「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。
まさに“洒落た”映画
★★★
(★…1点 ☆…0.5点,★5つで満点)
(2011年/スペイン・アメリカ/94分/Midnight in Paris)
【 監督・脚本 】
ウディ・アレン
【 出演 】
オーウェン・ウィルソン
マリオン・コティヤール
レイチェル・マクアダムス
コリー・ストール
トム・ヒドルストン
キャシー・ベイツ
【あらすじ】
売れっ子の脚本家ギルは、婚約者イネズとその家族とともに、あこがれの都パリへ来ていた。
将来はパリに住みたいと望むギルだったが、イネズはマリブでリッチな生活を望んでいた。
ある日、真夜中のパリをぶらぶらと散歩していたギルは、黄色いプジョーに乗る紳士淑女に誘われるままパーティに参加するが、そこにはかつての芸術家たちが集っており、ギルは1920年代にタイムスリップしたと確信する。
そこでギルは、ピカソの愛人アドリアナと恋に落ちるが―
【コメント】
毎月1日は映画1,000円デー、しかも7月1日は日曜日ということで、さて何を観ようかと思案していたが、なにやら評判の良い、あのタランティーノも絶賛した本作を鑑賞してみようと足を運んでみた。
まあロマンチックコメディという言葉が、まんまぴったり合う映画よね。
しかも、パリという街並みも、登場人物も、芸術家も、ストーリー展開までもが洒落てる。ファッショナブルなんて横文字を使っちゃいけない。まさに“洒落た映画”だ。
しかし悲しいかな、僕自身パリの文化にはうとい。なので、登場する芸術家の半分も分からなかった。パリの芸術に興味がある人ならば、クスッと笑ったりできるポイントが数々あったに違いない。うーん、ここら辺が分かればなー、もっと本作を楽しむことができたはずなのに。
とはいえ、オーソドックスな題材ながら、決して飽きることなく楽しむことができる映画だ。上映時間も1時間半とちょうどいいしね。
登場人物を大別すると、イネズのようにひたすら現実を見て生きる人間、アドリアナや芸術家たちのように「昔はよかった」と現実を否定しひたすら過去へ憧れる懐古主義者、そして主人公ギルのように過去をリスペクトしつつ現在に生きる人間、この3パターンだと思う。
どれも人間の生き方として間違っていないが、あえてこんな分かりやすい分類をして描いているところに、監督ウディ・アレンの本作のテーマが隠されているのではないかな~と感じる。
過去は変えられない、そして現在を否定することもできない。だったら過去も現在も全部受け入れて、楽しくオシャレに生きていこうじゃん!そんな気持ちが込められているのかもね。
【2012年度 Myランキング】(7/1時点)
本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
1位:ライアーゲーム ‐再生(REBORN)‐ ★★★★
2位:ドライヴ ★★★★
3位:ドラゴン・タトゥーの女 ★★★★
4位:ゾンビアス ★★★☆
5位:アーティスト ★★★☆
6位:テルマエ・ロマエ ★★★☆
7位:愛と誠 ★★★☆
8位:劇場版SPEC~天~ ★★★☆
9位:麒麟の翼~劇場版・新参者~ ★★★☆
10位:タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら ★★★☆
次点:
(ワースト)… ★★☆以下が基準
1位:ものすごくうるさくて、ありえないほど近い ★★
2位:逆転裁判 ★★☆
3位:メン・イン・ブラック3 ★★☆
<その他ランク外一覧>
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『ミッドナイト・イン・パリ』公式サイトはこちら