのがやっとで、30km走など全然できません。頭の中で描いていた調整内容にはほど遠い状況です。(つづく)
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第1部 感激記(当選に 喜びよりも 狼狽し)