「川越style」

webマガジン川越styleは、「小江戸川越」のお店や人、イベント、行事、風景、文化、川越の熱い動きを伝える川越で最も有名な情報サイトです。丁寧な取材に基づく記事、川越の一大叙事詩、川越を深く伝え尽くす。過去記事もぜひどうぞ。


テーマ:

「Warm Place」。

その名称は、これまでのストーリーが続いていることを示し、いよいよまた川越に帰ってきたことを知らせる。さらに発展させる場であり、尚且つ、この温かい空間そのものをこれほど言い表す名称はなかった。

Warm Placeに集まって詰まった川越ストーリー。

 

「人生の節目というものを目に見える『形』にしたものが、ジュエリー」

鹿山さんはそう言ってまた、依頼されて修理に取り組んでいるジュエリーを見つめた。

人の人生と切っても切れないものがジュエリー、なのだ、と。

ジュエリーを通して、たくさんの人の人生を見てきたこれまで。

相手の人生に丁寧に寄り添い、精魂込めてジュエリーを制作することが、たくさんのドラマを生み出すことを体験してきた。

人生の節目に立ち会うことができ、それに自分が関わって「形」を残すことができる。

人を幸せにする仕事。なんて楽しい仕事なんだろう。

ジュエリーが起こす人の奇跡を間近にして、ジュエリーの持つ力、可能性は確信を深めるばかりだった。

鹿山さんが考えるジュエリーは、自分の作品ではない、相手への精一杯の贈り物なのだ。

だからこそ思う、ジュエリーをもっと身近に。

川越に新しくできたジュエリー工房、「アークジュエリースタジオ」さんが入る建物が、2017年10月にクレアモールにオープンした商業施設、シェア店舗の「Warm Place(ウォーム プレイス)」さん。

建物があるのが、本川越駅から歩いて3分ほど。

クレアモールを北に進み、小江戸蔵里を過ぎ、最初の十字路を越えて右手に見える建物、武蔵野銀行の向かいにある4階建てビルの二階から上がWarm Place。1階には手芸のお店「マリア」さん。

 

 

 

 

建物左側部分に二階へ上がる階段が。入口にはお店からのお知らせがあり、この階段の上に、どんな世界が待っているのだろう。

二階の空間に足を踏み入れると、一気に別世界にいざなわれるような感覚に陥る。。。外から建物を見上げた時のイメージと実際の店内の雰囲気がいい意味でギャップがあって一気に惹き込まれる。

体感した人が思う、「この建物にこんな空間が広がっていたなんて。。。」という驚きと、それに続いてすぐに期待感が高まっていくのを感じます。

なんでしょう、ここに流れている温もりの空気感は。その空気に身を浸しながら、ゆっくりと見回っていく楽しみ。

Warm Placeの二階フロアは別々に3店がお店を構えていて、それぞれが区分けされ独立して営業しています。

■「なごみたうん」

■「アークジュエリースタジオ」
■「gallery RooM」

3店はWarm Placeオープンと同時で、2017年10月1日に一斉にオープンしました。フロアを仕切り、小さいお店が3店入居しているスタイルは、ありていに言えばシェア店舗という言い方になるでしょう。

しかし、その表現では、その枠ではこの場が言い当てはまらないことは、現場を見てもらうとすぐに解ります。

一般的な「シェア店舗」・「シェアオフィス」・「シェアアトリエ」と聞くと、1フロアの中で、あなたはここ、あなたはこちら、ときっちりと間仕切りされ、ボックスで区分けされるものが多いと思います。ビジネス的観点で運営するならそれが当たり前かもしれない。

しかし、Warm Placeは少し違った。

他のシェア店舗と違うことは第一印象で伝わるはずで、いや、シェア店舗と比較するのも違うのかもしれない、全く新しいコンセプトの商業施設を開発したと言った方がいい。そしてこのスタイルは、深く知れば知るほど、他ではなかなか真似ができないものであることにも気づく。。。

もちろんお店ごとの区切りはありますが、それは緩やかであり、どちらかというと境界線は溶け合って繋がり合っている、と言うのが正解。

一つのお店に入って見ていると、気づくと隣のお店が気になって入っていて、この隣はなんだろうと入り、そしてまた向かいのお店へ戻って来る、というエンドレスな循環、自由な回遊が自然と生まれてしまう場所だった。

きっと人にとって、こうした自由な回遊こそ、楽しいものなのだ。

そういう楽しみ方こそ、人の本来なんだと歩いて気付かされる。

ボックスで仕切られて、ここにはこれがあります、と分かってしまうよりも、何があるんだろうとわくわくしながら回る楽しみ。

一つ一つのお店の個性も際立っていて、独立し、集合しているのが、Warm Place。

それぞれのお店の面積は小さくとも、繋がりを感じさせる空間は、3店の広がりの中の1店という印象を与え、一つのお店の小ささを感じさせない。1店、1店、1店と小さな点ではなく、3点という大きなまとまりで発信している強みを感じさせるよう。

多分、「シェア」するというのは本当はこういうことなんでしょう。壁を作って「分断」のではなく「共有する」。一つの場を共有して繋がり合うネットワークをシェアと言うなら、本当の意味でのシェア店舗でした。

そういう意味で、Warm Placeは本質的なシェア店舗と言えました。

ただ、、、「空間の使い方、お店の見せ方」の工夫だけでこの空気感までは作れないだろうということもすぐに解ります。

こういう施設がもっと増えたらいいのにと思っても、3店が独立しながら溶け合うように繋がり合うというこの形は、簡単には実現できない。。。

単に入居したい人を募集するだけだとお互いのニュアンスが違うことで3店のバランスがとれず、それで溶け合わせようとしてもよりちぐはぐさが際立ってしまうだけ。

バランスには「どういうお店が入るのか」、がとても重要。

どういうお店が入るかでこのコンセプトの商業施設の成否が分かれると言ってもよく、間違いなく最も重要な要素。

そういう意味で、Warm Placeに入るお店が持っている空気感はどこか似ていて、もっと言えば店主の人柄、雰囲気が似ていることからくるのだ。

こういうコンセプトの施設を運営するには、大きな視点を持ったプロデュースする人の存在が不可欠。

Warm Placeを企画・運営しているのが、二階の奥に事務所を構える「Warmth Production」さん。

この名称でピンとくる川越の人もいるかもしれません。そうです、かつてあった川越のあのお店です。あのお店から発展してWarmth Productionへ。

つまり、Warm Placeは川越で新規に立ち上がった施設であるけれど、壮大な川越ストーリーの続きに誕生した施設と言うのが、真実。

Warmth Productionのことは紐解くと壮大な川越ストーリーになるのですが、そのお話しはまた別の記事で。

Warm Placeに入るお店は、どんな経緯でこの建物に出会い、集まったのか、どんな引き寄せでここに引き寄せられたのか、それを振り返ることがひいては全体であるWarm Placeという施設を伝えることにもなるはずで、一つ一つのお店、一人一人の話しに耳を傾けてみたい。

これから時を置いて、Warm Placeの3店を一つずつ紹介していきます。

今日は、Warm Placeに入る1店、ジュエリー工房「アークジュエリースタジオ」さん。

 

 

 

 

「Arc Jewelry Studio アークジュエリースタジオ」

・川越店
埼玉県川越市新富町1丁目9-3リジエールエフビル2F4号
営業時間
平日11:00~17:00 祝祭日11:00~17:00 水曜・木曜定休

TEL:080-1132-8507 (オーナー鹿山)

・川島本店

埼玉県比企郡川島町飯島450-1

営業時間
平日10:00~19:00 祝祭日10:00~18:00 水曜・木曜定休
TEL:049-297-6921
e-mail navi@arcjs.net
Homepage:http://arcjs.net/
Twitter :@Arc_Jewelry
Instagram :arc_jewelry_studio
アークジュエリースタジオさんは本店が川島町にあり、川越店は二号店になります。

本店の雰囲気に近いイメージの空間になるよう意識した川越店。

制作するスタッフが直接相手の話しを聞き、店内の工房で制作をしている。
世界で一つのオンリーワンを創るための当たり前な環境で日々を積み重ねて20年以上となりました。 
年間300組ものカップルのリングを創る工房にはジュエリーの制作を30年以上のキャリアを持つオーナーを始め多様な経験をした専人スタッフが二人だけの特別な想いの手伝いをしています。 
本店では、店内奥の工房を見ることができる。
そこでは毎日プラチナを溶かすバーナーの音やリングを鍛造している金属音、ダイヤを留めているタガネの音など来る人が五感で感じる事がきっと出来るはずです。
アークジュエリースタジオのオーダーの特徴。
オーダーは金額が高いイメージがありますが、本店内の奥にある工房で制作したリングを直接お客さんに渡すことができるため、リーズナブルな金額で創る事が可能。 
予算に応じて対応してくれます。
出会ったきっかけや、思い出の場所などをデザインしたり和をテーマにと色々と出来ます。
 

川越店は、外から建物二階のWarm Placeに上がった時の別世界に驚くのが第一章だとしたら、さらに続いているのが、アークジュエリー川越店の店内に足を踏み入れた時。

Warm Placeの中からさらに別世界に入ったような感覚になるほどの世界観がそこに出来上がっていた。

クレアモールからWarm Placeの建物を見上げた時に、窓際に木のオブジェが見えます。これがアークジュエリーさんに象徴的に展示されている手作りのオブジェで、Warm Placeの印象まで高めているようなオブジェ。


アークジュエリースタジオでは、ジュエリーのオーダー、修理やリフォームなどジュエリーに関する相談に何でも気軽にのってくれる。

川島の本店がジュエリーのよろず相談所として地域に根付いていて、ジュエリーにまつわるあらゆる相談事が日々持ち込まれる。

同じように、ジュエリーが生活に与える豊かさの提案を、川越でも。

川島の本店と川越店の連動もあり、例えば本店で加工したジュエリーを川越店で渡すなどに対応できるのが2店体制の強み。

 

ジュエリーと聞くと、自分とは縁のないものだと思う人もいるでしょうが、ジュエリーは人の生活に切っても切れない縁で、婚約指輪、結婚指輪、家族が増えた記念のベビーリング、結婚記念日や人生の節目の記念にジュエリーを作る人は多い。

アークジュエリースタジオのジュエリー職人、鹿山さんが考えるジュエリーは、

「人の誕生から人生の節目を祝い、最終的に継承されていくことまで寄り添いこと」。

そこまで見据えているのがアークジュエリースタジオの職人、鹿山さんらしいと言える。

また、ジュエリーは女性のものと受け取られることが多いですが、確かに、アークジュエリースタジオの本店にはカップルで来る場合は女性が積極的なのが見られる、しかし、親身に話しをする鹿山さんにいつの間にか惹き込まれ、男性がどんどん積極的になっていくのがよく見られるのだという。

