明日から月が替わって９月、長月ですね。長月の語源は夜長月からきているらしく秋の夜長といえば読書。最近は仕事が忙しくユックリ読書も出来ていませんが、そのかわりといってはなんだけど、「小林秀雄」の講演録音をYouTubeで聴きながら床に就きます。
小林秀雄といえばご存じな通り、昭和を代表する文芸評論家ですね。 おっ、アスワットマスターも粋な講演を聴いているなぁ、とお思いの方は残念ですが期待はずれ。先日、アスワット顧問・渡辺先生に「小林秀雄ってどんな人ですか？」ってお聞きすると「ひとことで言えば簡単なことを難しくいう人」らしいです。（笑） そう、ここままでお話しするとお解りだと思いますがこの講演録音を聴いていると内容が私には難解過ぎて５分程でで深ーい眠りにつけます。 なかなか眠りにつけない方、一度お試しあれ♪（なるほどーと、聴き入ってしまう方はごめんなさい・・・）
さて、今回は私たち業者が害獣駆除を行う際に守らなくてはいけない『鳥獣保護管理法』という法律のお話です。
駆除にたづさわる業者はもちろんのこと、駆除を依頼する側のお客様も優良業者かどうかを見極めるポイントにもなります。 私にとっての小林秀雄の講演にならないようわかりやすく説明しますので（小林先生ごめん！内容を批判するつもりは一切ありません。）良ければもうしばらくおつき合い下さいね。
鳥獣保護管理法は日本に生息する大切な鳥と哺乳類（一部、海にすむ哺乳類と家ネズミを除く）を増え過ぎず絶滅しないよう保護(規制)や管理（駆除）をしていきましょうというためにつくられた法律なんです。 だから動物の保護だけとか駆除するだけに定められたものではなく全体的に人の動物が仲良く共存をつねに模索しているためその時代時代に合わせて変化してきています。（あっ、もう眠たくなってきています？）
では私たち駆除業者にとってこの法律に最も触れる作業は「捕獲」です。鳥獣保護管理法では対象動物を捕獲する場合は必ず捕獲許可を取らなければなりません。（一定の期間や一部例外を除いて）
わかりやすく言えば屋根裏に侵入し糞尿・騒音・衛生などの被害を及ぼすアライグマ・ハクビシン・テン・イタチなどを捕まえるには行政の許可が必ず必要となります。
最近よくお客様からお聞きする話で「狩猟免許」を取得している業者（人）であれば許可などの手続きはいらないといった話する業者さんがいるとの事ですがそれは間違いで、「狩猟免許」は狩猟するためのそれ相応の技術を取得している者として認定されているだけで無条件にいつ何時でも動物を捕獲できる資格ではないという事です。
どんな人であれ必ず捕獲するためには行政の捕獲許可が必要となり、お客様の敷地内（屋根裏なども含む）で捕獲する場合は申請書類にお客様の署名・捺印も必要となります。（一定の期間や一部例外を除いて）
その手続きなしに即捕獲を行うことじたい法律違反になり、１年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処せられますので注意が必要ですし、その手続きを行わない業者は決して優良業者とはいえません。
ご依頼したお客様が押さえておきたいポイントは、①書類に署名と捺印をしたかどうか。 ②許可の即日交付はほとんど無理ですので当日の捕獲器設置は法律違反。 ③許可書のコピーを必ずもらう。 このポイントさえ押さえれば捕獲施工業者が優良かどうか判断できます。
尚、捕獲した動物の処理方法については放獣（捕まえた動物を再度安全な場所へ放つ）、殺処分（安楽死させ埋設及び焼却）の二択になりますが国より捕獲許可を出した行政にやりかたをまかせているため、その行政のやり方にしたがって下さいね。
※特定外来生物（家屋内侵入動物であればアライグマ）や都道府県の鳥獣保護管理事業計画や特定計画に指定された動物についてはその内容に定められた方法に従う必要があります。
【まとめ】
①人と動物の安定的な共生の為に『鳥獣保護管理法』という法律がある
②家屋内侵入するイタチ・テン・アライグマ・ハクビシンなどを捕獲するには必ず行政から捕獲許可を得なければならない。（狩猟免許の有無は関係ない/一定の期間や一部の例外を除いて)
③業者に捕獲作業を依頼する場合はお客様の署名・捺印の確認と許可証の控えをもらう事。
鳥獣保護管理法についてもっと知りたい！という方は『鳥獣保護管理法の解説（改訂５版）』大成出版社をお読みください。（以前、鳥獣保護管理法の件で環境省に問い合せた際、ついでに環境省の人達はこの法律をどのように勉強しているか聞いたところこの本をご紹介頂き購入しましたが、小林秀雄さん以上に難解で未だちょろっと読んだのみ・・・）
ｚｚｚｚ・・・あっ、皆さんやっぱり寝てしまったでしょう。（苦笑） 今夜もこの辺で。
