(4)お仲間エントリー
昨年最後のレースは、神戸マラソンでOgakunとの父子対決でした。今年最初のレースは、なんと異国での父子対決となってしまいました。
私としてもOgakunを連れて行くメリットはほかにもあります。なにしろ彼は、現役の学生です。しかも昨年、大学のフィリピン研修旅行に参加し、その中で2日間ほどは現地の家にホームステイも経験したそうです。それなら英語も大丈夫でしょう。少なくとも、英語で話す度胸は身についているでしょう。彼がいれば、通訳も任せられそうです(笑)。ただレース中だけは、英語で話しかけられたときに自分で対応しなければなりませんが・・・。
この3月1日には、もうひとつやっておかねばならないことがありました。それはバンクーバーマラソンに当選したことの公表です(笑)。気の早い話ですが、おそらくは2012年おがまんの10大ニュースの第1位となることが間違いないであろうビッグニュースです。どのように公表するのが効果的なのか悩んだあげく、アスリートの風のおがまんレポートでぶち上げることにしていました。
でも、気合いが空回りしてしまって、緊張したレポートとなってしまい、自分の思い描いていたようなレポートはできませんでしたが・・・。
その後はブログ、ツイッター、フェイスブック、ジョグノート。あらゆるツールで吹聴しまくりました。なんだか出発時には息切れがするのではないかというくらいの勢いで。
その一方で、旅行の手配も着々と進んでいきます。招待元のブリティッシュ・コロンビア州観光局とツアー会社へ、Ogakunが同行する旨を連絡しました。ツアー会社では、すぐに飛行機とホテルを確保してくれました。準備は着々と進んでいきます。
3月2日にOgakunに確認したところ、まだエントリーを済ませていませんでした。でもこれは予測できたこと。せっかちで心配性な私と正反対に、Ogakunはまったくのんきで動じない性格をしています。しつこく3回くらい言わなければエントリーをしないだろうということは予測していました。
確認してみると、バンクーバーマラソンもお仲間エントリーができるようです。以前、オクトーバーランに団体エントリーをしたことがあるため、すでにOgakunの名前も私のデータの中に登録されています。まだかまだかと急かすのも疲れることなので、こちらから私がエントリーをすることにしました。
ところがこれ、あとから判明したことですが、とんでもないクリーンヒットとなったのです。
3月3日土曜日には驚くことがありました。3月1日木曜日に北見市役所に郵送で申請した戸籍謄本が、この日の午前中に届いたのです。速達で送った申請書が金曜日に市役所に届き、すぐに発行して返送してくれたようです。当然といえばそれまでですが、ありがたいことです。
あとは写真だけ用意をすれば、いつでもパスポートの申請が可能です。この日3月3日はちょうど買い物に行く予定でしたので、そのついでに写真を撮ってくることにしました。
でも、鏡を見てびっくりです。髪の毛が短いくせに乱れています。以前は理髪店でスポーツ刈りにしていたのですが、今はセルフカットで丸刈りにしています。刈ってから2週間もすると見苦しくなるのですが、そういえばちょうど2週間を迎えています。
こんな頭の写真を10年間もパスポートに使っていられません。いつもは夜にカットをしてすぐに風呂に入るのですが、今回は出かける前にまずカットをして、洗面所で洗髪をすることとしました。そしていつもより念入りに刈り終えて出かけました。そして買い物に行き、パスポート用の写真も撮ってきました。写真のできは・・・なんだか危ない人のように見えるのですが・・・。
とりあえず、これでパスポートの申請に必要なものはすべて準備できました。
写真を撮ったあと、本屋に寄ってバンクーバーのガイドブックを買いました。インターネットで様々な観光情報は得られますが、根がアナログ人間である私は、印刷物を見た方が安心するのです。
次に手配しなければならないのは飛行機です。今回のご招待に含まれているのは、成田からバンクーバーの往復航空券(エコノミー)。バンクーバーのホテル3泊。空港とホテルの間の送迎。大会エントリーフィーと手数料です。成田空港集合・解散ですから、成田までの往復を手配しなければなりません。
留萌から最も近い空港は旭川空港です。旭川からはスカイマークの成田便も就航しています。これだと他社よりも低価格ですし、ほかに何もなければ旭川空港を利用したことでしょう。
ところが出発前日の5月3日は、アスリートの風にゲスト出演することが決まっています。当初は、この日の18時までパーソナリティのHITOMIさんとともに、URCほっかいどう24時間走の6時間の部を走り、そのままスタジオに駆けつけようと思っていました。バンクーバー出場が決まり、私はさすがに24時間走に本格参戦することを断念しましたが(最終調整のために、雨が降っていなければ1時間くらいジョグをするつもりです)、バンクーバーに向けた意気込みを語ってから出発するといういいタイミングとなりました。
ということで5月3日は札幌に泊ります。4日は新千歳空港から成田空港へと向かうことにしました。
招待ツアーが当選したとはいえ、成田までの往復は自腹ということを考えると、通常の道外遠征並みの持ち出しは発生します。突然飛び込んできたこの「道外遠征」。現金の持ち出しは極力抑えたいところです。そこで利用しようと思ったのは、JALのマイル特典航空券です。すでに1往復分のマイルは十分に貯まっています。
成田空港集合は5月4日の15時50分(搭乗便は17時50分発)です。新千歳から成田行きのJALは、13時発で14時40分着という便がありました。これがちょうど良さそうです。帰りは成田空港到着が15時25分です。そのあとの新千歳行きは18時40分発という便しかありません。3時間あまりありますが、逆に入国審査で時間がかかったとしてもまったく問題がないでしょう。この便を狙うことにしました。(つづく)
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第1部 感激記(当選に 喜びよりも 狼狽し)