(2)いざ、カナダ
まずエアカナダのカウンターに荷物を預けてしぶままさんの案内で空港内を探索します。ゴールデンウイークの最中ということもあり、空港内は混雑しています。
やがて搭乗時刻が近づいてきたので、私たちはしぶままさんに見送られて搭乗待合室に向かいました。
搭乗待合室は一番遠いところで、ようやくたどりつくとすでに搭乗は始まっていました。そのまま慌ただしく機内の人となります。
出発時刻は5月4日の17時55分。到着は同じ4日の10時25分です。日本とバンクーバーの時差はマイナス16時間。所要時間は8時間30分ということになります。バンクーバーでは深夜の時間に出発することになるから、飛行機の中でいくらかでも寝ておきたいところですが・・・。
飛行機が水平飛行になると機内食が出されます。さらに飲み物も出されます。私は赤ワインを頼みました。
アルコールの力を借りて眠りたいところです。そのためにはもうちょっとほしいので、おかわりをすることも考えましたが、機内では気圧の関係で酔いやすいと聞きます。二日酔い(あるいは酔っ払い)状態でバンクーバーに到着、ということは避けたいので、自重しました。
おかげでほろ酔い加減になりそうですが、睡魔は訪れてくれません。新千歳から成田への移動の時は、あんなに眠かったというのに・・・。
結局目を閉じていたものの、眠れないまま飛行機は飛んでいきます。5時間くらい経過した時点で、諦めて映画を見ることにしました。
日本映画は2本入っていました。ロボジーとステキな金縛りです。私はステキな金縛りを見ました。
ちょうど見終わった頃、朝食が配られました。ちょこっと窓を開けて外を見ると、きれいな朝焼けが見られます。飛行経路を見ると、カナダにかなり近づいていました。
飛行機は徐々に高度を下げ、やがてバンクーバー国際空港に着陸しました。窓から見える外の景色は、やはり日本で見る景色とはかなり違うように感じます。
飛行機を降り、ほかの乗客に続き入国審査に向かいます。事前にもらった空港内の案内図に目印として書いてあったトーテムポールが見えてきました。
入国審査の外国人の列に並び、順番を待ちます。通訳としてOgakunを連れてきましたが、ここは自分で対応しなければなりません。さて、ガイドブックに出ているように、「サイトシーイング」と「フォーデイズ」だけで乗り切れるのでしょうか・・・。
窓口があくたびに1人1人呼ばれます。Ogakunもでこちゃんも行ってしまいました。次は私の番です。待っている間に、でこちゃんが「バンクーバーマラソン」と答えているのが聞こえます。そうか、いっそのこと私も「マラソンに出るんだ」と答えてやれ。そう思ったところで、私も呼ばれました。
「ハーイ」と言ってパスポートと機内で書いておいた入国カードを渡します。すると入国審査官はパスポートを見ながら言葉を発します。「お前は何をしに来たんだ?」と聞かれているのだろうと判断して、「バンクーバーマラソン」と答えます。そのあと、「フルマラソンか?ハーフマラソンか?」と聞かれたように思えたので、「フルマラソン」と答えます。するとパスポートにスタンプを押して返してくれながら「頑張れ」と言ったように思えたので、「サンキュー」と答えて受け取ります。そこを離れようとしたら、「ところでマラソンは土曜だっけ?日曜だっけ?」と聞かれたような気がしたので「サンデイ」と答えると、頷いていました。
なんとか通じたぜ。先が思いやられるけど。
3人とも無事に入国審査を通過して、荷物を受け取りました。到着ロビーへの出口のところに両替所があります。Ogakunはここで1万円をカナダドルに両替するということです。私もOgakunに1万円を預け、一緒に両替を頼みました。
到着ロビーに出ると、そこにはATMがありました。ゆかえむさんからクレジットカードでのキャッシング利用を勧められていたので、両替所の利用とどのくらい違うのかをレポートしようと思っていました。Ogakunが両替をしている間に、こちらも利用しました。
結果、Ogakunが両替した2万円は216ドル5セントになりました。1ドル92~93円ですね。キャッシングでおろした100ドルは、帰国後にクレジットカードの請求内訳を見ると、手数料込みでも8,300円です。1ドル83円。空港の両替所はレートが悪いから、街中の両替所を使えばもっと差は詰まるのでしょうが、これならばゆかえむさんの言う通り、両替所を利用するよりキャッシングを使った方がずっといいですね。次回は安心してキャッシングオンリーにします。
先にロビーに出ていたでこちゃんが、迎えのガイドの方を見つけていました。ところがこのガイドさん、でこちゃんの名前しか聞いていなかったようで(でこちゃん3名様となっていたようです)、私たちがガイドさんを探していたら見つけられないところでした。
他のお客さんも揃ったところで(他にはマラソン出場の男性1人と、Whistlerでスノーボードをするという女性が2人でした)別のガイドさんが運転する車に乗り込み、一路Downtownを目指します。途中、本番のコースとなるCambie Stを通り、スタート地点となるQueen Elizabeth Parkの横を通り、やがてDowntownに到着しました。(つづく)
(3)1枚2ドル へ
バックナンバー
第1部 感激記(当選に 喜びよりも 狼狽し)
第2部 観光記(ハプニング 旅のスパイスと 言うけれど)
第3部 完走記(バンクーバー 自分の足で 観光ラン)