稲垣浩 「或る剣豪の生涯」 (1959) | It’s not about the ski 遅れて来た天才スキーヤー???、時々駄洒落(笑)、毎日ビール!(爆)

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スキー大好き、ゴルフ、読書、映画、演劇、音楽、絵画、旅行と他の遊びも大好き、元々仕事程々だったが、もっとスキーが真剣にやりたくて、会社辞めちまった爺の大冒険?




【作品紹介:「TSUTAYA HPよりの引用】


フランスの有名な戯曲『シラノ・ド・ベルジュラック』の舞台を戦国時代に置き換え翻案した時代劇で「無法松の一生」の稲垣浩が脚本と監督を務めた。撮影は「燈台」の山田一夫、音楽は「女と海賊」の伊福部昭が担当。三船敏郎が人一倍大きい鼻を持つ武士を演じた。

豊臣秀吉がこの世を去って一年。石田三成十人槍の一人で、鼻が人一倍大きい駒木兵八郎(三船敏郎)の家に、乳兄弟の千代姫(司葉子)が訪ねてくる。

兵八郎は姫に想いを寄せていたが、自分の容姿が醜いことを自覚していた。姫は恋人の苅部十郎太(宝田明)が新たに十人槍に入ったので、力添えをしてほしいと頼んできた。

兵八郎は十郎太と親友となったが、十郎太は女の扱いにまったく不慣れだった。兵八郎は親友のために、千代姫への愛の言葉を教えたり、本人に代わり愛の手紙を送ったりするようになるのだった。



【ネタバレありの結末までのあらすじ:「映画.com」をご参照下さい。】




【感想】

3月30日に記事にした「無法松の一生」(1958)の僅か1年後に公開されたこの作品。フランス🇫🇷の有名な戯曲「シラノ•ド•ベルジュラック」の翻案である。

考えてみると、「無法松の一生」も同戯曲のストーリーに大変似ている。両映画🎞の脚本も勤めた稲垣浩監督は、男が一途にひとりの女性への思いを吐露することなく胸に秘めて生きていくという「純愛」が、非常に好きな様だし、そんな似た感じの映画が2年連続で制作された、しかも日本映画の黄金期に、ということは、このモチーフは、日本人🇯🇵の琴線に余程触れるとみえる。

いやいや、「シラノ•ド•ベルジュラック」はフランス🇫🇷の戯曲だから、男の純愛が好きなのは、日本人🇯🇵に限ったことでは無いのだなと。
そんな主人公を日本の「侍」を具現するかの様な、三船敏郎という男優が演じているのだから堪らなく良いのである。



【スタッフ•キャスト等:「映画.com」よりの引用】





上映時間:1時間51分
日本公開🇯🇵:1959年4月28日
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鑑賞日:2021年1月16日
場所:新宿シネマカリテ


【三船敏郎 主要出演作品】

谷口千吉 「銀嶺の果て」 (1947)
黒澤明 「酔いどれ天使」 (1948)
黒澤明 「静かなる決闘」 (1949)
谷口千吉 「ジャコ萬と鉄」 (1949)
黒澤明 「野良犬」 (1949)
黒澤明 「醜聞」 (1950)
黒澤明 「羅生門」 (1950)
黒澤明 「白痴」 (1951)
森一生 「荒木又右衛門 決闘鍵屋の辻」 (1952)
千葉泰樹 「東京の恋人」 (1952)
谷口千吉 「吹けよ春風」(1953)
本多猪四郎 「太平洋の鷲」 (1953)
黒澤明 「七人の侍」 (1954)
稲垣浩 「宮本武蔵」 (1954)
杉江敏男 「天下泰平」 (1955)
杉江敏男 「続 天下泰平」 (1955)
稲垣浩 「続 宮本武蔵 一乗寺の決闘」 (1955)
黒澤明 「生きものの記録」 (1955)
稲垣浩 「宮本武蔵 完結編 決闘巌流島」 (1956)
成瀬巳喜男 「妻の心」 (1956)
黒澤明 「蜘蛛巣城」 (1957)
黒澤明 「どん底」 (1957)
千葉泰樹 「下町 ダウンタウン」 (1957)
稲垣浩 「無法松の一生」 (1958)
黒澤明 「隠し砦の三悪人」 (1958)
稲垣浩 「或る剣豪の生涯」 (1959)
稲垣浩 「日本誕生」 (1959)
岡本喜八 「暗黒街の対決」 (1960)
黒澤明 「悪い奴ほどよく眠る」 (1960)
黒澤明 「用心棒」 (1961)
稲垣浩 「ゲンと不動明王」 (1961)
黒澤明 「椿三十郎」 (1962)
稲垣浩 「どぶろくの辰」 (1962)
松林宗恵 「太平洋の翼」 (1963)
黒澤明 「天国と地獄」 (1963)
岡本喜八 「」 (1965)
黒澤明 「赤ひげ」 (1965)
岡本喜八 「血と砂」 (1965)
谷口千吉 「奇巌城の冒険」 (1966)
ジョン・フランケンハイマー 「グラン・プリ」 (1966)
小林正樹 「上意討ち 拝領妻始末」 (1967)
岡本喜八 「日本のいちばん長い日」 (1967)
熊井啓 「黒部の太陽」 (1968)
ジョン・ブアマン 「太平洋の地獄」 (1968)
稲垣浩 「風林火山」 (1969)
蔵原惟繕 「栄光への5000キロ」 (1969)
丸山誠治 「日本海大海戦」 (1969)
岡本喜八 「赤毛」 (1969)
沢島忠 「新撰組」 (1969)
岡本喜八 「座頭市と用心棒」 (1970)
テレンス・ヤング「レッド・サン」 (1971)
中島貞夫 「日本の首領 野望編」 (1977)
熊井啓 「お吟さま」 (1978)
中島貞夫 「日本の首領 完結編」 (1978)
スティーヴン・スピルバーグ「1941」 (1979)
舛田利雄 「二百三高地」 (1980)
山田洋次 「男はつらいよ 知床慕情」 (1987)
熊井啓 「千利休 本覺坊遺文」 (1989)
熊井啓 「深い河」 (1995)





No.11271    Day 4289