初めての30kmのレースで、最後の5kmをペースアップして終わることができました。フルマラソンでは32km付近でいつも失速している私です。でもこの日の走りならば、25kmからペースを上げてもまだ余力がありました。25km地点で我慢をしていたら、まだまだこのペースで行けたでしょう。
ゴールタイムは2時間38分19秒でした。北海道マラソンの30kmの関門制限時間は2時間48分ですから、5分/kmなどと無理をしなくとも、この走りができさえすれば北海道マラソンも完走できそうなタイムです。得たものが非常に多いレースでした。
初めての北海道マラソン。30度を超える気温の中を走る真夏のマラソンです。関門制限時間はおおむね4時間ですが、その過酷な条件故に、フルマラソンを3時間40分で走る力がなければ完走できないと、私の仲間たちの間ではもっぱらの評判でした。
しかし私の自己ベストは4時間17分54秒。とうてい完走できるような持ちタイムではありません。それなのに私は、絶対に完走すると思い込んでいました。
私と同様に初挑戦の仲間、あるいはリタイアが続いている仲間の中には、25km関門とか30km関門とかを目標とする、と公言している人もいました。でも私は、大会に出るからには、ゴール以外に目標を置くつもりはまったくありませんでした。走るからにはゴールを目指すのが当たり前だと思っていましたし、そうでなければつまらないと思っていました。
釧路湿原マラソンのあと、けっして順調な1ヶ月だったわけではありません。突然甲の激痛に襲われて、まったく走れなくなった時期もありました。数年後に同じ箇所を痛めて整形外科に行ったときにレントゲンを撮ると、過去に中足骨の疲労骨折をした痕跡があると言われましたので、このときに疲労骨折していたのかもしれません。2週間ほどまったく走れず、その後も急激に練習量を増やすこともできず、炎天下で散歩をして暑さへの馴化を図るくらいしかできない時期が続きました。
バックナンバー
1.無言の抗議
2.思い上がり
3.初フルでの挫折
4.ホームページ開設