シリーズ記事
‐ウーマン村本大輔さんと朝鮮学校の関係(なぜ漫才で取り上げたのか)‐
‐『THE MANZAI』ウーマンラッシュアワーの「朝鮮学校ネタ」について考える‐
関係記事
‐韓国KBSが朝鮮学校(ウリハッキョ)の無償化闘争をドキュメンタリーで放送‐
【日テレの特集(2018年1月)】
‐意外と偏向していなかった!日テレの『朝鮮学校』特集その1‐
‐意外と偏向していなかった!日テレの『朝鮮学校』特集その2‐
‐意外と偏向していなかった!日テレの『朝鮮学校』特集その3‐
‐意外と偏向していなかった!日テレの『朝鮮学校』特集その4‐
‐意外と偏向していなかった!日テレの『朝鮮学校』特集その5‐
‐意外と偏向していなかった!日テレの『朝鮮学校』特集その6‐
‐意外と偏向していなかった!日テレの『朝鮮学校』特集その7‐
‐意外と偏向していなかった!日テレの『朝鮮学校』特集その8‐
‐意外と偏向していなかった!日テレの『朝鮮学校』特集その9‐
‐<追記あり>意外と偏向していなかった!日テレの『朝鮮学校』特集その10‐
‐無知と憎悪の荒らし!日テレの朝鮮学校特集を見た日本人の反応‐
【朝鮮学校(高校)授業料無償化における政治と司法の動き】
‐東アジアの今とこれから その13(『恥ずべき歴史』の認識すること)‐
‐朝鮮学校「無償化除外」から考える 在日コリアンの『二重国籍論』‐
‐国益を損ね、『アイデンティティ・ポリティクス』を加速させる日本‐
・「双方の気持ち」が つながった瞬間
詳細はこちら↓(村本大輔公式インスタグラムより)。
村本さん、ただただかっけーっす(>_<)b
私は、在日コリアンの友人のLINEから、こうした情報を得ました。
無論、多くの人々がいるので、このニュースに「肯定的な人」「否定的な人」「どちらでもない人」「無関心な人」と、さまざまな立場の方がいらっしゃるでしょうが、この話は「ものすごく深いレベル」の掘り下げができる重要な問題です。
私としては、独演会に何度も足をはこばれたプモニン(親御さま・お母さん)もそうですが、ウーマン村本さんにも「助けたい」という気持ち、それは氏の公式ブログ(note)に綴られたように、ご自身の人生においても、『在日コリアン』の存在について、彼なりの思いがあったからこそ、訪問は実現したのだと思います。
好きな話とは日本人の僕が見て来た「在日朝鮮韓国人」の話だ。例えば僕は高校を辞めて植木屋でバイトをしてたときに、焼肉屋の駐車場の植木の仕事をやった、そこの娘さんと友達になった、その話を違う会社の人に話したら「朝鮮人やぞ、話すな!」と怒られた。大阪のカラオケでバイトをしてた時は、「新人のバイトの金本くん、あれ在日やで、言ったらあかんで」と言われた。なぜ言ったらダメなのかわからなかった。
手作りキンパに想うこと|村本大輔
https://note.mu/muramoto/n/n8c0ec012d31e
この部分を読んで、私は先のシリーズを思い出した。
‐在日朝鮮人『金嬉老事件(김희로사건)』の全容 その1(ライフル魔と呼ばれた男)‐
‐在日朝鮮人『金嬉老事件(김희로사건)』の全容 その2(社会的分断がもたらしたもの)‐
‐在日朝鮮人『金嬉老事件(김희로사건)』の全容 その3(責任感・徳のない国の末路)‐
‐在日朝鮮人『金嬉老事件(김희로사건)』の全容 その4(在日コリアンは人質である)‐
‐在日朝鮮人『金嬉老事件(김희로사건)』の全容 最終回(排撃の歴史を乗り越えて・・・)‐
金嬉老「個人」が犯した罪について、まったく同情も許容もできないが、彼が訴えた「民族差別」に対する問題提起は、日本人が深く受け止めるべきことである。
この社会における「マイノリティ」と「マジョリティ」の待遇差は、『大きな分断』のひとつです。
殊に在日コリアンの問題は、文字通り「戦前」から、過去の近代史全体を俯瞰した膨大な情報と咀嚼が必要であり、事の深刻さは十二分でしょう。
かの『れいわ新選組』代表の山本太郎さんも、日本社会に蔓延する「在日の方々に対するヘイトスピーチ」について、もし目の前で行われたら、その酷さと憤りのあまり「暴力を用いてしまう」と、率直に吐露し、それゆえ現場でのカウンター活動ができなかった理由を述べました。
