「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。
“ハチャメチャ”と“雑”は違う!
★★☆
(★…1点 ☆…0.5点,★5つで満点)
(2012年/アメリカ/105分/Men In Black 3)
【 監督 】
バリー・ソネンフェルド
【 出演 】
ウィル・スミス
トミー・リー・ジョーンズ
ジョシュ・ブローリン
ジェマイン・クレメント
マイケル・スタールバーグ
エマ・トンプソン
【あらすじ】
凶悪なエイリアンを収容している月面刑務所から、ボグロダイト星人のボリスが脱獄する。
ボリスの狙いはMIBの“K”。かつて“K”によって捕えられ、片腕をも失っていたボリスは、1969年にタイムトラベルし、“K”をこの世から抹殺しようと企んでいた。
“K”の存在が無くなったことに気付いた相棒の“J”は、自らも1969年に飛び、若き“K”とともにボリスを捕えようと奔走する―
【コメント】
製作の噂はあったものの、なかなか着手といかなかった本作。
気が付けば前作から10年もの歳月が経ち、主役のウィル・スミスはともかく、めっきり老け込んでしまったトミー・リー・ジョーンズ。いや、これは貫禄が付いたという表現のほうが正解か。
というか、トミー・リー・ジョーンズには、缶コーヒーのCMのイメージが定着しすぎちゃってて、本来のハリウッド俳優としての評価ができなくなってる自分がいる。実は5年もやってんだよな、このCM。
だから、本作にトミーが出てくると、どうしてもあのイメージとCMのナレーションが頭の中を駆け巡ってしまうため、彼の役者としてのキャリアを傷つけてはいまいか?と心配になってしまうわけで。まあ、いらぬ世話であることは間違いない。
話を本編に戻すが、僕が感じたのは10年ぶりの続編にもかかわらず雑な作りだったな~と。個人的にこのシリーズに特段の思い入れはないのだが、それでも前作前々作を思い起こしてみて「こんなにつまんなかったっけ???」と思うくらい雑だったな~と。
しかも、主役級のトミー・リー・ジョーンズの出番が最初と最後しかなかったという暴挙で。
テンポよく進むのはいいのだが、なにがきっかけでこうなったのか?という次の話へ展開するための“接着剤”みたいなネタが雑で分かりづらい。
しかし、あれよあれよという間に話は展開していき、ラストはKとJを結ぶ、取ってつけたような感動シーンを迎えてしまい、ジーンと胸に響くというよりも「なんじゃそりゃ!?」といったツッコミのほうが先行する。
SFコメディものだしハチャメチャに展開するのはけっこうなことなのだが、そこは筋が通ってこそのハチャメチャが良いのであって、本作に限っては散漫で雑、“ハチャメチャ”と“雑”は違うんだ!、ということを肝に銘じてほしい、と。
個人的な好き嫌いもあるかも知れんが、ウィル・スミスのスタンダップ・コメディ的なしゃべりはうぜぇな~とちょっと感じました。
ちなみに、レディー・ガガやジャスティン・ビーバーがカメオ出演していたようですが、僕にはよく分かりませんでした。
【2012年度 Myランキング】(5/27時点)
本作は、本年度のワースト3中3位(暫定)にランクイン。
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
1位:ライアーゲーム ‐再生(REBORN)‐ ★★★★
2位:ドライヴ ★★★★
3位:ドラゴン・タトゥーの女 ★★★★
4位:ゾンビアス ★★★☆
5位:アーティスト ★★★☆
6位:テルマエ・ロマエ ★★★☆
7位:劇場版SPEC~天~ ★★★☆
8位:麒麟の翼~劇場版・新参者~ ★★★☆
9位:
10位:
次点:
(ワースト)… ★★☆以下が基準
1位:ものすごくうるさくて、ありえないほど近い ★★
2位:逆転裁判 ★★☆
3位:メン・イン・ブラック3 ★★☆
<その他ランク外一覧>
ロボジーヒミズALWAYS三丁目の夕日'64メランコリアヒューゴの不思議な発明TIME/タイムバトルシップ捜査官XREC/レック3ジェネシスダーク・シャドウ ★★☆
『メン・イン・ブラック3』公式サイトはこちら