 

 

・step1初来店
世界でたった一つの二人だけの婚約指輪・結婚指輪が作りたいけど、 
オーダーメイドというと高くて手がとどかないかな…というイメージがあると思います。まずは下見程度の来店から。
・step2デザインの相談
何もイメージが無くても、沢山のサンプルや型を見ながら二人のイメージを膨らませる手伝いをスタッフがしてくれる。
専任のスタッフがアドバイスをしたりラフ画を描いたり納得いくまで一緒にデザインを考えます。 イメージ画や切り抜きなどを持参してもOKです。
・step3デザインが決まったら正式に相談
注文伝票を作成(制作スタート)→制作の途中の確認→最終打ち合わせ。
制作の途中段階で確認をお願いしてる。 
修正箇所があればその都度手直ししていきます。 

約20日から一ヶ月後

・step4サンプルリングを試着         
結婚指輪を注文し、渡すまでに時間を取れる二人には、注文した素材(Pt900やK18など)での制作に入る前に、シルバーにてレプリカリングを創っています。 
普段の生活スタイルの中で身に着けてもらい、本当に二人の望むカタチかどうかを確認することができます。 
レプリカリングを使用中は満足するまで修正が可能です。 

約3週間後から一ヶ月後

・step5納品
完成したリングを渡す際は、必ずお店の保証証を付け、お渡し後のサイズ直しは何年経っても初回は無料で行います。 
2回目以降もサイズを大きくする際の材料代だけですみ、新品仕上げなどは無料となっています。 
表面の曇りやキズなどが気になったら、気軽に持参ください。 その場でリペアーしてくれます。

 

 

 

アークジュエリースタジオの鹿山さんはまさに相手の人生に寄り添い続けてきた職人。

ジュエリーは人生に潤いと豊かさを与えてくれるもの。

しかもそれは「形」として残り続けるもので、思い出はいつまでも色あせない。

例えば節目を花を贈って祝うことは定着していますが、形として残るというのがジュエリーの最大の魅力でしょう。

 

ここまでジュエリーを大事に深く考える職人はそうそういるものではない。

日本におけるジュエリー文化は、文化と言っていいのか憚れるものですが、売れ筋の一つのモデルを大量生産し大量販売して大きな利益を得る、それがジュエリー文化とされて浸透してきたこれまで。(文化というより、市場と言った方が正確かもしれない)

ジュエリーショップは百貨店や繁華街の一等地の路面店などで目にするものという固定イメージがありますが、いや、アークジュエリースタジオのように個人で工房を構える職人もいて、真摯に相手に向き合い、オーダーメイドで制作、細かい修理にも対応してくれる存在があることは(さらに言えば良心的な価格で)、もっと知られていいはず。

もっとも、鹿山さんのようなジュエリー作家は日本広しと言えど、あちこちにいるものではないですが、、、ジュエリーは敷居の高いものではなく、もっと生活に身近なものに感じられるようになるはず。

鹿山さんのような人がいることで、ジュエリーの印象が変わっていく。

 

人生の隣に寄り添い、いつも人生を華やかに彩ってくれるのがジュエリーであり、ヨーロッパでは当たり前のように定着している文化を、日本でも。

鹿山さんはジュエリーの持つ本当の意味・価値を信じているからこそ、日本でも珍しい形態のお店をこうして構えているのだ。

個人のジュエリー作家が、個人を相手に、オーダーメイド制作からリフォーム・修理まで全てやるという形態は、珍しい、少ないというか、ほとんど存在しないのが現状です。

ジュエリーの制作というのは、大手の場合、一つ一つの工程で作業が細分化された分業で多くの人が関わっていますが、鹿山さんのように一人で全ての行程を出来てしまう職人はなかなかいない。

(細分化されているのは大量生産システムのためで、こういうところから日本のジュエリー文化の薄さが見えてしまう。仕事が細分化されることでトータルで見ることができる職人が育まれない。というか、そういう作家を必要としてないのが大量生産システム)

それとは真逆の姿勢で立ち続ける鹿山さんは、デザイン、原型、鋳造、研磨、ロウ付け、彫金全てを一人でやってしまう。

さらに言えば、個人店ならではで、行程の間にお客さんと話して確認する細やかな接客も含まれているのが特徴。

このあり得なさは、家を建てる例を挙げれば理解してもらえるかも。

設計、建て方、電気ガス水道、瓦屋根、クロスまで一人でやると聞いたらどれだけ驚くでしょう。

 

しかし、鹿山さんに言わせれば、

「ジュエリー職人は本来はそうあるべきなのだ」。

 

個人に対応する個人のジュエリー作家のショップが日本でなぜ増えないのかは、結局、「やっていけないから」という結論に達してしまうわけですが、では、なぜアークジュエリースタジオはここまで繁昌しているのか。

それは・・・他の大手などがそれは仕事ではない(利幅がない)、と切っている仕事を、「いや、それこそが本当のジュエリー職員の仕事なんだ」と、要望に応えて細かい修理などの仕事を積極的に引き受けていrから。だから、個人の信頼をがっちりと得ているから仕事が途切れることがない。

顔を合わせた関係を大事にしている鹿山さんは、つい先日は、秋田県からわざわざアークジュエリースタジオ川越店までやって来てオーダーメイドの依頼をした人がいて、これから制作に入っていく。


こちらのオーダーは、彼女に内緒でサプライズエンゲージリングを贈りたいとの相談。彼女の誕生石であるトルマリンをアクセントに使用して、エンゲージリングのオーダーを。
通常、女性に贈るジュエリーでトルマリンと言うと、ピンクトルマリンが定番ですが、希少価値が高く、全ての宝石の中で唯一蛍光色を放つ、パライバトルマリンで制作のオーダーを受けた。
後日、「無事プロポーズ成功しました!」と、彼女を連れて2人でお店を訪れたという。



2人のお気に入りの風景をマリッジリングへ。
お客さんが持ち込んだ資料をもとに、可能な限り実際の山脈に近くなるよう凹凸を表現。山の日に入籍した山が好きなお2人ならではの壮大なデザインに仕上がりました。

 

猫好きの人のオーダーで、猫をモチーフにした指輪。

 

象のモチーフでマリッジリングを制作の事例。

共通の趣味、好きな風景、思い出の場所を象徴する建造物など、デザインのアイデアは無限大です。
 

メンズリングとレディースリングの素材が同じ、デザインも全く同じペアリングが一般的には多く販売されていますが、2本のリングが「同じデザインじゃないとペアとは呼べない」・・・という訳ではありません。
(メーカーがペアとして販売する事で売り易く、生産効率も上がるのでセットで販売している事が実は多い。。。)
2人がそれぞれ好きなデザインにアレンジし、どこかにセット感を出す模様を入れる等、オーダーメイドなら可能です。

 

 


 

そして、アークジュエリースタジオでもう一つ、大事にしている仕事がある。鹿山さんの信念と言っていいかもしれない。

それが、ジュエリーの修理。

 

新品を制作するのと同じくらい、大事にしているのがリフォーム・修理。他店で購入したジュエリーの修理も行っています。

傷がついて使わなくなり、修理に出そうとしても街にあるジュエリーショップではこうして細かい修理になかなか応じてくれない。直すなら新品の買い換えを進められたりして、それが分かっているから使わなくなったジュエリーはタンスの中に仕舞われ、日の目を見ずに何年、何十年と経っていく・・・

おそらく、日本中にタンスに眠ったままのジュエリーは山のようにあるでしょう。

ジュエリーに留まっている宝石の交換や留め直しの修理例。

 

 

鹿山が相手にしてきたのは、それこそ親子二代、三代というケースもざらにある。

「私が作ったジュエリーがその人から別の人に受け継がれていくことまでが私の仕事だと考えています」。

本人が婚約、結婚記念日に指輪を作り、結婚10年、20年ごとに記念の指輪を作り、やがて亡くなられると子どもが形見の指輪を作り直して受け継いでいく。そのオーダーもとても多いのだ。

やがて下の世代へ受け継がれ、思い出はジュエリーと共に輝き続ける。

こんなドラマのような思いの継承が、鹿山さんの前には毎日のように広がっている。

継承というのは例えば、母から自分が受け継いだリングを溶かして、孫たちへ贈るファーストジュエリーを制作して欲しいといったオーダーで、こういった要望は枚挙にいとまがありません。

 

さらに言えば、単にリフォーム・修理を受けるのみではなく、圧倒的技術でどこも直せなかったジュエリーを格安で受けている。

だから、ジュエリーのよろず相談所、最後の駆け込み寺のような場所になっている工房。リフォーム・修理の依頼は全国各地からやって来ます。

修理は、なんと1080円から。高くても3万円ほど。

修理の依頼に来た人に、これなら修理するより新品を買った方がいいですよなどとは一切言わない。新品より高くては修理と言えない、安く提供してこそ修理なのだ。

鹿山さんには、大事にしている矜持があった。

 

「自分の技術で直せるものは、全て直す」。

どこも直せなかったものを、どこよりも安く直す。

 

 

アークジュエリースタジオにあるのは、まさに人の人生の物語でした。

この時持ち込まれていた案件は、10年前に作ったピアスだった。

夫婦二人でお揃いでピアスを作りたいと鹿山さんに依頼し、制作。あれから10年が経ち、ピアスの一方がなくなってしまった、と。

鹿山さんは10年前に作ったピアスのデータも写真も残してあり、何より職人として作ったピアスは鮮明に憶えている。同じものを作るのはお手のものだった。

これが他のお店だったらどうだろう。

片方がなくなったら同じものを作って欲しいと言ったところで、もうそのモデルは販売していませんと返ってくるのがオチ。

思い出のピアスも、タンスの奥に封印されることになっていたかも。

それが、10年経っても同じものを作ってくれるという奇跡のような展開。

 

「でもこういうことをやるのが、本来のジュエリー職人の仕事なんです。こういうことなんです」。

と真っ直ぐに言った。

 

あるいは別のジュエリーの依頼は、年配の女性が大事にしていた指輪だった。今度息子さんが結婚することになった、そのお嫁さんに贈るプレゼントとして、自分がプロポーズされた時の婚約指輪を作り直して贈るように、と。

あるいは、母から譲り受けた婚約指輪を、自分達のブライダルリングへするためのリフォーム。こうしてジュエリーは次の代へと受け継がれ、思い出は永遠となる。
姿形は変わっても、大切な人から譲り受けたジュエリーを使用して唯一無二のオリジナルリングを作ることができます。

 

 

 

 


・・・などなど、人の物語は人の数だけあり、数えきれないほどの物語を形にしてきたこれまで。


店内にはその他、フランスやイギリス、アメリカなど、自分たちで買い付けたものを含め、アンティーク雑貨、小物レース、カップ&ソーサーなども展示販売しています。

 

 

 

 

アークジュエリースタジオの鹿山さんのこれまで、と、どういうきっかけでWarm Placeに引き寄せられたのか。いよいよ、深みに入っていきます。

アークジュエリースタジオの鹿山さんは、上福岡市(当時)出身。

鹿山さんの仕事歴は相当に長い。小さい頃から早く働きたい気持ちを強く持っていた鹿山さんは、仕事の始まりは、団地の前に並んで出店していた屋台の手伝いをしていた8歳の時だった。(!)

