「今日の一曲!」Ver. 4.0(2022年3月1日~)の説明
■ はじめに
前々回および前回の記事では積み○○の多さを主な理由として、今後もブログの更新が滞る旨をお伝えしていました。この状況は目下継続中ですが今日までの積み消化ペースに鑑みると、ブログに割く時間的な余裕が生まれるのは早くても半年以上先になる見込みです。さすがにそこまで長期間のブランクを作るのは本意でないため、消化も更新も並行させることにしました。
■ 「今日の一曲!」Ver. 4.0とは?
両立が狙いなら記事は軽めにするのが現実的ということで、スタイルは「今日の一曲!」に限定します。その名の通り特定の一曲のみを取り立てる内容で、これまでもバージョンを変えながら継続している企画です。Ver. 1.0の詳細、Ver. 2.0および3.0の詳細はリンク先を、ここではVer. 4.0について説明します。
新バージョンと言っても実態は2.0とほぼ同じで、上掲の「自作のプレイリスト」からランダムに一曲を選ぶのが基本です。その偶然性を2.0では十面サイコロのアプリに委ねていたのに対して、4.0では乱数メーカーというサイトを利用します。これはリストの大改訂を行った結果Excelの行番号が1,000を超えて、2.0の方法が通用しなくなってしまったがゆえの措置です。
■ 具体的な選曲のプロセス
まず範囲を指定します。Excelに於ける表記上の都合で下限は6に固定、上限は最大の行番号:2022年4月時点では1,476です。この範囲内で乱数を1個だけ発生させ、出力された数字の行にある3曲(列は「1st~3rd」)がレビューの候補となります。
例えば「1,028」が出目だとしましょう。アーティストとしてはフジファブリックのセクション(1,024~1,038)に当たりました。Excel上で行番号1,028のセルに存在する楽曲は、1stが「赤黄色の金木犀」/2ndが「記念写真」/3rdが「NAGISAにて」です。この場合実際にレビューをする;優先されるのは1stの楽曲で、2ndと3rdについては言及しません。
同じ数字を除外する機能は使わないため、後日再び「1,028」が出たとしましょう。この時1stの「赤黄色の金木犀」は既にレビュー済みとなるので、今度は列を移して2ndの「記念写真」が対象になります。同様にこれが三度目ならば、3rdの「NAGISAにて」が対象です。
別の例として「462」が出目だとします。アーティストはMr.Children(448~467)です。行番号462は1stが「天頂バス」/2ndが「ニシエヒガシエ」/3rdが「友とコーヒーと嘘と胃袋」でした。通常なら1stの楽曲をレビューするところですが、当ブログでは過去に当該曲をレビューしています。このケースでは未レビューの楽曲を優先したく、従って2ndの楽曲がレビューの対象です。
1st~3rdの楽曲が全てレビュー済みとなるパターンは確率的にまだ考えなくていいと思いますが、同じ数字が四度選ばれるより前にプレイリスト自体に変更が加わる、つまり四度も同じ数字が出る頃には行のラインナップも変わっていると予想されるため、特に問題にならないと踏んでいます。新たなアーティストの追加だったりnの値の増加だったりで1つでも行がズレれば、同一の行番号でも異なる3曲になりますからね。
■ Ver. 4.0のテンプレート
時短を目的として4.0では記事の構成をある程度テンプレ化するつもりです。最近になって記事デザインというレイアウト機能がパソコンからも利用可能になったので、これを活かして小見出しを視覚的にわかりやすくします。以下はそのイメージです。
乱数メーカーの結果:XXXX
小見出しも出現位置と言い回しを固定し、早い順に【乱数メーカーの結果:数字】 → 【収録先:『作品名』(リリース年)】 → 【歌詞(作詞:作詞者名)】 → 【メロディ(作曲:作曲者名)】 → 【アレンジ(編曲:編曲者名)】 → 【備考:任意の内容】の構成を基本とします。これにより却って書きづらそうであれば、従前通りの書き方に戻したいです。
■ なぜVer. 3.0は終了したのか?
