(4)The Boathouse
それからさらに東に進み、Gassy Jackのところまで行きました。このGastownという名前は彼にちなんでつけられているそうです。もともとは彼がここで酒場を開いたのがバンクーバー発展の礎となっているとか。この像、ガイドブックの写真から受けていたイメージより大きいものでした。
ここから東側は治安が悪いということなので、ここで引き返しました。そしてGastownの土産物屋を覗いたりしていました。
ホテルに戻る前に、OKギフトショップに立ち寄ろうと向かっていると、Canada Placeを通り過ぎたあたりに2年前のバンクーバーオリンピックの聖火台がありました。2年前の熱戦をテレビの前で応援していた私ですが、まさか私がこの地に立つことになろうとはまったく考えたこともありませんでした。
それからOKギフトショップに立ち寄りました。ここは大橋巨泉氏が経営するという土産物屋で、スタッフも日本人です。日本語でしゃべれるのがなんとも嬉しいのと、ホテルまで送ってくれたガイドさんから5%割引券ももらっていたので、まずはここで土産物を買うことにしました。
ホテルまでの帰り道、見かけたリカーショップに寄ってビールを買いました。バンクーバーではアルコールを売っているのはリカーショップだけと聞いていましたので、ホテルの部屋で飲む分を確保しました。買ったのはゆかえむさんに勧められたKokaneeです。
それからいったんホテルに戻り、夕食に出かけました。「せっかくカナダに来たのにギリシャ料理かい」と言うOgakunの言葉を無視し、Stepho'sに行こうと思ったのですが、場所をうろ覚えで出た私はDavie Stに出て左に曲がるべきところを右に曲がってしまいました。なかなか見つからないとぶつぶつ言いながら(見つかるわけがありません)English Bayまで来てしまいました。
ここで初めて失敗したことに気づいた私。でもここで戻る必要もありません。大丈夫、ゆかえむさんから教えてもらって行ってみようと思っていた店はStepho'sだけではありません。すぐ近くに見えるThe Boathouseも勧められていた店です。私たちは最初からそこが目的地だったようにThe Boathouseに向かいました。Ogakunの望み通り、バンクーバーらしいシーフード料理を食べようじゃないか。この程度のハプニングはハプニングのうちに入りません。
ここでも店の人との交渉はOgakun担当です。予約はしていませんでしたが、どうにか1階に席がありました。私たちは案内されるままにそこに座ります。
メニューをもってきたウエイターさんが、いろいろ説明してくれています。Ogakunによると、今日のお勧めを説明してくれたようです。Ogakunとでこちゃんはお勧めと言われたシーフードを注文するというので、私はサーモンのなんちゃらを注文することにしました。結局、お勧めのシーフードもサーモンでしたが。
飲み物はこれも今日のお勧めと言われたビール、Molson Canadianを注文しました。
美味しい料理と美味しいビール。私たちはすっかりバンクーバーの夜を堪能しました。
精算は私が代表してクレジットカードで支払います。事前にカードでチップを含めて払うときはどうするか、ネットなどで調べてきました。ところがそこには自分でレシートにチップの額と総額を記入するとあったのですが、すべて機械で入力するようになっていました。チップはパーセントで入れてくれとウエイターさんが言ったように思えます。
空港からホテルまで送ってくれたガイドさんは、「ガイドブックなどに飲食店のチップは10~15%と書かれていますが、通常の場合、HST(税金)と同じ12%でいいと思います」と言ってました。だから12%と入れようと思いましたが、バンクーバー最初の夜で食事にもサービスにも満足したから、15%と奮発しました。それを見ていたウエイターさんは“Oh!Thank you!”と答えてくれました。
ところが最後の暗証番号の入力で押し間違いをしてしまい、焦ってしまいます。
「ソーリー、ミステイク」とかなんとか伝えて、もう1度やり直しをさせてもらいます。冷や汗が出てきました。今度はどうにか入力し終えて、ホッと一安心をして店を出ました。
時刻は20時30分になろうとしていますが、サマータイムであることも手伝って、ようやく太陽が沈もうとしているところです。雲が多くて美しい夕陽を見ることはできませんでしたが、しばしEnglish Bayに佇んでいました。
小さな公園には、なにやら奇妙な像があります。
A-MAZE-ING LAUGHTERという作品のようですが、ほろ酔い加減の私たちはそれぞれ像と一体化して写真を撮ります。
それからホテルに戻りました。
ホテルに戻ってからは、OgakunがiPhoneをネットに接続して翌日のCapilano Suspension Bridgeへ行く無料バスの情報を調べます。Robson StではBlue Horizon Hotelに停まるようです。このホテルの場所を確かめるため、地図を出そうと思いました。ところが、地図を入れてあるショルダーバッグがなかなか見つかりません。部屋中を探しても見当たりません。
ホテルに到着したとき、部屋まで我慢できずにロビーのトイレに入りました。そこまで行ってみますがありません。ほろ酔い気分だったのに、だんだん酔いが醒めてきます。
ショルダーバッグに入っているものといえば・・・地図の他には航空券のe-ticket控えが入っています。現金やカードの入った財布はジャケットのポケットに入れていますが、もうひとつとんでもないものが入ったままです。
それは・・・。(つづく)
バックナンバー
第1部 感激記(当選に 喜びよりも 狼狽し)
第2部 観光記(ハプニング 旅のスパイスと 言うけれど)
第3部 完走記(バンクーバー 自分の足で 観光ラン)