小学4年から中学3年までは朝刊の新聞配達の仕事。

高校は川越工業高校、20歳で結婚してジュエリーの仕事に就いてこの世界のスタートをきる。

最初は大手ジュエリー会社の大量生産の工場の一員。

20代前半で子どもが3人いて、同年代の人達との生活にギャップを感じながらも、独立する夢を描いて邁進し、仕事自体を楽しんでいた。

20代で会社の営業企画の室長まで昇進し、そして27歳の時に独立して創業したのが、「アークジュエリースタジオ」。

その発祥の地というのが川越に縁のある・・・なんと川越の霞ヶ関。

東武東上線霞ヶ関駅前のロータリー近くにある飲食店「あびーろーど」の二階に1990年に構えたのが、アークジュエリースタジオでした。

初めは、今のようにお客さんと対面してじっくり話しを聞くというスタイルではなく、大手とのBtoBの仕事を請け負っていて、ジュエリーの大量生産に追われていた日々だった。5年居た霞ヶ関時代は、心の内に葛藤を抱えながらの日々でもあった。

生活のために仕事として制作に没頭しながらも、職人として納得できないものも作らなければならないジレンマ。

本当にいいものを作ろうと独立したのに、

 

「このままでいいのか。もっと一人一人に向き合って、相手の話しに耳を傾けてジュエリーを作りたい」。

 

やりたいこととやらなくてはならないこと。

二つの気持ちの折り合いは日に日に噛み合わなくなり、やがて自分の本心が勝った。

その後、BtoBの大量生産の仕事は一切断ち切り、アークジュエリースタジオを若葉駅前に移して、個人客との対面を重視したスタイルに変えていった。

 

「本当に自分がやりたいことをここでやる。お客さんのための世界に一つだけのジュエリーを作りたい」。

 

若葉では修理の依頼も多く、自分の持てる技術を注ぎ込んで直しに直し続けていた。すると・・・評判が評判を呼び、ジュエリーの持ち込まれる件数が日に日に増えていき、忙しくも充実した日々を送っていたのだった。

若葉では16年半営業し、川島町で2年という道のりを歩んできた鹿山さん。

ジュエリー作家として脂が乗り切った今、思うことがあった。

「もっとジュエリーで困っている人の近くにいきたい」。

川島町の本店は既に多くの顧客がいるが、本店の場合は立地として目指して来る人が圧倒的に多い。

待ちの姿勢ではなく、人が行き交う場所に自分の方から出ていって、ジュエリーを発信したい。

川島町との距離の近さから川越に二号店を構えようと動き出した鹿山さんは、この今の物件を見つけたその日に内覧し、ここしかないと確信し、川越店を構えることを決めた。。2017年9月のことでした。

9月後半には契約して、なんと二日間でこの空間を作り上げたのだという。。。本店から移した調度品も使っているとはいえ、まるでもう2、3年はここで営業しているかのような落ち着きは、信じられないこと。

それだけ、これまで作ってきたアークジュエリースタジオの世界観がはっきりとしていて、0からのスタートではなかったのが大きい。

一朝一夕では築き得ない確固とした世界観が伝わるのでしょう、川越店に足を踏み入れる人は、しばらく居て、鹿山さんと話しをするとほぼ全ての人が、ここに頼みたい、と口にするという。

 

こういうお店が、人が、川越にあるというのも不思議な縁です。

このお店があることで、ジュエリーを身近に感じられるようになり、川越に必要、なくてはならないお店、とも思う。

ジュエリーに関して川越の人は実は恵まれた環境であるのだ、とも思えてしまう。

こういうお店のことはやはりこうして大きく街に知らせたくなります。

 

ジュエリーを身近に。

 

人生をジュエリーで彩る。

 

「Arc Jewelry Studio アークジュエリースタジオ」

・川越店
埼玉県川越市新富町1丁目9-3リジエールエフビル2F4号
営業時間
平日11:00~17:00 祝祭日11:00~17:00 水曜・木曜定休

TEL:080-1132-8507 (オーナー鹿山)

・川島本店

埼玉県比企郡川島町飯島450-1

営業時間
平日10:00~19:00 祝祭日10:00~18:00 水曜・木曜定休
TEL:049-297-6921
e-mail navi@arcjs.net
Homepage:http://arcjs.net/
Twitter :@Arc_Jewelry
Instagram :arc_jewelry_studio

 

 

 

いいね!した人  |  リブログ(1)

テーマ:

2014年7月にオープンした「CLOVER plus(クローバープラス)」さんのことは、

オープンした直後に取材して記事にしていますが、

あれから2年半という月日の間に、お店の形、方向が少し変わっています。

今読み返すと、現状とかなり違うことが気になるのも事実。。。

お店の記事を作るのはオープンしたタイミングが多いですが、

お店というのは、オープンした時が完成ではなく、それがあくまでスタートラインであり、

そこから日々変化・深化していき、一年経ったらダイナミックに変わっていた、ということがよくありますが、

CLOVER plusの変化は、よりお店の想いがくっきりと鮮明になった形となっていることを知って、改めて紹介したいと思います。

お店があるのは、連雀町にある蓮馨寺の裏通り沿い、

分かりやすい経路だと、本川越駅から北へ向かい蓮馨寺を過ぎ、

仲町交差点を左に折れてセブンイレブンを越えたら、また左に入って行く。

 

 

 

落ち着いた雰囲気が漂う蓮馨寺の裏通り沿いにそっとあるような、CLOVER plusさん。

 


 

 

一体お店がどう変わったのか、という内容は、外に掲示された看板に書かれていることですぐに解ります。

贈り物や縁起物のお店として個性を際立たせているのです。

川越にいろんな個人雑貨店がある中で、こういう切り口のお店というのは類を見ない。
『心に温もりや生きるチカラを与えてくれる「贈り物」…
クローバープラスは縁起物を中心とした贈り物の店です』

街を見回せば、川越にはいろんなところに「ご縁」をテーマにしたものが多くなって、

街としての流れにも沿っている感があります。

なぜ、贈り物・縁起物のお店に変化していったのかというのは・・・

単に、売れそうだからなどという表層的なことではなく、

CLOVER plusの店主篠原さんが行き着くべくして行き着いた形であり、必然的な形でした。

その経緯は後程明らかにします。。。

オープン直後にもその思いを語ってはいましたが、あの時はまだイメージの段階で、ここまでになるとは思いもしなかった。

今の形が篠原さんにとっての本当のCLOVER plusだと思うので、以前の記事は削除してこちらの記事を残します。

贈り物、縁起物のお店であり、そしてもう一つの個性、キッチン付貸しスペースの機能は、もちろん今でも、今後も、大切に続いていきます。

店内に入ると、篠原さんが「思い描いたものを全部表現した」という空間は、

一つひとつにこだわり、扉に、その取っ手に、棚に床、テーブルに至るまで、温もりある木がふんだんに使われています。

 

 

店内は二つの空間からなっていて、入口入ってすぐの場が、「楽La・てしごと」。

棚には、贈り物・縁起物をテーマにした雑貨がずらりと並ぶ。

現在取り扱っている作家さんは・・・
・atelierPOOKA
http://ameblo.jp/neko-pooka/
・ウシコデザイン
http://ameblo.jp/ushiko-design/
・SHOKO
http://ameblo.jp/cloverplus2014/theme-10096238443.html<br>
・Kemo
http://maki-koya.wixsite.com/kemo<br>
・はーべすと
https://harvest1995.jimdo.com/<br>
・恵雪
https://keisetu.jimdo.com/
・チョークピット
http://chalkpit.biz/
・Kira’s Stone
http://www.tennenseki-kirastone.com/<br>
・千慶
http://www.oshie.jp.net/
・花むすび
http://ameblo.jp/therapy-room-pale-moon/<br>

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 



 

そして店内奥の「楽La・くうかん」と名付けられた空間は、キッチン付きの貸しスペース。

そこは、ギャラリーとして個展・グループ展に、自分が講師となって開く教室・講習に、友人たちとの集まり、打ち合わせに、多目的な使い方ができる場です。

 

 

 

キッチン付きの貸しスペースというのが川越でも珍しく、

調理可の保健所の許可を取った場なので、洋を問わず料理はなんでも提供OK。お酒も提供できます。

楽La・くうかんの利用は例えば・・・

【個展・グループ展】
​■利用時間 11:00~17:00
●展示スペース ◇4.30×2.50=10.75㎡ ◇壁面4.30+移動壁4.31=8.61m
●天井 2.40m
●出入口寸法 高さ2m×幅0.70m
●テーブル寸法 1.80m×0.90m
●椅子のタイプ 通常イス・長イス・丸イス
■基本料金 《スポットライト・冷暖房サービス》
1日 /  6,500円
2日 /12,500円
3日 /19,000円
1w(6日)/24,000円
 ■サービス時間
 ●搬入として1時間(10時~可能)
 搬出は基本、営業時間内に終了(~17時)

【教室・ワークショップ・集まり〜料理作り含む・セミナー・打合せなど】
~ 60種類を超える様々な用途で利用されています ~
​■利用時間 11:00~17:00 [キッチン使用の場合、16時まで]
●広さ 23.18㎡(キッチンスペース含む)
●基本テーブルの寸法 1.80m×0.90m
●椅子のタイプ 通常イス・長イス・丸イス
■基本料金
*ワークショップや講座など、単独主催者さまの負担軽減を考えて《基本料金》を設定しています
それ以外の場合は、別途《追加料金》が発生致しますので、どうぞご了承ください*
​1h /  950円
2h /1,800円
3h /2,550円
4h /3,200円
5h /3,750円
1 日 /4,200円
​■追加料金 [パーティー・集まり・教室(生徒あり)・打合せ・企業イベントなどの場合]
■ドリンク¥300 ■ご用意ナシ¥200 ※小学生以下は100円引(0歳児は無料)
※上記のいずれか、人数分(教室は生徒分)の料金が発生致します    
※ 毎月開催の場合、不要 (キッチン使用のみ、¥100が人数分{教室は生徒分}発生致します)
※ キッチン使用の場合、ドリンクは不可となります
※ ドリンクをご用意の場合は、準備の関係で事前連絡をお願いします
■サービス時間
●準備として15分(パーティー・集まり・打合せ除く)
●仕込として10時~可能(カフェ・料理教室)
3h以上⇒1時間 2h半⇒30分 2h⇒15分