恒例の過去バージョン回顧です。3.0は「選曲は気分次第でその都度決める」という自由度の高いものでした。別にこの路線を継続させても構わなかったというか、読み手にとっては乱数で選ばれた一曲だろうが僕の匙加減で選んだ一曲だろうが実質的に違いはないでしょう。しかし僕が音楽に向き合う姿勢は2021年後半あたりからずっと荒れ気味なので、この心情下では音楽レビューをイデオロギーの主張に利用してしまう公算が大です。これを避けるために選曲から自らの意思を排そうとした背景があります。
僕の嗜好・遍歴紹介記事に載せている好きなアーティストでさえ、近年の楽曲(主にその歌詞)にはともすれば痛烈なディスをかましたいくらいに腹立たしいものが少なくありません。プロフィール記事に書いている嫌いなタイプの類型で言えば「自己矛盾に無自覚である」系の言辞が対象で、「あんたが口撃に使った文言全部ブーメランになってるけど大丈夫か?」とか、「ヒットマーク出しながら効いてないアピールしても説得力皆無だぞ」とかの感想が浮かぶようなやつです。これらが作品外での主張であれば当人の自由ですし音楽の評価とは分けて考えられますが、金を払った人間に個人的な鬱憤をそのまま晒すのはただの悪趣味だろうと、せめてその負の感情を巧く文章化して詞華を咲かすなり詩趣に富ませるなりするのが作詞家冥利ではと、アーティストとしての資質に今更疑問符が付くような退行はやめてくれと切に願っています。
…はい、これで僕の懸念がご理解いただけたことでしょう。今の自分に自由な選曲をさせたら、上記のような批判が具体的なアーティスト名と曲名と共に滔々と出てくるわけですよ。そんな不愉快なものを見せるわけにはいかないという自制と自戒を経て、此度の4.0が生まれました。当たり前ながらプレイリストには上で槍玉に挙げたような楽曲は含まれないため、レビューの対象となる心配もありません。とはいえ誤解しないでいただきたいのは、僕の怒りの対象はあくまで楽曲単位延いてはその歌詞に限った話で、楽典的な要素のみを取り立てれば良曲と判断している例もあります。アーティスト自体が嫌いになったわけではないですし過去の楽曲は依然好きなままなので、遡及してディスを盛り込むつもりもないです。
■ おわりに
果たしてas plannedといくのか正直不透明ですが、当座の更新方針の説明でした。
[追記:2022.4.1 ~]
■ 更新済み記事のまとめ
【 】内は乱数メーカーの出力結果です。数字の後に何もなければ1stの、【X-2/3】とあれば2nd/3rdの楽曲をレビューしたことを意味します。
1. 【889】 今日の一曲!スピッツ「甘い手」
2. 【440】 今日の一曲!monobright「WARP」
3. 【597】 今日の一曲!school food punishment「goodblue」
4. 【578-2】 今日の一曲!RADWIMPS「なんちって」
5. 【957】 今日の一曲!東京事変「金魚の箱」
6. 【947】 今日の一曲!電気グルーヴ「猫とイスラエル」
7. 【266】 今日の一曲!Daft Punk「Lose Yourself to Dance」
8. 【174】 今日の一曲!BUMP OF CHICKEN「Stage of the ground」
9. 【843】 今日の一曲!坂本真綾「パイロット」
10. 【1107】 今日の一曲!Pastel*Palettes「ワクワクmeetsトリップ」
11. 【1410】 今日の一曲!桃月学園1年C組 feat. 上原都「少女Q」
12. 【1030】 今日の一曲!フジファブリック「赤黄色の金木犀」
13. 【923】 今日の一曲!相対性理論「ルネサンス」
14. 【759-2】 今日の一曲!鬼束ちひろ「書きかけの手紙」
15. 【934】 今日の一曲!電気グルーヴ「21世紀もモテたくて…」
16. 【1034】 今日の一曲!フジファブリック「銀河(Album ver.)」
17. 【1290】 今日の一曲!ドレッシングふらわー「トンでもSUMMER ADVENTURE」
18. 【450】 今日の一曲!Mr.Children「CENTER OF UNIVERSE」
19. 【583】 今日の一曲!RADWIMPS「へっくしゅん」
20. 【1333】 今日の一曲!μ's「嵐のなかの恋だから」
21. 【869】 今日の一曲!TOWA TEI「APPLE (WITH RINGO SHEENA)」
22. 【925】 今日の一曲!相対性理論「バーモント・キッス」
24. 【1182】 今日の一曲!カラスは真っ白「秘密警察」
雑記:二か月間更新を続けてみて
20.の辺りで短いスパンでのアーティスト被りが気になり始め、新ルールとして「同月内に同一アーティストの楽曲が選ばれた際には選曲をやり直す」を設定しました。しかしその後の22.は月を跨いでいるとはいえ13.と収録先までもが重なってげんなりしたので、今後は乱数メーカーの範囲を意図的に調整したいと思います。例えばn回目の選曲範囲を6~305と狭めたら、n+1回目は306~605からと数を進めた一定の範囲内で選曲を行い、以降順繰りにn+2が606~905|n+3が906~1205|n+4が1206~1476(現状の上限値)と同様に処理して、n+5で再び6~305に戻る流れを繰り返すといった具合です。
本当はアーティストを幾つかのカテゴリーに分けた上で輪番制にしたくて、その場合は例えば【海外電子音楽勢, 国内電子音楽勢, 邦楽バンド(男性ボーカル)、邦楽バンド(女性ボーカル)、海外バンド、女性ソロアーティスト、アニソン+(特定の作品群の音楽)、アニソン(+以外の音楽)、その他(男性ソロアーティストなどリスト内のマイノリティ枠)】という風に、全体を十前後に分割すれば偏りが少なくなるのではと考えています。その上で最終的な選曲は乱数に任せたいため、これを実現するには専用のリストを別に作成しなければなりません。とはいえアーティスト毎に振り分け先のカテゴリーを定めて並び替えればいいだけなので、やろうと思えば直ぐに出来るでしょう。
予定は未定ですがGW中は更新しないつもりでいるため、GW明けから実際に上記どちらかの方法を採用した「今日の一曲!」をスタートさせます。