「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。
マシュー・ブロデリックを久々に見た
★★☆
(★…1点 ☆…0.5点,★5つで満点)
(2011年/アメリカ/104分/Tower Heist)
【 監督 】
ブレット・ラトナー
【 出演 】
ベン・スティラー
エディ・マーフィ
ケイシー・アフレック
アラン・アルダ
マシュー・ブロデリック
ティア・レオーニ
マイケル・ペーニャ
ガボレイ・シディベ
【あらすじ】
ニューヨークはマンハッタンにそびえ立つ超高級マンション“ザ・タワー”でマネージャーとして働くジョシュ。彼は、最上階の住人で大富豪であるアーサー・ショウに憧れ、信頼していた。
ところが、アーサーが20億ドルの横領疑惑でFBIに逮捕され、しかも従業員の年金までも横領していたことが判明する。
ジョシュは仲間である従業員のため、コソ泥のスライドたちとともにアーサーの部屋に眠る2000万ドルの強奪を計画する―
【コメント】
おお!マシュー・ブロデリックじゃねーか!
マシューと言えば、僕が若かりし頃によく目にしたハリウッド俳優のひとりで、古くは『ウォー・ゲーム』や『フェリスはある朝突然に』、『GODZILLA』なんかにも出てたな~
ぶっちゃけ本作を観て、内容云々よりも、彼の雄姿を再び見ることができたのが懐かしかったというかなんというか。あんなに童顔でヤングだったマシューももう50歳なのね~時間って残酷だわ~。
ともあれ、とんとご無沙汰だったマシュー・ブロデリックの健在ぶりが確認できたことはなんかうれしかったね。
さて、最近際立って目にするようになったベン・スティラー主演の本作だが、ブレット・ラトナー監督というだけあって、テンポも良く笑いも派手さもスタイリッシュさもあり、全体的に悪い出来ではないものの、相も変わらず筋書きの雑さ・荒さが目立つ。『ラッシュアワー』シリーズもそうだったが、勢いでなんとかしようとしている部分が非常に多く、偶然に偶然を重ね強引にハッピーエンドに持っていってしまっている。
(本作がハッピーエンドかどうかは微妙な終わり方だけど)
せっかく面白い設定、面白い要素が詰まっているのに、泥棒するための計画建ての綿密さや実行時の思わぬトラブルなどにいまひとつサスペンス感がなく、もう一歩のところで描き切れていない。
ベン・スティラーやマシュー・ブロデリックはもちろん、エディ・マーフィや『プレシャス』で注目されたおデブちゃんのガボレイ・シディベなど、とても魅力的なキャラも揃っているというのに、筋書きの甘さのせいで“キャスティングだけの映画”に成り下がっている。非常にもったいない映画だ。
まあでも、久々のマシュー君にはこれからもどんどん映画で活躍してもらいたい。
【その他】
BDの特典映像として、カットされたふたつのエンディングが収録されている。
1.出所したジョシュが、金持ちになったスライドに迎えられる場面
2.出所したジョシュが従業員たちに温かく迎えられパーティーする場面
いずれも本作のような映画ならあってしかりのシーンなのに、なぜどちらもカットしてあんな終わり方にしようとしたのか、僕は甚だ疑問である。
【2012年度 Myランキング】(7/21時点)
本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
1位:ムカデ人間2 ★★★★☆
2位:ライアーゲーム ‐再生(REBORN)‐ ★★★★
3位:ドライヴ ★★★★
4位:ドラゴン・タトゥーの女 ★★★★
5位:ゾンビアス ★★★☆
6位:アーティスト ★★★☆
7位:テルマエ・ロマエ ★★★☆
8位:愛と誠 ★★★☆
9位:劇場版SPEC~天~ ★★★☆
10位:麒麟の翼~劇場版・新参者~ ★★★☆
次点:タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら ★★★☆
(ワースト)… ★★☆以下が基準
1位:KOTOKO ★
2位:ものすごくうるさくて、ありえないほど近い ★★
3位:逆転裁判 ★★☆
<その他ランク外一覧>
ロボジーヒミズALWAYS三丁目の夕日'64メランコリアヒューゴの不思議な発明TIME/タイムバトルシップ捜査官XREC/レック3ジェネシスダーク・シャドウメン・イン・ブラック3イップ・マン誕生月光ノ仮面ジョニー・イングリッシュ気休めの報酬アタック・ザ・ブロックアメイジング・スパイダーマンミッドナイト・イン・パリ崖っぷちの男ラバーペントハウス
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