その他の利用、詳細はサイトからどうぞ。
「CLOVER plus」
http://cloverplus2014.wixsite.com/cloverplus
 

既に、単発や不定期だけでなく、様々な人がこの場を拠点にしていて、

定期的に開催されているものとしては、
【書き贈り 次回3/25】
【このんワンマンライブ次回3/25】
【f.k.t.cafe 】
【天然石・宝石の万華鏡WS】
【Merci Cafe 料理教室  次回2/24・25・26】
【パステル教室 毎月第3水】
【終活セミナー 】

などがあります。使い勝手の良さで講師陣に支持されている場。

【直近のイベント日程案内】
*2/18 ≪お料理女子会 * de 貸切≫
*2/19 ≪もち麦料理教室 * de 貸切≫
*2/25 ≪料理教室 * de 貸切≫
*2/26 ≪料理教室 * de 貸切≫
*3/10 ≪万華鏡 * ワークショップ≫
*3/11 ≪ワインパーティー * de 貸切≫
*3/15 ≪パステル和アート教室 *≫
*3/18 ≪料理教室 * de 貸切≫
*3/19 ≪料理教室 * de 貸切≫
*3/20 ≪料理教室 * de 貸切≫
*3/22 ≪万華鏡 * ワークショップ≫
*3/25 ≪このんワンマンライブ♪& 書き贈り≫
*3/30 ≪f.k.t.cafe * vegeと27アレルゲンレス≫
*4/15 ≪ペン字講座 *≫
*4/19 ≪パステル和アート教室 *≫
*4/22 ≪コラボイベント *≫
*5/17 ≪パステル和アート教室 *≫
*6/21 ≪パステル和アート教室 *≫

 

先月は、この貸しスペースで開催された読書会「川越読書旅団(K.R.B)」の模様を伝えたばかりです。

 

(読書会「川越読書旅団(K.R.B) -Kawagoe Reading Brigade-」毎月開催

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12241362039.html
 

そうそう、お店で様々なイベント開催されるだけでなく、

CLOVER plusがCLOVER plusとして他のイベントに出店する時もあって、いろんな展開をしてきたこれまで。「川越ハンドメイドの雑貨市」や「ままここ市」、いろんな場でCLOVER plusを見かけました。


 

(「第5回ベビー&キッズ マルシェ ままここ市」2015年12月5日開催

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12104390125.html

 

CLOVER plusの取り扱い作家の中にいる、「SHOKO」さん。というのは、

何を隠そう、CLOVER plusオーナーの篠原聖子さんのこと。
SHOKOさんは、パステルと色鉛筆のイラストを描く作家として活動していて、自身でお店をオープンさせたのがCLOVER plus。もちろん今でも作品制作は継続しています。

店内には、SHOKOさんコーナーがあり、いろんなものをモチーフに描いている中でも、

SHOKOさんと言えばやはり、ウサギや亀、お地蔵様など縁起物を描くことが多い。

何とも可愛らしいお地蔵様なのです。♪

 

 

 

 

 

自身が縁起物をテーマにして作品を制作することが多く、それをお店全体のテーマに広げたいというのは必然的な流れだったのかも。お店の変化はそういうことだったんです。

 

SHOKOさんの作家としての原点は小さい頃に遡ります。

小学生の頃から絵を描くのが好きで、

当時、時を同じくして、雑誌「詩とメルヘン」との出会いが大きな分岐点だったと振り返ります。

詩とメルヘンは、アンパンマンでお馴染みのやなせたかしさんが立ち上げた雑誌で、

SHOKOさんはその雑記を食い入るように見入り、詩にイラストに、夢中になって読んでいたのだそう。

「絵を描くだけでなく、詩も好きで当時から書いていました」

詩も絵も、そんな昔から触れていた。今の作風に、イラストと文字が入っているのは、そんな原体験が影響しているのでしょうね。

穏やかな気持ちにさせてくれるその作風には、

自身のためだけでなく、人に贈るためにオーダーする人も多くいて、

結婚・出産祝いや誕生日、新築祝いなどの記念日・お祝い事に、

オーダーメイドで絵と言葉を合わせた作品を制作しています。

中でも、SHOKOさんだからこそのオーダーだと思いますが、

その人の「大事な思い出」を絵にして欲しいというオーダーも舞い込んでくる。

どういうことかというと・・・

例えば、お母様の写真を持ち込んだ人は、写真の姿をそのまま写生するのではなく、

「母の元気だった頃、楽しそうにしている姿を描いて欲しい」と要望したりする。

つまり、記憶を絵に現して欲しいと。

一番好きなお母様の姿、あの時の姿、笑顔がまた見たい、

そう願うのは決して特別なことではなく、自然な思い。それをSHOKOさんに託すのだという。
「写真はあるけれど、思い出を絵として残したい方は多いんです」

そのためには、お母様にまつわる話しをじっくりと時間をかけて聞き、

相手の中にある、「あの時の姿」を絵にしていく。
そのようなオーダーを受けて制作しながら、
こういうCLOVER plusという場を作ろうと思ったのはとても挑戦的だと思いました。

そこにはどんなきっかけがあったのでしょう??

この場は初め、自身の制作アトリエにしようと考えていましたが、

いや、それだけでは勿体ない・・・
収まり切れない思いがむくむく湧き上がってくるのを感じた。

大変なことは承知しても、

「人と人を繋ぐ『場』を作りたい」

思いは定まって揺るがなかった。

そう思うようになったのは、特に、介護職に就いていた経験が大きかった、
印象的な場面に出会うことが多かったんです、とSHOKOさんは話します。

以前、自分の特技を活かし、レクリエーションとして

お年寄りにパステルを教えていたことがありました。
それまで絵を描いたことのないような人たちばかり、

初めは慣れず、自分にはできない、と口にする人たちが、

教えるうちにだんだんコツを掴んで楽しそうに自由に描いていくようになった。
その姿を見た時、

「こんなに人に喜んでもらえるなんて。自分が教えることでこんなに楽しそうにしてくれるなんて」と衝撃的な体験だった。
作家活動してきた中でも、味わったことのない感覚でした。
 

絵は人と人を具体的に繋ぐことができる、

その発見を、介護の現場で目の当たりにし、目の前がパッと広がるような感覚になった。
そうして一年間みんなで描き続けた絵、

最後にはそれをまとめてカレンダーを制作したのだそう。
初めは自分にできるのかしら?と話していた人がここまでできるようになった。

やってみれば意外にできるものね、と目を輝かせていた。

 

「絵でもなんでも、やってみればできるもの」

 

CLOVER plusに貸しスペースを作ったのは、いろんな人にさまざまな体験をしてもらいたい、

できるかしら?と迷っていても、やってみれば意外にできるもの、

ギャラリーで展示、教室の講師をしたり、習いに来たり、ぷちカフェ体験、委託販売、体験する場を作りたかった。

SHOKOさんはいつも明るく気さくな人。陽のオーラを発する人柄に、人が集まるのも必然かもしれません。

オープンから2年という時間の中で、大きな変化、というか話題としては、

CLOVER plusのマスコットキャラクターを生み出したことでしょう。

それは、SHOKOさんらしいキャラクターで、天使(Angel)とお地蔵様を掛け合わせた究極の縁起・・・

「Anji(アンジ)」です。!



Anjiは今後、立体展開されて店内に安置される、なんていう案も出てきて、

お店がパワースポット化していくかもしれませんね。

 

蓮馨寺の裏通りは、蓮馨寺に見守られた穏やかな空気が流れていて、

実は裏道散策に楽しいエリアで、「うらかわ」という言葉を、川越駅周辺の裏道にある個性的なお店、という定義を少し広げて捉えてもいいのではないかと思わせる。

蓮馨寺のうらかわなら、脇道を入った先に「カフェ1925」さんなどがあり、

裏通りを北に行けば、「松本醤油店」さん、「cafe蔵」さん、ガラスの「Blue moon」さんがあって、「川越ベーカリー楽楽」さんの方面へと道は続いて行く。

裏通りだけで、川越散策を満喫できてしまいます。

 

CLOVER plusがある場所からは、一番街へアクセスしやすく、

例えば店内貸しスペースを、一番街に観光に来た人が、ここで散策途中の休憩に使うこともできる。

自分たちだけで気兼ねなく場所を使いたいなら、

事前予約で『集まり』という時間貸しを利用すれば、休憩処としても独占して使えます。

家族で観光に来ていろんなお店に入っても、子どもの様子に周りの目がつい気になってしまう、そういう人は多いのではないでしょうか。

気兼ねなく、自分の家感覚で使用でき、ここに荷物を置いて散策に出かけることもできます。

遠方からの友人が川越に来られる、

そんな時に周りに気兼ねなく自宅感覚で使う空間としても良さそう。飲食の持ち込みも大丈夫です。自分仕様のカフェであり、自宅のように寛げる場所。
ここに荷物を置いて、手ぶらで歩いて回れるのが画期的。

 

この季節になると、CLOVER plusさんにも問い合わせが多くなるという毎年恒例の「川越つるし雛展」。市内数か所を会場にして、つるし雛が展示されているイベントは、CLOVER plusも会場の一つになっていて、今年も店内に展示されています。
今年は例年より会場が減りましたが、それでも力作揃いが各会場を彩っています。

 

 

 



2017年「川越つるし雛展」
■仲町観光案内所 “ つるし雛と貝合わせ ” ~ 3/7迄
■川越まつり会館(第2・4水休) “ つるし雛 ” ~ 3/7迄
■旧山崎家別邸(第1・3水休) “ ひな人形 壇飾り ” ~ 3/7迄
■クローバープラス(第1日・火休&3/1)“ つるし雛と 木目込&押絵雛と 御殿まり ” ~ 3/11迄
■小江戸蔵理 “ つるし飾り ” 3/2 ~ 3/8迄

いろんな使い方ができる多目的空間として始まったお店は、
人と人を結ぶ場所として、大きな展開をしてきました。

これからのCLOVER plusは・・・確固となった縁を大切にするお店として、これからも深まっていくでしょう。Anjiの活躍共々も楽しみです。♪

「CLOVER plus (クローバープラス) 」
川越仲町15-5
049-272-7783
mail clover.plus2014@gmail.com
OPEN 11:00-CLOSE 17:00
定休日 ≪火曜日・第1日曜日≫
夏季・冬季・臨時あり

http://cloverplus2014.wixsite.com/cloverplus

 

いいね!した人  |  リブログ(2)

テーマ:
一つの箱は、一人の人の世界が詰まっていた。
一つ一つの雑貨の作り込みと、それらが綺麗にディスプレイされ、その人にしか作り得ない世界がそこにありました。
横には、別の人の世界があり、そのまた横には別の人の・・・と、繋がっていく。
一人一人独立しつつも繋がって、全体がまた大きな世界を作っているようでした。
 
