経済協力28兆円、米中首脳が北朝鮮問題で協調演出
メラニア夫人、「福」の文字書く
11月8日午後から北京入りしているトランプ米大統領は11月9日、米中首脳会談に臨み、習近平中国国家主席に対して北朝鮮問題や貿易問題を中心に中国と交渉、北朝鮮問題では両国は一定の協調を得たが、北朝鮮への制裁では中国側は従来のスタンスを崩さず、平行線のままで終わり、貿易不均衡問題については痛み分けに終わった。
この日、ファーストレディ同士の交流も行われ、習近平国家主席の夫人である彭麗媛さんはトランプ大統領夫人であるメラニアさんと北京市東城区の小学校を参観。授業参観では中国伝統料理の教室や天文、書道などの見ながら、実際に書道では「福」の文字を書いた。
ファーストレディ同士の交流はオバマ前大統領夫妻が訪中した際も行われおり、同様の書道での交流だったので二番煎じで代わり映えがしないものだった。
北朝鮮問題については、トランプ大統領は会談後の共同記者会見で「すべての国が協力して、残忍な北朝鮮への兵器や資金の供給、貿易をやめなければならない」と話したが、習近平中国国家主席は対話重視を優先し、立場の違いも目立った。
一方、米中企業が総額約2500億ドル(約28兆円)の契約を結ぶなど、中国側は経済的な協力の強大さを演出し、米中のウインウイン関係遂行を強調した。
9日夜の晩餐会では中国の伝統料理が振る舞われ、トランプ大統領の孫娘のアラベラちゃん(6)が中国語の曲を歌う動画も披露された。
トランプ米大統領は8日、北京の故宮で習近平国家主席にアラベラちゃんが中国語の曲を歌う動画をタブレット端末で披露。
習氏もアラベラちゃんの中国語レベルに「Aプラスだ」と太鼓判を押した。
動画には、中国語の学習書「三字経」の一部や古典的な詩を朗読する姿も入っていて、中国語を学ぶアラベラちゃんは中国人の間でも有名。習氏は「国内では既にお子様スター級」と持ち上げ、「訪中してほしい」と伝えて蜜月ぶりを示した。
アラベラちゃんはトランプ氏の長女イバンカ大統領補佐官とクシュナー大統領上級顧問の長女。4月に米中首脳会談が行われたフロリダ州のトランプ氏別荘でも、習氏夫妻に中国語の民謡を歌うなど、友好ムードづくりに一役買っていた。
ポスト「一国二制度」問う動き 香港
返還50年後の色は赤と黒 香港青少年座談会
空母「遼寧」、時間差で香港へ 連載 「一国二制度」の前途(下)
民主化進まず格差拡大、独立論の背景に 連載「一国二制度」の前途(中)
中国から移民増、狭さに悲鳴 香港・中国返還20年(上)
民主化デモは大幅減少 香港返還20周年
急成長する新型レンタサイクル業界 中国 ofo、摩拝単車に他社急追
中国返還20周年で汚職「赤信号」 前行政長官に禁固1年8月 香港
有力候補一本化できず激戦に 香港行政長官選
旺角暴動の3被告、有罪に 香港区域法院(地裁)
林鄭月娥氏の優位変わらず 支持率は低迷 香港行政長官選挙
中国返還20周年で汚職「赤信号」 前行政長官に禁固1年8月 香港
【中華の顔】
上海市トップになった習派の李強氏 【中華の「顔」】
去就が注目される中国の王岐山・党中央規律検査委書記【中華の「顔」】
鳥取の星空をPRする香港人写真家ウィル・チョーさん 【中華の「顔」】
香港メディア大手ネクストメディアの黎智英(ジミー・ライ)元会長【中華の「顔」】
台湾の国民党主席選挙で先行する呉敦義前副総統【中華の「顔」】
朝鮮半島問題で中国の立場を説明する王毅中国外相【中華の「顔」】
大気汚染改善を自賛する陳吉寧中国環境保護相 【中華の「顔」】
政協副主席への就任濃厚な香港の梁振英行政長官【中華の「顔」】
