害獣の調査依頼で、お客様宅にお伺い真っ先に行うのが、どんな動物が侵入しているのかの判定。
現在、屋根裏に侵入する害獣を
特定できなければ、
どこから侵入してくるのかも
絞り込みにくくなりますからね。
その中で
重要なポイントの一つは、
「足跡」です。
私たち
害獣防除に携わる者にとっては、
足跡から
侵入動物を特定する技術は非常に大切で、
現場にて動物足跡図鑑を見比べて
特定するなど当然できませんし、
実際、
現場で図鑑に載っているようなキッチリとした
足跡がついていることは稀なため、
現場担当者が
これまでの経験の中で判断します。
それだけに
私たちはその判定技術を磨くため
日々、努力を絶やすことはありません。
では質問!
じゃあ公開。
と、いうことでわかりやすい事例が
ありましたので、
ご紹介させて頂きますね。
害獣見積調査後、
お宅近くにあった土塀にたくさんの動物の
形跡がありましたので、
じっくりどんな動物が形跡を残しているのか
調べて見ることにしました。
まず、わかりやすい足跡と言えば
『ハクビシン』
ドラえもんみたいな丸い指が特徴的です。
次は
『ネコ』
ネコの指は基本的に5本ありますが、
足跡として残るのは4本です。
この写真は
『イタチ』
写真はわかりやすい様に拡大していますが、
実際は他の動物の足跡と比べて小さく
特徴的な形をしていますね。
次はこの足跡。
これ、難しいですよねぇ。
ネコの様にも見えるし、
アライグマの様にも思えます。
天井裏や野外では飛び移ったり、
滑り落ちたりなど、
様々な動物の動きと付着した場所によって
図鑑の様な足跡がキッチリつく訳ではなく、
変形した足跡がほとんど。
なので、それも含んだうえで、
判断しなければいけません。
この様に、
ひとつの足跡のみで判断し難い場合は、
その周辺に続いて残っている形跡や、
生息している地域性などを加味して
総合的に判断する様にしています!
さて、では最後に。。。
えっ?ちょっと待って!
だから総合的に判断して、
先程の写真の足跡は何?
危なぁ。。
もう少しで誤魔化されるところやった!
と、お思いの方、申し訳ありません。
これ、難しから明言を避けようと
思ったのですがそうはいきませんよね。
写真右端上囲いの足跡、
掌球(ネコの掌)だけ見ればネコの形に近いので
指球(ネコの指)部分は飛び降りる時に
少し伸びるようについたのかなぁー
とも思えるのですが、
左の囲いの足跡は
指が長く伸びてアライグマのような形です。
遠めに引いた写真で足跡を追ってみると、
黄色の矢印のルートで
土塀から飛び降りたのが
足跡のつき方でわかったので、
それぞれの足跡をじっくり観察してみると
『アライグマ・・・では?』
といった自信ない感じで、
断定はできませんでした(苦笑)
では最後に、この写真は、
『サッカーボール』 と 『野球ボール』
ですね。
私の場合、こんな感じで公私関係なく、
どこに行っても
壁や、塀、車のボンネットなどに
ついている形跡を探しては、
どんな動物か自分で推測して、
形跡で動物を特定する目を
常に養っています!
やっぱりプロになる早道は、
数をこなすことが一番です。
答え