2016年11月にオープンしたのが、手作り雑貨のレンタルボックス「olive」さん。
お店があるのは、東武東上線霞ヶ関駅から歩いて5分、

牛角の交差点からかすみ北通りへ、東京国際大学の正門の横にあります。

まさかこの通りに・・・と思いながら歩いていくと、お店自体がまるで一個のハンドメイド作品のような佇まいで、そこに在った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

店内もまた、ハンドメイド感溢れる雰囲気で、手作りならではの温もりが伝わってきます。
oliveは、yochicoさん、ゆうゆさん、tomocoさんの3人の女性が始めたお店で、
みなそれぞれ作家としての一面も併せ持ちます。
yochicoさんとゆうゆさんは、二人で「pecolier+plus+(ペコリエ-プラス)」というユニット名で活動している。
oliveで惹かれたのが、霞ヶ関という地で手作り雑貨のお店が誕生したことと、オーナーが作家さんでもあったこと。
川越には、素敵な個人雑貨店がたくさんありますが、作家さんが立ち上げた雑貨店となると、数えるほどしか例がなく、興味深いです。
レンタルボックスはすでに空きが数えるほどという状況で、人気のほどが窺えます。
いや、その前に、このお店がレンタルボックスのお店だということは、言われないと気付かない人も多いかもしれません。
よく見かけるのは、ボックスが均一にずらりと並んでいるような光景だと思いますが、
ここは真逆で、あえてボックスの数を絞っているのもあって、すっきりしている。
普通に足を踏み入れた人は、雑貨店としてこういうディスプレイなんだなと思うほど、自然さがあります。
oliveで扱う作家さんは、みな一つ一つの作品を手作りで作っています。
細かいところまで妥協せず作り込み、自分が良いと思えるところまで時間と手間を惜しげもなく注ぎ込む。職人、という言葉とは少し違うかもしれませんが、いいものを目指して日々制作する姿は、そう表現したって遜色ないもの。
ゆえに、大量生産ができるものではなく、この前あったものは次に行った時はもうないかもしれない。ここに掲載するものはあくまでこの時あったもので、後日にはないかもしれません。
でも、一期一会も雑貨の楽しみの内に入っているはずで、
良いと思って買った瞬間は、その人にとっての運命の出会い。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
oliveは、単に物を買うという場だけでなく、人が集まるコミュニティのようになっていて、
店内壁際に設置された長いベンチには、日々、いろんな人がやって来て座り、お喋りを楽しんでいる。一時間以上滞在する人もざらにいるという。。。
今後は、店内でワークショップも開催していきたいと話し、コミュニティとしての顔はますます高まっていきそう。
 
 
 
 
 
 
・・・と、作品を見ていると、oliveのテイストが伝わっているはずですが、
もう少し分かりやすく伝えようとするなら、この時、oliveの3人と話していた時に話題に出たお店を挙げればよりテイストが分かってもらえるかも。
それは、一番街の「NORA」さん、NORAさんっていいよね、という話しになった。

(「NORA」一番街、隠れ家のようにある服と雑貨のお店

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11789331325.html 」)

NORAさんに置いている作家さんが、oliveにも納品しているケースもあり、ここでも手に入るものがある。
あるいは、一番街から脇道へ入った先、「KINONO」さんや「Hamano-ya」さんも、oliveの3人は好きなお店だと挙げていました。
(「KIKONO」カゴと帽子、ときどき雑貨。KIKONOの世界は広がっていく
 
 
(「Hamano-ya」ギャラリーと手しごといろいろ
 
oliveの作家さんが作るものというのは、同じものをずっと作っているわけでなく、
もちろん時期を意識してその時々で作るものは変わっていく。
季節による変化もoliveの楽しみで、今なら、もうすぐやって来る春を意識したものが並び始め。
時計を針を少しだけ巻き戻して、12月の時のoliveを振り返れば、
そこには、クリスマスリースや注連縄飾りなどが展示されて、年末年始を迎えるための準備に染まっていた。
 
 
 
 
(クリスマスを目前に控えた時期のolive)
 
oliveには、yochicoさんとゆうゆさんの「pecolier+plus+」による作品や、tomocoさんの作品も展示販売されています。
この3人というのが、3人ともどこか雰囲気が似通っていて、落ち着いているというか、おっとりというか、マイペースというか、作品のテイスト云々の前に、まず3人のテイストが似ているのだ。
個人雑貨店は、オーナー一人が切り盛りするパターンが多いですが、oliveのように3人でというのは珍しい、この3人だったからこそ、うまくいっているのだと思う。
ちなみに、oliveの3人は、みな霞ヶ関在住で、街の移り変わりを間近に見てきました。
女性3人によるお店olive、一体、どのようにしてこの3人は繋がり合ったのでしょう。
それにはまず、pecolier+plus+を紐解きましょうか。
今から10年以上前に遡ります。「plus」が付く前のこと、
ゆうゆさんがpecolierという名で布小物の作品を制作をしていたことから話しは始まります。
「自分が作った布小物に、ワンポイントで刺繍があったらもっと素敵になる」
そう思ったゆうゆさんは、刺繍のyochicoさんに声をかけ、布小物に刺繍を入れてもらうようになる。二人で一つの作品を作り始めた。
ユニット名は、シンプルに、pecolier+plus+に命名。5年ほど前のことでした。
二人揃ってお店で制作することもあり、ここが制作工房でもあります。
 
 
 
(二人の合作によるpecolier+plus+の作品)
 
tomocoさんとも出会い、3人で自分たちのお店を作ろうと、話しは少しずつ少しずつ前に進んでいったのでした。
(tomocoさんの羊毛フェルト作品)
いや、まだお店オープンまでには行き着かない、その前に、
pecolier+plus+として川越のイベントに出店していたこともあり、
出店していました、と話しを聞き、そのイベントタイトルを耳にした時に、!?と思った。
確か、その時のイベントの様子は記事にしていた。。。ということは、二人の出店は目にしているはず。あの場所に出店していたんですよ、と聞いた時に、、、記憶の引き出しを開いて、ああ!あそこにいたんですか!と思い至った光景がありました。
そういえば、確かに、布小物のブースがあったことを憶えています。
あのイベントの、あの場所に出店していた出店者が、のちのちに川越でお店を構えるまでになるなんて、こういう劇的なことに時折遭遇するから川越って面白い。
そのイベントというのが・・・

2015年4月29日(水祝)に開催された「川越ハンドメイドの雑貨市」。この時で3回目の開催でした。小江戸蔵里を主会場に、数多くのハンドメイド作家による作品が集結し、賑わったイベント。

雑貨市の定番となっているのがスタンプラリー、

当時全15ヵ所でスタンプを集めるか、9ヵ所のスタンプを集めて協力店で買い物するかすると、蔵里の受付でプレゼントと交換できるというお楽しみ企画がありました。

スタンプラリー協力店は、川越の人気店ばかり。

協力店の一つ、仲原町にある花屋「fiore-Nest」に出店していたのが、pecolier+plus+でした。

 

(「川越ハンドメイドの雑貨市Vol.3 雑貨ノ花サク」2015年4月29日開催

Nestには2ブース出展、pecolier+plus+布小物、iiceraハンドメイド雑貨。

(イベント出店時には、上の自作人形を名札代わりに付けていた二人)

雑貨市の時は毎回のようにNestさんに出店し、当時取材に来ていたJ:COMの「ちょっ蔵お出かけ!まちかど情報局」のみかねぇと八っちゃんのインタビューに答えたこともあり、
「自分たちのお店を構えることが目標です」と答えていた。
と答えていた時には、少しずつお店を開くための準備を進めていて、
例えば店内の木を塗る、木を打ち付ける、カウンターを取り付けるなど自分たちの手で行い、ハンドメイドでこつこつとお店を作っていたのでした。
ナチュラルで、木の温もりが感じられるお店にしよう、と。
本当の意味で、お店自体が3人の巨大な作品と言える。
準備期間としてはかなりの時間をかけていたことになり、満を持しての今年のオープンだったのです。
 
olive店内の掲示板には、霞ヶ関の動きを伝える「かすみがせき元気かい?!」通信が貼られています。
その情報紙にまつわる人物がいたから、oliveに繋がった経緯があります。
通信を執筆しているのは、霞ヶ関といえばの人、ノブさんです。やっぱりここでもノブさん登場。
ノブさんから、霞ヶ関に新しく出来た期待の雑貨店としてoliveを紹介されたのがそもそも知ったきっかけなのでした。
(「たまりば 博多屋」に集結する霞ケ関人たち)
ノブさんから聞いて来ました、とoliveにやって来る人もいるそうで、いろんな人に霞ヶ関の魅力を伝え、霞ヶ関に人の流れを作っている存在。
驚くのが、よくよく話しをしてみると、oliveのyochicoさんとノブさんは同じ霞ヶ関東中だということが判明したりして、不思議な縁を感じた。
・・・というか、地元愛が半端ない霞ヶ関では、地元に留まる、帰ってくる人がたくさんいるので、どこかで誰かと繋がってしまうのもある。。。
 
oliveは、いい意味で霞ヶ関的ではない雰囲気があって、
もっと俯瞰して捉えると、かすみ商店街、角栄商店街合わせ、霞ヶ関という街が大きく変わろうとしている流れの中にあるのだと思う。
少し前までは、霞ヶ関にこのような雑貨店が出来るなんて誰も想像できなかったし、
霞ヶ関に、まるで合わせたかのように同時期に新しいお店が続々と起こって、街の風景を変えている。通りにはお店巡りの楽しさが生まれ始めています。
かすみ商店街にあるのが、霞ヶ関人が集うカフェ、「Le cottage (ル・コタージュ)」さんがあり、
 
(Le cottage)
oliveさんより手前、「たまりば 博多屋」さんのことは今年初めに記事にしたばかり。
 
 
(「たまりば 博多屋」もつ鍋が人気の博多料理店 人が人を呼ぶたまりば 川越の霞ケ関
霞ヶ関の動きは、今年の川越の10大ニュースの一つに入るかもしれない、と思っているのですが、さらに・・・角栄商店街にも面白いお店ができ、これからじっくりと取材することになります、今年は霞ヶ関の話題が俄然高まってきています。
また、東京国際大学の正門向かって左手にolive、そして右手にあるのが川越パンマルシェや、
2016年12月4日のウェスタ川越で開催された「川越の『おいしい』そろいました
川越Farmer’s Marketからひろがる
川越産農産物とそれを使った食べ物・飲み物、雑貨、音楽など」に出店した「bakelike0044」さんがある。人気パン屋にカフェに雑貨店、本格的博多料理店までできて、全てこの通り沿いにあるという奇跡、お店を巡る楽しみが出てきた通りです。