汚職スキャンダルがヤマ場を迎える香港の曽蔭権前行政長官【中華の「顔」】
議会での宣誓問題で議員活動ができない游蕙禎香港立法会議員【中華の顔】
中国を支那と表現した梁頌恒香港立法会議員 【中華の「顔」】
香港立法会選でトップ当選、脅迫受ける朱凱廸氏 【中華の「顔」】
【香港立法会選挙2016 連載インタビュー 香港「自治」の行方 第1回~第10回】
劉慧卿民主党主席(上) 香港「自治」の行方 識者に聞く 連載第1回
劉慧卿民主党主席(下) 香港「自治」の行方 識者に聞く 連載第2回
呉秋北全国人民大会代表(上) 香港「自治」の行方 識者に聞く 連載第3回
呉秋北全国人民大会代表(下) 香港「自治」の行方 識者に聞く 連載第4回
新党「香港衆志」の羅冠聡党主席 香港「自治」の行方 識者に聞く 連載第5回
親中派団体「愛港之声」代表の高達斌氏 香港「自治」の行方 連載第6回
香港誌「前哨」の劉達文編集長(上) 香港「自治」の行方 連載第9回
香港誌「前哨」の劉達文編集長(下) 香港「自治」の行方 連載第10回
☆ ~ ★ ~ ☆ ~ ★ ~ ☆ ~ ★
同性婚を認める米国最高裁判決をきっかけに中華圏では同性婚の合法化をめぐり、賛否が先鋭化しつつある。とくに5月に発足した台湾の蔡英文政権は総統選で蔡氏が同性婚容認を掲げたため、与党・民進党の立法委員(国会議員)らが性的少数者(LGBT)による同性婚推進派の意向を反映する形で合法化に向けた法案準備を本格化させている。香港でも同性愛差別撤廃条例案の制定の動きが強まり、中国でも性の乱れを抑止できず、欧米型の同性婚推進や性交避妊教育の推進が市民権を得始めている。(香港・深川耕治)
同性婚を認めている国は22カ国、同性カップルの権利を保障する制度を持つ国・地域は29カ国・地域。アジアでは台湾以外にタイ、ベトナムも国会での法案審議が準備されつつある。
同性婚が認められる国・地域は以下の通り。
オランダ、ベルギー、スペイン、ノルウェー、スウェーデン、ポルトガル、アイスランド、デンマーク、フランス、南アフリカ、アルゼンチン、カナダ、ニュージーランド、ウルグアイ、イギリス、ブラジル、米国、メキシコ、ルクセンブルク、アイルランド、グリーンランド(デンマーク自治領)、エストニア、コロンビア、フィンランド(2017年より)
登録パートナーシップなどを持つ国・地域は以下の通り。
フィンランド、グリーンランド、ドイツ、ルクセンブルク、イタリア、サンマリノ、アンドラ、スロベニア、スイス、リヒテンシュタイン、チェコ、アイルランド、コロンビア、ベネズエラ、エクアドル、オーストラリア、イスラエル、ハンガリー、オーストリア、クロアチア、ギリシャ、マン諸島(英王室属領)、ジャージー諸島(英王室属領)、ジブラルタル(英国領)、マルタ、エストニア
※デンマーク、スウェーデン、ノルウェーにおいては登録パートナーシップ制度にあるカップルが同制度にとどまることは可能だが、新規にパートナーシップを登録することは不可。
アジアではこれまで同性婚が認められた国ないが、タイ、台湾あるいはベトナムにおいて法案が可決されればアジア初となる。
写真は香港での同性愛差別撤廃条例を通過させるための民主派デモ。
中国共産党一党独裁に反対し、民主化を求めるデモのはずが、2014年7月1日の民主化要求デモでは、先頭に同性愛差別撤廃を求める巨大なレインボー旗が広がり、民主化デモを完全に乗っ取る形になったため、同デモに毎年参加していた、同性愛に反対するカトリック香港教区の陳日君枢機卿らは2016年のデモに参加することを取りやめた。
t;3">