「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。
え?何なのこれ?
★★☆
(★…1点 ☆…0.5点,★5つで満点)
(2010年/フランス/82分/Rubber)
【 監督 】
カンタン・デュピュー
【 出演 】
スティーヴン・スピネラ
ロキサーヌ・メスキダ
ジャック・プロトニック
ウィングス・ハウザー
【あらすじ】
乾いた平原に双眼鏡を覗き込む“観客”たち。その先には、命を宿した一本の“タイヤ”が楽しそうに転がっている。
命を宿した“タイヤ”は、特殊な能力であらゆる物や動物を破壊し、ついには人間までもが犠牲になり、次々と人間たちを殺し始める―
【コメント】
さすがに劇場に足を運ぶのは躊躇してしまったものの、非常に気にはなっていた本作。『タッカーとデイル』同様のTSUTAYA限定レンタルと言うことで借りてきて鑑賞した次第。
えーと…、一体これは何なんだ?
もうね、これを観た人はおそらく全く同じ感想を持つと思いますよ。
事前情報で、“意思を持ったタイヤが次々と人間を襲っていく”というガイドラインのもと鑑賞に挑んだわけだったのだが、本作の主軸は“無意味さへのオマージュ”という、なんとも奥深い(?)テーマにあるようで、映画全編にわたり非常にシュールに展開が進んでいく。
タイヤが人間の頭部をバンバンと破裂させていく展開はまだ分かる。ガイドラインどおりだしね。しかしながら、その様子を遠くの野っ原で野宿までして双眼鏡で眺める“観客”たちの存在と、そしてなぜか毒殺されてしまう展開。こんな世界観を何もかも知っていると思われる、銃で撃たれても死なない警官の存在。そして、ラストの意思を持った“三輪車”とタイヤの軍団…
もちろん結局タイヤが何だったのかなんて説明はないし、あの世界が一体なんだったのかなんて言うのも分からずじまい。何もかもがシュールで意味不明な展開が淡々と続いて、頭の上には???が連発でした。さすがに、車イスの男が破裂した場面は笑ってしまいましたが。
これはまじめに、真剣に考えてはいけない映画なのかもしれない。
仮に真剣に深掘りしようと「本作の心意とは何か?」と作り手に聞いたならば、「だからオープニングで意味なんて無ぇっつってんだろが!!」と怒られるのかもしれないね。
【2012年度 Myランキング】(7/13時点)
本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
1位:ライアーゲーム ‐再生(REBORN)‐ ★★★★
2位:ドライヴ ★★★★
3位:ドラゴン・タトゥーの女 ★★★★
4位:ゾンビアス ★★★☆
5位:アーティスト ★★★☆
6位:テルマエ・ロマエ ★★★☆
7位:愛と誠 ★★★☆
8位:劇場版SPEC~天~ ★★★☆
9位:麒麟の翼~劇場版・新参者~ ★★★☆
10位:タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら ★★★☆
次点:
(ワースト)… ★★☆以下が基準
1位:KOTOKO ★
2位:ものすごくうるさくて、ありえないほど近い ★★
3位:逆転裁判 ★★☆
<その他ランク外一覧>
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