 

(「bakelike(ベッカライ)0044」霞ヶ関で愛されるパン屋さん

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11534404579.html

一つの新しいお店が出来て、通りの雰囲気が変わるのはよくあること。
今となっては日常風景でも、振り返れば、あのお店があそこに出来てから通りが変わった、なんていう話しは、川越ではいろんな例が見られます。
考えてみてください・・・Hamano-yaさんがある寺町通りは、一番街に平行している細道で、
一番街からほど近いけれど、一昔前までは、地元の人以外で通る人はほとんど見れれず、
まして観光客の姿なんてまったく見られるものでなかった。
それがどうでしょう、細道にぽつぽつ新しい個人店が出来ていき、
すると、あえて細道を選んで散策する人が現れ、通りの雰囲気ががらりと変わっていきました。
今、寺町通りというのは川越らしさを感じられる穴場的知る人ぞ知る人気の通り。
きっかけを作ったのは、新しい個人店。
川越中心部の活気だけでなく、周辺地域でも同じことが起こっているのが、今。
小さな個人店が確実に街を変えていく、それがまた、川越らしい。
 
あちこちシャッターが閉まった状態から、ぽつぽつと新しいお店が出来始め、
再びシャッターが開いていく様子は、
oliveのボックスが、オープンから時間をかけて少しずつ埋まっていったこととなんとなくだぶる。
oliveのボックスはほぼ埋まっています、同じように霞ヶ関の商店街も、お店で埋まらないとは限らない。
oliveの棚を見ていたら、なんとなくだけれど、希望が持てる気がした。
 
 
 
 
 
 
oliveは、きっと、一人ではここまで来れなかったかもしれない、
誰か一人でも欠けたらだめで、
3人だったからこそ、今こうしてお店を開くまで漕ぎつけ、続いているのだと思う。
マイペースに、時間をかけて、
これまでの道のりと同じように、きっとこの先もゆっくりと歩んでいくでしょう。
ここにお店が在り続ければ、間違いなく街は変わる。
霞ヶ関に、新たな灯りが灯り始める。
 
「olive」
川越市的場北1-15-6
11:00~18:00
定休日:日・火・木・祝日
 
 
 
いいね!した人  |  リブログ(0)

テーマ:


 

本川越駅からクレアモールを北へ、
県道を越えて進むと、通りの両端に大正レトロな建物が立ち並ぶ、大正浪漫夢通りへと足を踏み入れる。
建物を臨みながら歩いて行くと、いつしか気持ちは大正時代へタイムスリップ。
うん?一軒の古民家に惹きつけられる。。。

戸に印象的なステンドグラスが嵌め込まれたお店が目にはいります。
道往く人が見つけると思わず声を上げるステングラス、
ガラガラと戸を引くと、中には想像もしていなかった空間が・・・!
大正レトロな雰囲気を醸しつつ、帽子や雑貨などがずらりと並んたお店。
大正浪漫夢通りにぴったりな雰囲気は、新しいお店ではあるものの、
いや、ずっと前からこの通りでお店を構えているような感覚も覚える。
しかし、よくよく掘り下げていくと、ああ!この通りにこんなにしっくりくるのは、そういう理由があったためだったのか、というストーリーが隠されている。。。
大正浪漫夢通りストーリーを体現しているようなお店、
2016年12月、大正浪漫夢通りに新しく出来たお店が、「マドモアゼル ルゥルゥ」さんです。

 

お店の場所は大正浪漫夢通り。
ちょうど、『プリア』でお馴染みの「川越陣力屋」さんの隣です。
ルゥルゥさんは、手作り帽子、雑貨、手刺繍雑貨などを扱うお店。
松本さんとシマヅさんという二人の女性が切り盛りしているお店です。
店内はそう、大正浪漫薫る雰囲気で、特に見上げてみて欲しい、照明がなんとも素敵なのです。さらに天井は古い建物そのものを生かしていて、雰囲気に重みを与えている。
帽子は松本さんによる手作り、シマヅさんの刺繍を合わせ、二人の作品が並びます。
他にも、落ち着いたナチュラル感溢れる様々な雑貨が並び、ついつい長居している場。
手作りする人のために、刺繍糸や生地なども豊富に揃えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

店内にはテーブル・椅子もあって、お喋りを楽しみながら空間に浸ることができる。
また、販売のみならず、店内では刺繍教室や洋裁教室も開催し、
他にも様々なワークショップを開催したいと二人は構想を練っていて、
お店を人が集まるコミュニティとして発展させていきたい、と二人は話します。
あんなことやこんなことを、大正浪漫の雰囲気の空間でいろんな体験をしてもらいたい・・・
夢はどこまでも広がっていく。
大正浪漫夢通り沿いに、こういうテイストのお店が出来たことが新しい時代を感じさせます。
川越には、古い建物を利用した雑貨店がいくつもありますが、
一番街と違う、昭和の街とも違う、大正浪漫の通りの古い建物に、
ナチュラル感のお店が出来たことが新しく、想像以上に通りにぴったり。

 

 

そう、考えてみればこの辺一帯は、
織り、編み、刺繍文化が定着していることも見逃せません。
ルゥルゥの手刺繍雑貨はもちろん、
ルゥルゥのすぐ隣には「川越手織り工房さをり」さんがあり、
通りには毛糸・手芸・ソーイング用品の「山久」さんもあり、
脇道を入った先には、「旧川越織物市場」がある地域でもあります。

(旧川越織物市場)
織物で栄えた川越が、歴史・文化は面々と今に受け継がれ、
その一つにルゥルゥというお店に現れていると感じずにはいられない。。。
 

マドモアゼル ルゥルゥの二人は、どこで知り合って一緒にお店を立ち上げようと思ったのでしょう。
そこに、大正浪漫夢通りらしいストーリーがあり、
間違いなくこの通りがあったからこそ、二人は出会い、引き寄せられた。
実は二人とも、大正浪漫夢通りに別々のお店を構えていて、
通りを利用している人なら、充分過ぎるくらいご存知でしょうが、
それぞれルゥルゥから歩いてすぐのところにある、
松本さんの帽子と雑貨の店「Blue Fairy」と、
シマヅさんお刺しゅう教室と雑貨店「iroiro」という二つの小さなお店でした。
当時使っていた看板が今の店内にもありました。

(Blue Fairy)
 

(iroito)
 

商店街の中で、別々のお店が一つになって新しいお店を作り上げる、
こういうケースは川越でもほとんど見られず、今後もそうそう実現できるものではないはず。
どちらのお店も温かい雰囲気で以前から根強いファンがいて、
また、Blue Fairyさんが好きな人はiroiroさんも好きで、その逆もしかり、
簡単にはしごできる立地が、さらに二つのお店の結びつきを強くしました。
二つのお店が合体するニュースは、こんなにハッピーな組み合わせはないと、
お客さんから「え!あのお店が一緒になるんだ!」と好意的に受け入れられ、
周りの商店街のお店jからも「一緒になるんだね。よかったね!」と多くの人に祝福された。
普通に考えたら、二つのお店が一つになることに
ここまで温かい反応ってあるものだろうかと思いますが、
二人の雰囲気に、同じ大正浪漫夢通りというお店同士で染まったテイストは、
一緒になることに何の違和感も生じなかった。

 

 

 

 

そうは言っても不思議に思うことがあるでしょう、
一体、二人はどういう経緯で大正浪漫夢通りに辿り着き、一緒にお店をやることになったのか。。。
まさに、大正浪漫夢通りが紡いだ縁は、
まず、「iroito」さんがあったのは、山久さんのすぐ隣。
それまではネットショップがメインで活動していたiroitoのシマヅさんは、
対面で販売したいと一念発起し実店舗を構えることを決意。
運命的に大正浪漫夢通りの空き物件に出会い、2014年2月にオープンしたお店でした。
当時から刺繍教室も開催していました。
シマヅさんはもともと、グラフィックデザイナーの仕事をしていて、
クライアントの依頼で手仕事の制作をしたことから、手で自分の作品を作ることに開眼した。
2010年頃から刺繍を始め、あっという間にはまり、この道を進んで行こうと定める。
「それまでは、顧客とパソコンだけに向かう日々でしたが、お店を開くと毎日たくさんの人と顔を合わせる。それが新鮮で刺激的でした」と話します。
 
一方の「Blue Fairy」さんと言えば、大正浪漫夢通りで5年もお店を構えていたことは記憶に新しい。
あるいは一般的に、「モヤさま」に登場したお店と言えば、ああ!とピンとくる人もいるのではないでしょうか。着物の「MiZU-AME」さんがある建物の二階にありました。

 

 

(「MiZU-AME」着物をもっと可愛く普段着に
http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11562334984.html
松本さんは、2001年に人に依頼されて帽子を制作した時に「Blue Fairy」を名乗り、帽子作家として活動をスタート。
大きな転機となったのは、大正浪漫夢通りに2001年にオープンした「チャレンジショップ夢乃市」のことを挙げる。
現在のルゥルゥの向かいあたりに店舗があり、当時チャレンジショップという取り組みは画期的で多数のメディアにも取り上げられました。
地域活性化を目指し、川越市で起業・創業したい人に店舗を貸し経営のノウハウや独立開業の支援をするプロジェクトは、独立希望のたくさんの人がお店を経験し、ここから巣立っていった。
(例えば夢乃市第一期生には、一番街の「ベトナム小粋雑貨サニーサイドテラス」さんがいます)
Blue Fairyの松本さんは第三期生として夢乃市で一年間営業していました。
その後、紆余曲折ありながらMiZU-AMEさんの二階で自身のお店Blue Fairyを構え、
さらに5年後、2016年12月にマドモアゼル ルゥルゥをオープンしました。
振り返ると、チャレンジショップから始まり、二階のお店、現在のお店と、
一貫して大正浪漫夢通りが拠点だったことが分かります。
離れようとしても離れられない、
この通りに愛され、この通りで生きていくことを運命づけられているような人。
ちなみに松本さんは、帽子制作に留まらず、
洋裁の困りごとはこちらへ的にいろんな依頼が舞い込み、応えていることも知られている。
川越リトルプリンステニスクラブのマスコットキャラクターであり、
宇宙最強のテニスプレイヤー「テニボ君」の洋服を作ったのは実は松本さん。

(「小江戸蔵里キャラクター祭り Reply」2016年11月5日(土)、6日(日)
http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12209912325.html
 