・朝鮮学校の有名人訪問で考える 日本の社会問題
『友人のLINE画像』より
‐本田圭佑選手の朝鮮学校サプライズ訪問に嫉妬マッハなネトウヨたち‐
元日本代表の本田圭佑選手も、元北朝鮮代表の安英学選手との「絆」から、南北首脳会談のときにも祝福のツイートをされ、朝鮮学校にも二人のオフのやり取りで「サプライズ訪問」が実現しました。
安英学選手(元北朝鮮代表)と本田圭佑選手(現日本代表)のツーショット写真
かっちんブログより
少し遅くなったけど、素晴らしく、歴史的な第一歩。
— KeisukeHonda(本田圭佑) (@kskgroup2017) 2018年5月5日
多くの韓国人と北朝鮮の友人達よ。本当におめでとう!そして乾杯!! pic.twitter.com/JXIkivD8WZ
かっちんブログ 『本田圭佑選手 朝鮮学校サプライズ訪問の舞台裏…‥“ふたりの友情”&ツイッターの反応』記事
https://ameblo.jp/sanpurena/entry-12393558925.html
政治的な話、歴史的な話は、どうしても「敬遠しがちな話題」となるのが日本の常です。
しかし、それが『社会の分断』を助長し、エスカレートすれば「双方の犯罪」にまで発展しかねない危険な性質もはらんでいる。
その主原因となっている『在日差別』の根源は、以下の通りだと感じる。
‐在日朝鮮人『金嬉老事件(김희로사건)』の全容 その4(在日コリアンは人質である)‐
・・・日本は、過去の罪悪感はけろりと忘れて、一部では昔時の郷愁さえ抱くようになる。(中略)そこで打つ手は、自己の懐にある「在日朝鮮人」だけとなる。
これをいじめぬくことだけが唯一の手となる。これをどういじめぬくか。
第一に、いっさい日本の職場からオミット<除外・無視>すること。
次に「登録証」で締め付ける。これが高じて人権蹂りんにまで至る。
こうして日本社会における“劣等状態”へと押しやる、あげくは恥をかかす、のけ者にする、暮らし難くする、さては自主設立の朝鮮人学校へ何かと口実をつけて干渉する。そして警官隊が襲撃する。それを大々的に報道する。
こうなると、悪くなくとも何か「悪い人々」の印象を植えつける。
そして職場から締め出され、落伍者が現われて「違反者」や「犯罪」が出ると、針小棒大にあげてさらし者にする。
これが重なるにつれて「朝鮮人は・・・・・・こんな者だ」というイメージがつくり出される。その結果として「差別意識」が生じて、貧困者が現われ、日本社会の中で劣勢になるのは決まっている。
これ<社会的分断>が日本政府の狙いではなかったろうか。
こういう状況下で<南北朝鮮への>敵視政策が露骨になると、無関心であった一般日本民衆や青少年へまで否応なく感情移入されて、朝鮮人への軽視と偏見の風潮が広がっていく。そこで過去を知らない不良青少年が朝鮮人学生へ暴行を加える。
これらが私のいう“在日朝鮮人人質政策”の姿である。
※<>は筆者註
『日朝関係の視角 歴史の確認と発見』 金一勉著 ダイヤモンド社 85~86頁より
現在では、人権闘争により「一部解消されたもの」もあるが、全体的にみれば「まったく放置された問題」だ。
人々の認識不足、無関心こそが「つけ入られる隙」を与え、対立の道具として大衆が利用されれば、事態はもっともっと暗い方向へと傾くだろうと危惧します。
<参考資料>
・かっちんブログ 「堅忍不抜」 『どうやって呼び事が出来たのか?大阪の朝鮮学校独演会にて ウーマンラッシュアワー村本さん』記事
https://ameblo.jp/sanpurena/entry-12549131668.html
・かっちんブログ 『本田圭佑選手 朝鮮学校サプライズ訪問の舞台裏…‥“ふたりの友情”&ツイッターの反応』記事
https://ameblo.jp/sanpurena/entry-12393558925.html
・『日朝関係の視角 歴史の確認と発見』 金一勉著 ダイヤモンド社
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