施設長の若山三千彦が書いています。
GinJにパートナーができました。

今、GinJは夜、パートナーさんのお部屋で、同じベッドの上で寄り添って寝ています。
GinJのパートナーになったご入居者様は、実はマロン君とポリーちゃんのお婆ちゃん(飼い主のご入居者様)です。

★2024年11月撮影。マロン君(右)とポリーちゃん(左)とお婆ちゃんです。
この一か月後にポリーちゃんが、半年後にマロン君が虹の橋へ旅立ちました。
お婆ちゃんは、マロン君が旅立ってから、ずーっと寂しがっていました。
特に夜、一人で寝ていると、寂しさがこみ上げてくる様子でした。
そこで、ユニットリーダーが、GinJと一緒に寝たらいいのではと考え、夜GinJをベッドに連れて行ったのです。
リーダーの狙いは大当たりでした。
お婆ちゃんは大喜びでGinJを撫でていました。
満面の笑みを浮かべていました。
久しぶりに見る、心の底から湧き出した笑顔です。
GinJは、大喜びでお婆ちゃんに甘えていました。
お婆ちゃんに寄り添って、安心して眠っていました。
それ以来、毎晩お婆ちゃんとGinJは一緒です。
元気いっぱいのGinJは、昼間はリビングで走り回っていますが、
夜になると自分からお婆ちゃんの部屋に帰っていきます。
愛犬を亡くしたお婆ちゃん。
飼い主に見捨てられたGinJ。
そんな2人が惹かれ合い、一緒に生きていくようになる。
なんだか涙が出てきちゃいます。

2人が寄り添っている姿を見ていたら、
「母のない子と子のない母と」という小説を思い出しました。
有名な「二十四の瞳」の作者、壺井栄が書いた名作です。
戦争で、子供も夫もなくした女性と、母と父を亡くした兄弟が出合い、支え合いながら一緒に生きていく、というストーリです。
深い感動が得られる小説です。
壺井栄の小説としては、「二十四の瞳」の方が有名ですが、壺井栄の代表作に「母のない子と子のない母を」をあげる人も多いです。
その感動的な物語と、GinJとお婆ちゃんの姿がかぶって見えました。
きっとGinJとお婆ちゃんも、「母のない子と子のない母と」の女性と子供たちのように、お互いに支え合い、幸せに生きていくことでしょう。
GinJとお婆ちゃんが出会ったこと。
それは小さな奇跡です。