お互い同じ通りでお店を運営していましたが、それでも、一緒にお店をやるに突き進んでいくには、
まだまだ大きなきっかけが必要だった。
最後の一押しになったのが・・・
ここで、もう一人の人物を紹介する必要があります。
現ルゥルゥがある建物で、ルゥルゥの以前にあったお店が「空想工房」さん、
空想工房の山口さんがまさに二人の接着材役になった話しは避けて通れません。
今考えると、同じ通りに、「Blue Fairy」、「iroito」、「空想工房」という個性的なお店があったことは奇跡的。
3人はクリエイター同士意気投合し、大正浪漫夢通りへの想いもひと一倍持ち、
この通りを盛り上げようと動き始める。
そこから生まれたのが、2016年4月に小江戸蔵里で開催された「大正浪漫夢通り三人展」でした。
大正浪漫夢通りで繋がった3人による展示という、斬新な切り口の展覧会でした。

 

(「大正浪漫夢通り三人展」2016年4月)
この展覧会をきっかけにして、松本さんとシマヅさんは、二人でお店をやることを決意。
「今考えると、あの展覧会がなかったらこのお店はなかったかもしれない」
と二人は頷きながら振り返っていました。
 
二人が新しいお店をオープンしても、三人の繋がりは終わらない。
空想工房さんがお店で提供していた人気菓子「金の成る木焼き」は、
なんとマドモアゼル ルゥルゥが引き継ぎ、
今では松本さんとシマヅさんが手作りして、店頭で販売しているのです。(!)
なぜお店に焼き菓子が?という疑問は、
大正浪漫夢通りならではのストーリーが潜まれていたのでした。

ルゥルゥの名物というか、大正浪漫夢通りの名物に育っていって欲しいと話しています。
その名称からは想像できないような優しい味で、大正浪漫にぴったりの味。
食、というのもルゥルゥを構成する大事な要素かもしれない。
そうそう、今年のお正月には、店頭で金の成る木焼き含め、温かいドリンクを用意して、初詣客に振舞っていた

(正月に店頭販売する松本さん)
 
実は、ここで知られざる素顔を知らせる時が来ました。きっと誰もが驚くでしょう。。。
店主の一人、松本さんは、帽子作家という枠に捉われず、
歌やダンス、芝居といったパフォーマーとしても知られ、
その躍動する雄姿はこの三年間間近に見てきました。
たぶんこれから紹介する話しは、
帽子作家さんが舞台でパフォーマンスを?と意外に思われるかもしれませんが、
いや、松本さんの中では帽子作りも舞台作りも繋がっているもので、一貫している。
今日はこの帽子にしよう、やっぱりこっちかな、という帽子のワクワク感、
目の前で華麗な舞台が繰り広げられるワクワク感。非日常の楽しみとして共通していた。
舞台というのは特にミュージカル。
川越でミュージカルと言えばとい存在、元宝塚歌劇団の飛翔ひかるさん率いる「ミュージカルカンパニーすてっぷ1」の公演に毎年のように参加しています。
そう、考えてみれば、松本さんの帽子はミュージカルにそのまま使えような雰囲気があり、舞台映えするような帽子だと気づく。
舞台に向けてはいつも、Blue Fairyを運営しながら時間を縫って稽古に励んでいた松本さん、
二つを両立してこれたのは、なにより舞台が好きで、あの非日常空間が大好きだったからに他ならない。
もちこんこれからも、ルゥルゥを続けながらミュージカルの舞台に立ち続けたいと話しています。
昨年は、2016年8月26日、27日川越市民会館やまぶき会館に行われた
ミュージカル「ZORRO~マスクの下の涙」に出演して多くの観客を魅了しました。
松本さんは、出演するのみならず、一部衣装の制作協力もしています。

 

 

 

(ミュージカル「ZORRO~マスクの下の涙」2016年8月26日、27日川越市民会館やまぶき会館
http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12195421060.html
 
2015年8月には、シェイクスピアの不朽の名作、「ロミオとジュリエット」の舞台に出演。

 

 

(「ミュージカル『ロミオとジュリエット』 レビュー『flap!』」2015年8月28日29日
http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12068215748.html
 
そして、2014年公演、この年から松本さんはすてっぷ1の舞台に上がるようになって今に続いています。
記念すべき舞台は、これもシェイクスピアの「ハムレット」。

 

 

 

 

「チャリティーロックミュージカル『ハムレット』」2014年8月31日川越市民会館大ホール
http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11920372875.html
 
それに、2016年5月の川越青年会議所のメイン事業「こころおどるKAWAGOEフェスタ」では、
昭和のファッションショーにすてっぷ1の一人として参加し、レトロな服装で颯爽と登場しました。


 

 

(「こころおどるKAWAGOEフェスタ」2016年5月5日仲町交差点~連雀町交差点、蓮馨寺

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12157801130.html )

 

という、川越の街をミュージカルの非日常空間に彩ってきたこれまで。

さらに言えば・・・やまぶき会館だけではなく、

実はなんと、ここ大正浪漫夢通りをすてっぷ1がミュージカル舞台に仕立て上げたこともありました。

 

 

(2015年7月川越百万灯夏まつりより)


大正レトロな町並みに合わせるように、どこか懐かしいようなショーを魅せたすてっぷ1。
これに限らず、大正浪漫夢通りは、いろんなイベントの舞台になることも多くあり、
非日常の楽しさも体感できる通りである。
誰もがすぐに思い浮かべるあろう、春の鯉のぼりはたくさんの人が見上げ、記念写真に収める恒例行事。

 
川越のイベントでは、大正浪漫夢通りを舞台にしたものも多くあり、
毎年GWに行われる「川越igoキッズまつり」は大変賑わいます。

(「川越igoキッズまつり」大正浪漫夢通り)
 

(2016年に行われた大正浪漫夢通りイルミネーション)
 
大正浪漫夢通りから発信する川越の魅力、
二人が先に見据えているのは、この通りの魅力を生かして楽しいことをやる。
「例えば、大正浪漫のレトロな服を作って、この通りを背景にして写真撮ってもらったら楽しいはず」
食べ歩きの手には、そうだ、成る木焼きがあってもいい。アイディアはどこまでも羽ばたいていく。
いわゆる着物とは違う、大正レトロな装いを発信することが、
通りの魅力を高めていくことになるはず、と想いは一致している。
大正浪漫夢通りへの思いはどこまでも深い。
それはあの、展覧会でも存分に感じられたものだった。。。
「大正浪漫夢通り三人展」で、実は、自身の作品だけでなく、
三人を繋げた大事な要素である、『大正浪漫夢通り』も作品として発表されていたのです。
通りにある昔ながらの建物をモチーフにして、一つ一つ手作りで制作した、
手作り大正浪漫夢通りも展示されていました。

 

 
マドモアゼル ルゥルゥ、大正浪漫夢通りの魅力を発信する地として、
これからの活躍が期待されます。♪

「マドモアゼル ルゥルゥ」
川越市連雀町11−5 大正浪漫夢通り
11:00~17:00
定休日水曜日
049-298-5558
帽子に関する問い合わせは
080-6523-9677 松本まで
 

 

 

 

 

 

 

いいね!した人  |  リブログ(1)

テーマ:

家にたくさんある靴の中で、

どうしてかいつもこの靴を選んでいる、ついついまたこれを履いていた、

自然と、本能的に心地良さを求めて選ばれる、靴。

そんな靴がTSUIなのだと思う。
つい選んで、つい出かけて、きっと川越でつい見かけることも多くなっていくかも。


お店があるのは、川越駅東口からアトレとmodiに挟まれた道を東へ進み、

川越街道とぶつかる三番町交差点を越えてさらに進む。

川越街道を越えると流れる空気がゆったりとなり、

この細道の先にはあのお店、ここを行った先には・・・と個性的なお店と出会える

「うらかわ」エリアに入っていく。

通りを真っ直ぐ進み、通り沿い右手に見えるのが、古道具・古雑貨の「Utakata」さん。


言わずもがなの川越の人気店で、Utakataさんが入る建物は、さらに奥へと続いていて、

その先にはチラリと看板が見えています。

この先にも何かが・・・??

心臓の鼓動が一気に高鳴る。




この先に何かが・・・?と進んで行った先に、この場所にこんな素敵なものが!と

想像以上のものとの出会い、うらかわならではのわくわく感は既に始まっていました。

きっと素敵な出会いが待っているはず。

建物と建物の間を歩を進めて行くと、「本当にここに??」という不安が一瞬よぎるのは、

他のうらかわのお店に辿り着くのと同じ体験。

しかし、目に入ってきたその空間は、やっぱり想像を超えていました。。。

Utakataさんの奥、2016年4月にオープンした、靴の「TSUI(ツイ)」さん。




 

店内は、出来る限りハンドメイドで改修し、自分たちの靴の世界観に合う空間を作り上げました。

そこはまさに靴のための空間。

什器も靴に合うものをと考え、自分たちで制作したというこだわり。

TSUIは「つい」履きたくなる靴がコンセプト。
「『つい』=『無意識』=『お気に入り』
無意識で、ついいつも履いてしまう、
そんな日常の定番になれる、お気に入りの1足を心をこめてお作りします」。

TSUIさんの営業は土日の営業と、+平日が1日が基本、

8月は月曜日もオープンしています。

翌月の営業日はサイトで告知されています。

「TSUI http://tsuishoes.jp/


川越で個人の靴屋というお店自体珍しく、

さらに自分たちで作った靴を販売しているとなると、ここが唯一。

木の什器には様々な色や形の革靴がずらりと並び、靴にまつわるシューケア用品なども揃っています。

並んでいる靴は、販売しているものではなく、サンプルの靴。

TSUIはオリジナルの木型を使用し、パターンオーダーで受注生産していて、

丁寧に1足、1足手作りで作っています。


この場所は、こういうデザインの靴があるというショールームであり、

サンプルの靴を確かめて、

「この色がいいな」「この形にしたい」など想像を膨らませることができます。
 





デザインはシンプルで、どんな生活シーンにも合う王道を目指しています。

まずは、シューフィッターの資格を持つTSUIの前田さんが足型を計測し、
皮見本を見比べて色を決め、紐やソールの素材を自由に組み合わせ、と一つ一つの要望を聴いてくれ、

