会社員と心理カウンセラー、二足のわらじ。りんご🍎です。
本日もお越しいただき、ありがとうございます!
今週火曜日は、
心理カウンセリング力(りょく)養成基礎講座
(講師 早川菜々さん私の心理カウンセリングの師匠です。)
の第1回が開催され、アシスタント兼、講師として参加してきました。
毎月1回の20回コース。約2年間のこの講座でのお仕事をとても楽しみにしています。
しばらくは体験も可能ですので、ご興味ある方は、メッセージください!
次回は1月28日(火曜日)18時30分から。八丁堀です。
さて、今週も放送大学のお勉強から、こころに響いたものをお届けします。
今週は、こちら。思春期・青年期の心理臨床です。↓
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青年期のアイデンティティ。
青年から大人になっていく、人生の転機のとき。
「職業的アイデンティティ」と
「心理・社会的アイデンティティ」という言い方での記述がありました。
私なりの解釈。
「職業的アイデンティティ」
=職業上の自分。何かを生み出してその成果に対して報酬を得ながら生活の糧を得る自分。
「心理・社会的アイデンティティ」 =職業、肩書き等とは関係ない自分。
という感じでしょうか?
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若者にとって就職活動は、自分自身が何者となるのかを決着していく極めて重要な機会であり、自分の人間としての品定めをされると感じてしまう機会でもある。
企業は「社会に役立つ人材」という言葉で魔術をかけ、内定がなかなか決まらない学生は、
「自分は社会から必要とされない人間だ」 と思いこむまで自己価値観を低下させてしまう。
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こんな風に書かれた箇所がありました。
これは、職業的アイデンティティと、心理・社会的アイデンティティが同一(イコール)になってしまっているのではないか。
職業的アイデンティティが全てであるような考えから解き放たれて自由に心理・社会的アイデンティティを作り上げていくことが重要だ、と書かれていました。
自分はいったいどんな人間なのか、何を本当は望んでいるのか、何を大切にしたいのか、何に生き生きとできるのか。
少し遠回りしても、自分でこれを見つけて生き生きと生きていって欲しいですね。
実は、私たち50代、大人世代も同じように人生の転機を迎えています。
子どもが巣立つ、親の介護に直面する、大切な伴侶や友達を失う、病気になる、役職定年で職位・給料がさがる、定年退職が間近になる。一方で平均寿命が延びて長生き。まだまだこの先の人生は長い。
こんな人生の転機のなかで。
自分はいったいどんな人間なのか、何を本当は望んでいるのか、何を大切にしたいのか、何に生き生きとできるのか。
青年期同様、もう一度、自分のアイデンティティを見直して、再構成していかなければいけない時がきています。
この講座の最後にアンジェラ・アキの「手紙~拝啓 十五の君へ~」が紹介されていました。
「十五の僕」と「大人になった僕」との往復書籍です。じーんときました。ちょっと長くなりますが引用します。口ずさみながらどうぞ。
拝啓
この手紙読んでいるあなたは どこで何をしているのだろう
十五の僕には誰にも話せない 悩みの種があるのです
未来の自分に宛てて書く手紙ならきっと素直に打ち明けられるだろう
今 負けそうで 泣きそうで 消えてしまいそうな僕は
誰の言葉を信じ歩けばいいの?
ひとつしかないこの胸が何度もばらばらに割れて
苦しい中で今を生きている
拝啓
ありがとう
十五のあなたに伝えたい事があるのです
自分とは何で どこへ向かうべきか 問い続ければ見えてくる
荒れた青春の海はきびしいけれど 明日の岸辺へと 夢の船よ進め
今 負けないで 泣かないで 消えてしまいそうなときは
自分の声を信じ歩けばいいの
大人の僕も傷ついて眠れない夜はあるけど 苦くて甘い今を生きている
人生のすべてに意味があるから 恐れずにあなたの夢を育てて
(後略)
大人になった自分から十五の自分に、「自分とは何で、どこへ向かうべきか問い続ければ見えてくる」と言っていますが、
大人の自分も同じように問い続けて、今を生きているんですね。
今日のこころのお話は、青年期と大人になった私たち世代を重ね合わせながら、アイデンティティというテーマでお届けいたしました。
お付き合いいただきまして、ありがとうございました!
よい週末をお過ごしくださいませ。
PHOTO by maui dream