愛と誠 (評価:★★★☆) | そんなことより恋をしろ

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
 これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。



いまいち支離滅裂で冗長気味だが、嫌いじゃない

★★★☆
(★…1点 ☆…0.5点,★5つで満点)

そんなことより恋をしろ-愛と誠


(2012年/日本/134分)

【 監督 】
三池崇史

【 原作 】
梶原一騎・ながやす巧

【 出演 】
妻夫木聡
武井咲
斎藤工
大野いと
安藤サクラ
井原剛志
余貴美子
一青窈
市村正親
前田健
加藤清史郎




【あらすじ】

 小さい頃、雪山で見知らぬ少年に助けられたことがあるブルジョア一家の早乙女愛は、高校生となった11年後の1972年、新宿の地下街で、筋金入りの不漁に成長した彼と運命の再会をする。
 太賀誠という彼をなんとか構成させたいと、両親の力で名門青葉台学園に編入させるが、トラブル続きの彼はあえなく退学処分、不良がはびこる花園実業高校へ送られる。
 そこでスケバングループとその用心棒、そして裏番をも巻き込んだ乱闘へと発展していく―


【コメント】

 僕が好きな日本人監督の一人・三池崇史の最新作がさっそく登場!
 2月に観た『逆転裁判』から間を置かずの登場、精力的ですな!

 さて、「愛と誠」と言えば、70年代に一世風靡した純愛漫画で、西城秀樹で実写映画化までされているわけだが、ぶっちゃけ、オッサンの僕ですらよく知らない題材なわけで、それを21世紀の現代を生きる若者たちにどう観せるのか?という興味もあった。
 蓋を開けてみれば、まあ、原作ファンが本作を観れば、「バカにしてんのか!?」と反発があってもおかしくない作品であった。

 冒頭からいきなり踊りながら歌いだすわ、相変わらず三池監督の寒い笑いはあるわ、逆にお得意の迫力のケンカシーンはあるわ、かと思えば、いきなり涙を誘うクライマックスになだれ込むわで、歌あり笑いあり純愛ありケンカあり涙ありという、とにかく映画の面白要素を詰め込んでやったぜ!!くらいてんこ盛りの内容。お腹いっぱいになること間違いなしだ。

 とはいえ、結局何がしたかったのか?「愛と誠」をどういう形で観せたかったのか?といえば、どれもこれも中途半端で全体的に支離滅裂でまとまりがイマイチなかったのは否めないところ。ミュージカル?ラブストーリー?ケンカアクション?どうも統一性がなく、あっちこっちに寄り道しちゃってる。
 70年代の懐メロに統一したのはいい着眼点だったとは思うが、正直、途中から「あ~また歌い始めた・・・」とため息がこぼれてしまうし、なにより2時間14分は長い!30分はカットできたはず。もっとテンポよく作れば、支離滅裂感なく、ラストのシーンも感極まっていたはずなのに。

 とまあ、ちょっと批判並べちゃったが、どうも嫌いにはなれない作品だな、個人的には。
 ケンカシーンは相変わらず迫力あるし、スケバンとはいえ、女相手に大暴れしちゃうのも三池監督ならでは。ラストの病室のシーンやエンドロールのかりゆし58のテーマソングも良かったしね。
 今一歩のところだったが、とりあえず楽しんで観ましたというところだ。


【その他】

 エンディングテーマはかりゆし58「笑っててくれよ」






【2012年度 Myランキング】(6/17時点)

 本作は、本年度のベスト10中7位(暫定)にランクイン。


(ベスト)… ★★★☆以上が基準

  1位:ライアーゲーム ‐再生(REBORN)‐ ★★★★
  2位:ドライヴ ★★★★
  3位:ドラゴン・タトゥーの女 ★★★★
  4位:ゾンビアス ★★★☆
  5位:アーティスト ★★★☆
  6位:テルマエ・ロマエ ★★★☆
  7位:愛と誠 ★★★☆
  8位:劇場版SPEC~天~ ★★★☆
  9位:麒麟の翼~劇場版・新参者~ ★★★☆
 10位:
  次点:




(ワースト)… ★★☆以下が基準

  1位:ものすごくうるさくて、ありえないほど近い ★★
  2位:逆転裁判 ★★☆
  3位:メン・イン・ブラック3  ★★☆


<その他ランク外一覧>
ロボジーヒミズALWAYS三丁目の夕日'64メランコリアヒューゴの不思議な発明TIME/タイムバトルシップ捜査官XREC/レック3ジェネシスダーク・シャドウイップ・マン誕生月光ノ仮面ジョニー・イングリッシュ気休めの報酬




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