カスタムオーダーで自分だけの靴を作ることができます。



靴の選び方からお手入れの方法も前田さんがアドバイスしてくれます。

サイズ展開は、

Women's sizes:21cm~24.5cm

Men's sizes:24.5cm~28cm

製作期間としては約2ヶ月半(受注の状況により異なります)。

カスタムは自由ですが、ただ、たくさんの選択肢があることで迷ってしまうこともあり、

そのためにもサンプルの靴が並んでいることで、

「この色にするとこういう感じになるんだ」と選ぶ参考になります。

そういう意味でも、TSUIさんは実際に体験できるショールームを作りたかったのだそう。

直感でこの色がいい!とすぐに決まる人もいれば、

一度家に帰って考えてからじっくり決める人まで、靴作りはまさに十人十色。


TSUIさんはそのオーダーシートをもとに、

デザインから底付けまで、全ての製造工程を

川越にある工房で手作りで作っています。

シンプルに作る基本代金は39000円+税。同じことを都内でやろうとしたら10万は軽く超えるでしょう。

と、都内から来た人も驚いていたくらいの価格。

オリジナルの木型を使用していることが、この低価格に繋がっています。


革靴というと男性っぽいイメージがあるかと思いますが、

TSUIの靴は、男性はもちろん、

女性が見ても「カッコイイ」と思えるような革靴を目指している。

そして実際に、TSUIさんでは女性が自分だけの靴を作りたい、とやって来ることが多いそう。





さらに、TSUIで靴を作る楽しみは、オプションで自分仕様にカスタムできること。

例えば飾りを入れることもでき、なんとそれも手縫いで行っています。
 



こういう細やかな要望に応えることができるのが、個人の強みでもあります。

そして、店内の一角には、TSUIとは別ブランドである

TSUIの革を使ったレザーアクセサリー「‎Rirry Ricca‬」の展開もあります。




 






TSUIの前田さんは川越、古谷地区の出身。

夫妻は同じ靴の専門学校で靴作りを学び、

卒業後は二人は違う靴メーカーにそれぞれ勤務していました。

前田さんは義肢装具を作るメーカーで働き、

奥様は紳士靴を作っていて、当時から、

女性がカッコイイを思える革靴がもっとあたらいいのに、という思いを抱いていたことが、

今の靴作りに影響している。

二人働いていた時から、

「いつかは自分たちのオリジナルのブランドを立ち上げたい」という思いを胸に秘めていました。

まず始めに革小物のブランドを立ち上げ、鬼子母神の手創り市など各地のイベントに出店を重ね、

そしてついに、靴のブランド「TSUI」を起こしました。

初めての受注会は、2015年11月のこと、

群馬県富岡市での企画展『Art Craft Market』に参加した時のことでした。

二日間の開催でしたが、多くの人にTSUIの靴を体験してもらい、好評だった。

2016年5月には、長野県で開催された松本クラフトフェアの
同じ事務局が企画している『工芸の五月』というイベントに参加。
一ヶ月間という長いスパンの出展で受注会を行っていました。


TSUIさんは、お店オープン直後から川越のイベント出店していて、

「へぇ、こういうお店が川越に出来たんだ」と話題になっていたお店。

靴というところがまず目新しく、その質に驚き、今までの川越にない新鮮さを感じていた。
川越最大の雑貨イベント、「ハンドメイドの雑貨市」では、小江戸蔵里の広場に出店していました。

 






(「川越ハンドメイドの雑貨市」2016年4月16日、17日

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12151079128.html

そして、2016年7月、シボネボルケで行われた「かみ吹丘のウラカミ市」にも出店していました。

シボネボルケの林の中にすっと溶け込むようなレザーアクセサリーや革靴、

こういう革製品っていうのもなかなかない。





(「かみ吹丘のウラカミ市」7月24日シボネボルケの林で

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12184343402.html


今後の展開としては、2016年11月に川越織物市場で行われる

「アートクラフト手づくり市」でもTSUIさんの靴と出会えるかもしれません。

(「アートクラフト手づくり市in織物市場2015」11月14日15日旧川越織物市場

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12096482650.html


TSUIさんは、靴という特性上、

「自分たちの靴を見てもらえるショールームを作りたかった」とずっと願っていた。

革製品をネットで販売する作家さんは多いですが、

靴というのは見てもらって試着できた方がいい、

工房とは別に、TSUIの靴を五感で感じられる場所を、というのが実店舗へ繋がる発端だったそう。

お店があることで、修理など何かあればここに持ち込めばいいんだ、という安心感が生まれる。

今まで都内に靴を買いに行って、修理も都内まで行っていた人が、

川越にTSUIが出来て、求めていたものがついに、と喜ぶ人も多いそう。


個人の靴屋、という、TSUIさんにある今までの川越にない新しさ。

川越がさらに魅力的になっていくだろうなというわくわく感があります。

この場所にお店を構えたという話しが、まさにTSUIさんらしいです。

この場所は、いや、この場所でなかったら

TSUIさんは誕生していなかったかもしれないというくらい、重要なことでした。

TSUIさんがある奥まった場所にお店を構えるなんて、目立たないし、普通に考えたら難しい。

ここをあえて選んだ理由として、Utakataさんの影響もあったそう。

(Utakataさん)

Utakataさんは「うらかわ」カルチャーを代表するお店で、数多くのファンがいるお店。

TSUIの前田さんは、

「Utakataさんの古道具、古雑貨を好きな方は、TSUIの靴も合うのではないかと思いました」と話します。

二つのお店が同じ並びにあることで、相乗効果で場の魅力が高まり、

ここだけで、うらかわ散策ができるよう。

今のように、うらかわのお店巡りが定番となったのは、

間違いなくお店自身が積極的に発信しているからです。

Utakataさんがお店に来たお客さんにTSUIさんのことを紹介する、

ソコノワさんがTSUIさんのことを紹介する、

ピケニケさんがTSUIさんのことを紹介する、また、その逆もあって、

紹介で知った人たちが「歩いてすぐなら行ってみよう」とお店を巡っています。

他の街では有り得ないことかもしれませんが、

川越の個人店文化は、個人店の輪で支え合っているところがある。

TSUIさんの店内には、というかTSUIさんの店内にも、と言った方がいいですが、

いろんなお店のショップカードが置いてあり、

TSUIさんに来て、さあ、次はどこに行こう、と楽しみが広がります。


うらかわのお店は歩いて回れる距離に点在しているというだけでなく、

お店同士の繋がりも強くて、

例えばTSUIさんからほど近く、住宅街にあるpique-nique(ピケニケ)さんとは、

自然とコラボの話しが生まれて、

「pique-nique」×「TSUI」というコラボピアスを制作し、ピケニケさんのみで展示販売しています。


  



(「Coffee&winestand pique-nique-ピケニケ」住宅街のオアシス的カフェ

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12075529697.html

素材はレザー。金属アレルギーの人でも着けられる樹脂の金具をつけています。
ピケニケだけの限定カラー、ピケニケカラーの白×水色でまとめています。


ピケニケさんに来たらお隣の花のd'ici peuさんへ。

(「d'ici peu(ディシプー)」ここにしかない空間とここでしか出会えない花へ

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11566121588.html


川越街道を逆に戻り、

ソコノワさんをはじめ、素敵なお店が詰まったあの建物に寄るのもうらかわ散策です。
 

ちなみに、TSUIの前田夫妻は以前からよくデイリースタンドコポリさんに行っていて、

そこでソコノワさんと知り合ってから、いろんな展開が広がったと振り返ります。


川越八幡宮近くにある焼き菓子の野里さんや、花のKONOHAさんにもすぐ辿り着く。

(「やき菓子 野里」自分を大事に。人を大事に。八幡通りにある焼き菓子専門店

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11573146131.html


近い距離の中で、靴や雑貨や食事、花、お菓子といった、

それも川越で人気のものばかりが体験できるという奇蹟。

・・・という、うらかわのお店も、

以前はあえての裏という逆転の言葉でしたが、

もう、その注目度は「裏」というのがしっくりこないくらいの街の変容で、

川越のスタンダードになっているようなお店ばかりです。

そうそう、うらかわを代表するアーティストのLILOさんは、

今や川越の顔的な存在にまでなっている。

いずれまた、うらかわのお店を回るスタンプラリー企画など出来たら楽しそうですね。

(「うらかわスタンプラリー当選番号発表」 

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11949511765.html



川越の人は、いい物をいいと選ぶ目を持っていて、

例えば帽子ならKIKONOさんの帽子は、オーダーで自分だけの帽子が作ることができ、

街のあちこちで、

「あ、それKIKONOさんですね。自分もです」と会話が生まれるくらいの浸透度。

既製品ではなく、自分仕様にこだわる人が多いのも川越の特長かも。

(KIKONOさんの帽子たち)

では、それなら。と思う事があります。

これからは川越で、「あ、その靴TSUIさんですね。自分もです」

なんていう会話があちこちに生まれるくらい、

この靴が広まって欲しい、いくはず。

川越的パターンとして、川越の個人店がそのアンテナでキャッチし、

推していくうちに川越内で広まっていた、というそのままがTSUIさんも再現されそう。






思うのは、物を見る川越の人の目というのは、

この街に住んでいるからこそ自然と育まれる感性があると思う。

川越は、いい物を使い込んで味が出るのを楽しむ人が多いのは、

一番街の蔵造りの町並みが今に残っていることに現れているよう。

価値ある古いものを大事に大事にし、残そうとする、

それによって味が出て、たった一つのものになっていく、のを楽しむ。

街の人の感性は、帽子を選ぶ時もそうだし、

靴を選ぶ時にだって知らず知らずのうちに発揮されているはず。

だからTSUIは、川越にとって待望のお店なんです。

使い込むほどに味がでる、

革靴以上にこの言葉が当てはまるものってなかなかないですよね。

と、思いを巡らせている時に、

前田さんが二つの靴を目の前に置いてくれたのでした。

「二つの靴、見比べてください」

見ると、どちらの靴もTSUIに違いなかった。

が、よく見ると・・・明らかに風合いが違う靴が二つでした。


一つはお店で置いているサンプルの靴、

そしてもう一つは、長い時間経たもの。

TSUIの靴は、使えば使うほど味わいが生まれ、

育てていくような愛着で接していくうち、靴も応えてくれて生長していく。

靴は、長い時間をかけてその人の使い方でしか生まれない風合いをまとい、

世界に一つだけの存在になっていく。

「靴はメンテナンスして履いていけば一生履けます」
TSUIを靴を、何十年と履いたら一体どんな風合いを醸しているのだろう。

きっと、Utakataさんにあるような、古道具たちのような雰囲気になっているのかも。


一足の靴があることで、生活がちょこっと変わり、

家でもつい見たくなり、つい触りたくなり、
明日への期待が高まる。

そして、ついつい履きたくなる、ついつい出かけたくなる、今日が始まる。

さあ、靴を履いてどこ行こう。


「TSUI(ツイ)」
埼玉県川越市仙波町2-17-17-103(※三番町の信号のすぐ近くです)
TEL : 049-293-8234
E-MAIL : tsui.tsui.mail@gmail.com
Facebook : check ”TSUI”
Instagram ID : tsui_shoemaker
OPEN : 12:00 - 19:00
不定休(制作日やイベント出店等があるため、不定休の形をとらせていただいております。
ブログにて月毎の営業日をお知らせしていますので、そちらをご覧下さい。)
http://tsuishoes.jp/

駐車場:すぐ近くに60分100円のコインパーキングがございます。
※クレジットカードご利用いただけます




いいね!した人  |  リブログ(0)